デートのとき、家でまったりしているとき、もうちょっと彼氏に率先して動いてほしい。
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外デートで言えば、一緒にご飯を食べるお店探し。家デートだったら、ちょっとした片づけや皿洗いなど。
できる範囲でいいから気を利かせてくれたらいいのに…。そんなふうに思ったことはありませんか?
させられているではなく、したいへ
本当はもっといろいろ動いてほしい。「ああして、こうして」と言いたい。でも口うるさくなりたくないし「ウザい」と思われるのもイヤですよね。
多くの女性が、自分の欲求をほとんど言えずに飲み込んでいます。それでストレスをためこんでしまうのです。
ただ、そもそも、彼氏を「思い通りに動かそう」とするその発想自体が間違い。
逆の立場で考えてみましょう。あなたが一切興味のないスポーツやゲームに、無理やりつき合わされた挙句に「楽しそうじゃないね」と言われたら、カチンときませんか?「二度と一緒にやってあげない」と思うでしょう。
男女関係なく「やらされている」と感じているうちは行動しません。人は自ら「したい」と思ったとき、誰に言われなくても率先して動くもの。
では、どうしたら彼に「したい」と思ってもらえるのでしょうか。
ピグマリオン効果とゴーレム効果
アメリカの心理学者Robert Rosenthal(ロバート・ローゼンタール)は教育心理学の分野で、ある心理効果を提起しました。教師が生徒の能力をしっかりと認めた場合と、まったく評価をせず期待すらしなかった場合とで、成績向上に大きな違いが生まれたのです。
努力や功績を評価された生徒は、意欲的に勉強して成績が飛躍的に向上しました。ロバート・ローゼンタールは、このような心理効果を「ピグマリオン効果」と名づけます。
人は「あなたならできるよ」「大丈夫だよ」といった期待を感じると、向上心が刺激され、自己評価をより高めようと行動力を発揮するのです。
逆に「なんでできないの?」「どうせやらないんでしょ」という態度をされるとやる気が減退し、テコでも動かなくなります。このような意欲減退を「ゴーレム効果」と呼びます。
つまり「ピグマリオン効果」を上手に利用すれば、ガミガミ言わなくても彼はやる気が出て、自ら動いてくれるようになるのです。
期待に応える快感
例えば片づけが苦手な彼氏は、どうしたら整理整頓してくれるでしょうか。
よく使うものをワンアクションでとれる位置(棚や机の上)に置き、そんなに使わないものをツーアクションの場所(引き出しや、戸棚の中)、ほとんど使わないものはスリーアクション以上の収納スペースに置くと、部屋が散らかりません。
それでは、実際にどこの位置がいいのか?そちらを知るには、彼に相談にのってもらいながら二人で片づけるのがおすすめです。実際に動いて試してみると、より二人にとって適切な収納場所を見つけられるでしょう。
きちんと整理できたら「協力してくれてありがとう」「一緒に考えてくれたから、一人で片づけるより快適な環境をつくれたよ」と彼に伝えます。
間違っても「やればできるなら、さっさとやってよ」なんて言ってはいけません。感謝と称賛を具体的に伝えると、彼はあなたの期待に応えられた喜びを感じます。それが快感になり、「またやってみよう」というリピート作用が生まれるのです。
まとめ
言わないとやらない彼氏を動かす方法、ご理解いただけましたでしょうか。
「やりたくない」「面倒くさい」と思っていた作業も、それが「楽しい」と思えた瞬間、意識が変わります。自己評価を高める方法として、前向きにトライできるようになるのです。
ちゃんと評価する。やってくれたことは、どんな小さくても感謝する。そういう態度が、彼の心に「ピグマリオン効果」を引き起こします。
その結果、それと気づかないうちに彼は、あなたの手のひらの上で「積極的に動ける男」になっていることでしょう。