数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。
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恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門63
29歳までに結婚したいと願っている女性が多いというのは、今さらここに書くまでもなく、当たり前に世間に受け入れられている考え方だろうと思います。
一方、男性はというと、男性の初婚年齢でもっとも多いのが30歳くらいとの調査結果があるそうで、つまりは、男女ともに30歳くらいを境に、なんらかの考え方が変化しているのではないだろうか、ということが言えますね。
では男性は20代と30代とで、どのような考えがどんなふうに変化するのでしょうか?また、30代の男性は、彼女(彼女候補)になにを求めるのでしょうか?
自分がなにを求めているのかがわかる
女性もそうかもしれないけれど、20代の男子はエッチと愛をごちゃごちゃにして捉えています。「エッチさせてくれた相手=好き」と思ってしまうのが20代の男です。
対して30代の男性は、自分がなにをやっているのかに自覚的になります。つまり、性愛と純愛のちがいのようなものに思いが至るようになります。
でも、性愛と純愛のちがいをうまく言葉にできる30代は少ないです(40代でも50代でも少ないはずです)。言葉にはできないものの、でも「自分がいま何をしているのか」について自覚的になっているので、「なにをしているのか」を理性的かつ客観的に把握する能力を発揮するようになります。これが30代の男です。
男は20代において、女性ほど熱心に恋愛しないものの、妄想も含めた恋愛をとおして、また、恋愛以外の活動をとおして、自分のことを理性的、かつ、客観的に見る目を養っていたんですね。
30代の男性が彼女に求めるのは「仲間意識」
そのような30代の男性が彼女に求めるものとは、じつは仲間意識です。
「男性って、やっぱりかわいい女子が好きなんでしょ?」とか「清楚っぽくしたほうがモテるんでしょ?」などと思う女性のほうが多いのかもしれないけれど、でも30代の男性は「かわいい」とか「清楚系」とか、そういうこと以前に、仲間意識を彼女に求めるんですね。
性愛と純愛のちがいみたいなものに思いが至るようになった、それはすなわち、女性をことさら女として見ることがなくなった、ということを意味します。
女として見ていないということではありません。女として見つつも、同時に、いわば「人として」女性を見るようになった、ということです。人として、とはつまり、自分とおなじ仲間として、ということです。
仲間意識を求めるようになる理由は?
お洋服やヘアスタイルを頑張ってかわいくしている女性もいると思います。あるいは、かっこかわいい女性を目指して、たとえば美尻トレーニングに余念のない女性もいるでしょう。
がしかし、30代の男性って、それらのことより、彼女や彼女候補の女性に、まずは仲間意識を求めているのです。
「友だちとはエッチしないから、彼氏には友だち的な感覚を持ったことがない」と言う女性もいますが、その「友だち感覚」を、彼はあなたに求めているのですよ。
それはなぜか? 男の台所事情的な方面から、「じつは」的にその理由を言うなら、じつは男は20代で「女」に疲れ果てたからです。
「好き」と言った翌日に「嫌い」と言う彼女とか、浮気の心配をしないといけない彼女とか、1回告白しただけで翌日から口をきいてくれなくなった女子とか、そもそも女子に口すらきいてもらえなかったとか、そんなふうに、20代のうちに「女」にさんざん振り回されてきて、「女」に疲れているのが世の30代の男なのです。
女性に好意的に締めくくるなら、30代の男は、女性が精神を鍛えてくださったおかげで、自分のことを理性的かつ客観的に把握する能力を身につけることができたのです。好意的というよりか、シニカルな締め方になってしまいましたね。
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