数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。
こちらもおすすめ>>0学占術で占う―「あの人はあなたをどのように思っているのか」
恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門49
男とはじつに不思議な生き物で、仕事のときは曖昧なグレーな返事をするくせに、いざ彼女と結婚したいとなると「結婚してください宣言」をするんです。
仕事のときって、上司や取引先の顔色なんかをうかがって「その件についてはなるべく早めに回答します」とか「社内のアグリーを待っています」とか、曖昧なことを言う男っていますよね。
でもそういう彼も、この彼女と結婚したい!と思えば「結婚してください!」と言うのです。
あなたの彼は言わないですか? あなたが「結婚したいサイン」を出しても言わないですか? ではその理由を以下でご説明しましょう。
「結婚したいサイン」をわかっているのが男
女性が発する「結婚したいサイン」って、たとえば、結婚した友人のことを話すとか、「子どもは何人ほしい」など将来の話をするとか、家族や親友に彼を紹介する、みたいなことですよね。
これらのサインが意味するところを、じつは彼は理解しています。彼女は俺と結婚したいと思っているんだなと、ちゃんとわかっています。
問題は、理解はしているけど、さほど心に響いてこないということなんです。彼女は俺と結婚したがっているのか、ああそうか、以上、終わり、みたいな。
ではなぜ、さほど心に響いてこないのでしょうか?
理由は2つあります
ひとつは、彼は今すぐ誰かと結婚したいと思っているわけではないから。ほら、たとえば、あまりお腹がすいていないときに「今夜は焼肉よ」と母親に言われても「ああ、そうなんだ」としか思えなかったりするじゃないですか。
彼がすごく結婚したいときに、あなたが結婚したいのサインを出すと、彼はそれに食いつくけれど、あまりお腹がへっていない状態だと……ちょっとね、ということです。
2つ目は、彼は恋愛より大切なことに心奪われているからです。
あくまでも一般論だけど、女性って、あるていどの年齢になると結婚して家庭をもって、という考えをする人が多いですよね。
もちろん男の中にもそういう考えをする人はいるのだけれど、ある種の男はロマンを追いかけることに忙しく、結婚とか家庭という発想が湧いてこないことがあります。
ロマンという言葉は、永遠とか、憧れとか、そういう言葉に置き換えることができます。
男のロマンとは永遠のことである
たとえば、研究職の男性であれば、研究において達成したいロマンティックな目標をもっていたりする、というのは、想像すれば誰にでもわかりますよね。
ごくふつうのサラリーマンであっても「この仕事をとおして、いつか見た、ここではないどこかにある高み」にたどり着きたいと思っていたりするんですね。見た目はごくふつうだし、彼女であるあなたから見てもごくふつうにしか見えなくても、彼はロマンとか永遠とかを追いかけているのです。
だから、彼女がちょっとやそっと結婚したいのサインを出したところで、彼の心にはさほど響かないのです。なんといっても、彼は永遠に心奪われているのだから。
それでも彼と結婚したいあなたへ
女性で永遠とか憧れとかに心奪われて、結婚したいと思わないとか、家庭というものにあまり興味がない人って、わりと少ないですよね。あくまでも男に比べて相対的にということですが、でも少ないですよね。
女性は、たとえば20代前半に自分探しとかさんざん悩んでも、あるていどの年齢になれば、それまでの悩みとパッとさよならして、明るく元気に結婚しちゃったりするじゃないですか。
「君は20代前半の頃、あんなに悩んでいたのにね」と言っても「そんな過去あったっけ? 忘れた」とか平気で言うじゃないですか。
対して男は……目の前にかわいくて知的な彼女がいても、永遠に心奪われっぱなしなんですね。
なので、彼の首根っこをつかんで、なかば強引に「ほら、ぼ~っとしてないで、うちら結婚するよ」と言ってあげてください。あなたのその行為が、彼にとってもあなたにとっても「いい結果」をもたらすと思うから。
そもそも永遠になんか心奪われていてもろくなことがないんです。それより、具体的に生きるほうがずっと幸せなんですよ。
※毎週木曜日更新