あらいぴろよさんの同名漫画が原作の、『“隠れビッチ”やってました。』という映画をご存知ですか?
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26歳の独身女性・ひろみ(佐久間由衣さん)は、清純派の皮をかぶった隠れビッチ。「隙」と「タイミング」を操り、次々と男性をハントしています。恋愛ゲームを楽しむひろみですが、その裏にはあるつらい過去が潜んでいて…。
ビッチにはビッチなりの理由がある?
ひろみのモテテクは、好きな男性を射止めるためのものではありません。それはあくまで、たくさんの男性にモテたい、チヤホヤされたいという思いが強いゆえに磨かれた技。だから相手がその気になったら、あっさりフる、といったことを続けていました。
あるとき、そんなひろみの手練手管に全くのってこない男性・安藤が登場。数年ぶりに負け試合を繰り広げながら、いつしかひろみは安藤に本気で惹かれていることに気づきます。
自分に向き合えない人間は、他人と本気で向き合えない。そのことを知り、自分の過去と原点を見つめ直すのです。
実はひろみは幼い頃、父親からDVを受けていました。虐待やネグレクトが恒常的に存在する家庭を「機能不全家族」と言います。彼女はまさに「機能不全家族」の中で育った子どもで、親に愛情を与えられず、自分を認めてもらえないまま育ちました。
その結果、不特定多数の男性にチヤホヤされることで、もらい損ねた「愛情」の代わりにしようとしたのです。
ひろみみたいに「機能不全家族」に育ったわけではなくても、例えば青年期にイジメを受ける、あるいは大きな挫折を味わう、といった経験を通して「自己肯定できない人格」が形成されることがあります。
そして自分を承認してもらいたいがために異性に依存する…そのような悪循環にハマりやすくなるのです。結局のところ、「自己肯定」できないと孤独との戦いは終わりません。では、どうしたら「自己肯定」できるようになるのでしょうか。
自分を認めるためのステップ
自己肯定感を高めるためのステップは、以下の3つです。
[1]可変領域と不可変領域を分ける
例えば、生まれ育った環境や骨格、持って生まれた才能などは、どう頑張っても自分の意思でコントロールできません。そういうものは他者と見比べたところで、ただただ劣等意識が増殖するばかり。とらわれるだけ意味がないのです。
それよりも、知識量・立ち居振る舞い・洋服のセンスといった、努力によってコントロールできるものが何なのかを明確にしましょう。
[2]小さな目標を定めて努力し、達成実績を積み重ねる
1で自己改革できる内容を明確にしたら、「ちょっと努力すれば到達できる目標」を作ります。それは「平日のうち2日間は朝食を作って食べる」といった、本当にささやかなことで結構です。
ポイントは、今の自分でも「少しの努力」で叶えられる内容にすること。どんなに小さくても、達成できた実績が増えれば増えるほど、あなたの中に「自信」を生み出します。それが、「自己肯定感」へと結びついていくのです。
[3]楽しいと思える事柄について仲間をつくる
小さな努力を続けていくと、やがて「これをやっていると楽しい」と思える事柄を見つけられると思います。そうなったら、気持ちを共有できる仲間を探してみてください。
SNSでもサークルでも、何でもいいのです。「楽しい」を一緒に体感することで、他者への「承認欲求」が満たされます。その結果、安定した自己評価を確立することができるでしょう。
まとめ
ビッチの素質は、奔放な女性だけでなく、自分に自信を持てない女性にもあります。
でも“隠れビッチ”になって男性にチヤホヤされても、幸せになれるとは限りません。むしろ敵を作るだけの不幸のるつぼにハマってしまう危険性も。
“隠れビッチ”にならないために、まずはあなた自身を認め、肯定してあげてくださいね。
(※2019年12月07日 10:15 公開記事)