前回の記事では「気になる相手の心を開かせる心理テクニック/基本編」として、3つの段階を踏んで関係を築いていくテクニック(バックトラック、ペーシング、リーディング)を紹介しました。今回は応用編をお届けします。
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信頼関係を築くことの重要性
知り合い以上友達未満、あるいは友達以上恋人未満の関係になれたとして、ここからどうアプローチすればいいのか…多くの女性にとって悩みどころですよね。
相手といい関係を築けているならなおさら、下手に踏み込んで今の状態を壊したくない…。そんな想いに縛られて踏み出せなくなっているのでは?
ここで「女を見せる」といった、恋愛的緊張感を誘発するような仕草や動作をするのは有効でしょうか。それまでの曖昧な状態から男女の関係へと、大きく舵をとれるかもしれません。ただ、ワンナイトの相手で終わってしまう危険性も。
恋人同士になりたいと思うならば、やはりしっかりと信頼関係を築き、「この人でないといけない」「他の女性と違う」「一緒に過ごしたい」と相手に思わせる必要があるでしょう。
3つの「優位タイプ」
人間の性質には、3つの「優位タイプ」があります。「優位タイプ」とは視覚・聴覚・体感覚のどれに重きをおく性質か、ということです。
いずれも大事にしているでしょうけれど、なかでも優勢なものが何かによって、その人にとって「心地いい」と感じる会話のスタイルが異なってきます。相手のタイプを見抜き、適切なスタイルを演出できると、それが大きなアプローチとなるのです。
では、それぞれ解説していきましょう。
「優位タイプ」別アプローチ方法
◎視覚タイプ
このタイプの特徴として、脳内に鮮明な像を描けるのですが、それを言葉にするのは苦手。
想像してみてください。映画を観ながら同時に実況するのって難しいですよね。それと同様に、彼らは脳に結ぶ映像を見つつ話をするため、早口になったり話が飛んだりします。
だからこちらも、相手が頭に描いている映像を想像する必要があるのです。しかもテンポよく会話するのが大事。
絵や図を見せるなど、視覚情報をからめて話をすると、相手に「心地いい」と感じてもらえます。また、緑が多い、大正ロマンを感じる、などなど「映える場所」を好むので、そういう所を選んでデートするようにしましょう。
◎聴覚タイプ
耳から得られる情報を重要視する人なので、言葉選びや発音・発声などにこだわりが強いです。
例えば音楽を創るとき、音を適当につなげただけではメロディーにならないですよね。音階のルールを踏まえたうえで、テンポを考えながら音を連ねて曲は生まれるもの。これと同じで、一定のルールにのっとって会話を進めるのが重要です。
正確な言い回し、憶測ではなく事実を重視、論理的な会話の展開、といった点を意識しましょう。このタイプはこだわりが強いせいで、大概の会話は「ストレスが多い」のです。「ストレスを感じない相手」というだけで、一気に特別な存在になれます。
◎体感覚タイプ
このタイプは、感情表現がとにかく豊かです。誰かが自分に対して何かを言ったとき、心にどういう変化が起きたかをしっかりと受け止めようとします。その咀嚼時間が長いので、会話のテンポが大変ゆっくりになるのが特徴です。
また「グッときた」「ガッといった」というような、抽象表現を多く使用します。
そのため、こちらも感情的な表現を使用するといいでしょう。そして目で見るだけ、耳で聞くだけ、ではなく、何かを体験するような五感をフルに使うデートが好まれます。
まとめ
気になる相手の心を開かせる心理テクニックの応用編、ご理解いただけましたでしょうか。
とにかく、相手と真摯に向き合い、真心をこめてわかり合おうとしてください。両思いになりたい自分の気持ちより、相手の心に寄り添うことに集中しましょう。
そういうピュアな姿勢が、一番の「アプローチ」となるのです。