世の中に、一度も意見がぶつからないカップルなんて存在しません。恋人といえど違う人間ですから、相違が生じるのは当然のこと。むしろその衝突が「議論」といえる範疇なら、どんどん意見を出し合うべきでしょう。
こちらもおすすめ>>誕生日占いでわかる「カレの地雷」!運命数2の男性は馴れ馴れしさにイラッ
でもこれが「喧嘩」となると、話は違ってきます。議論と喧嘩は異なるもの。お互いの言い分を理解したうえで「二人にとっての最善」を探そうとする行為が「議論」、一方、お互いの感情をただぶつけ合うのが「喧嘩」です。
喧嘩はつねに「相手が悪い」
喧嘩しているカップルに「どうしてこうなったの?」と質問したら、おそらくどちらも「相手が悪い」というでしょう。
実際には、100%相手が悪いというケースはほとんどありません。パーセンテージの違いはありますが、「険悪な事態」に陥った原因はお互いにあるものです。
客観的に事態を観察し、冷静に思い返してみると、自分の非の部分に気づき、収束に向けた前向きな行動ができるかもしれません。
でも
「こんなことをいうなんて」
「あんなことをするなんて」
「どうしていつもそうなの?」
「なんでわかってくれないの?」
といった想いから相手への嫌悪感が生まれると、途端に「収束に向けた前向きな行動」が難しくなります。相手の「悪い点」ばかりに目がいくようになり、怒りのボルテージがさらに高まるのです。
その結果「相手が謝ってこない限り、許してなんてやるもんか」と心を閉ざし、修復への道が遠のいてしまいます。
歩み寄れない理由とは
本来、どんなカップルも仲良しでいたいはず。ではなぜ、歩み寄れないのでしょうか。それは、ある「欲求」が仲直りを阻害するからです。
意見の相違が生まれても、最初は「そんな考え方もある」「ひとつの意見としてならアリ」と受け止められるかもしれません。でも、感情がエキサイトしてくると、「自分は正しく相手が間違っている」という極端な思考に陥ってしまいます。
自分の正当性を一方的に認めさせ、「ほら、私がいったとおりじゃない。あなたは何にもわかってない」と相手を下に見て、立ち勝っていると思いたがるのです。このような「優越欲求」が、歩み寄りを困難にさせます。
相手を下に見てなんかいない、と思うでしょうか。例えば喧嘩をしているとき、自分から柔和な態度をとるのは、なんだか「敗北」したように感じませんか。
これも「優越欲求」によるもの。本来、勝ち負けなどないのにこの欲求があるせいで、相手の言い分を受け入れる=負けた、と思えてしまうのです。
仲直りの心理学
喧嘩が長引くカップルの多くは、「優越欲求」が強い傾向にあります。それだけでなく「報復欲求」を抱くケースも。「報復欲求」とは、自分が味わった不快な気持ちをそっくりそのまま相手にも味合わせたいという欲求です。
例えば喧嘩していて相手が無視してきたら、自分も無視する。そういう小さな小競り合いから大規模な冷戦まで、不快感の応酬をしてしまうのがこちらの欲求になります。
仲直りで大事なのは、まずこれらの欲求を捨てることです。そのうえで、改めて相手と向き合いましょう。「相手を責める理由」ではなく「お互いが幸せなれる道(方法)」の模索に意識をシフトできれば、自然と喧嘩しないカップルになれますよ。
まとめ
仲直りの心理学、ご理解いただけましたでしょうか。
一度関係が悪化してしまうと、どんどんと本筋から離れて、会話が「否定」や「侮辱」ばかりになります。
好きだからこそ、わかってもらいたいという気持ちがあふれるもの。ただそれで「優越欲求」が高まっても、一歩引いて大人になりましょう。
あなたが軟化したら相手もそれに応えてくれます。このような対応をするのは、決して「負け」ではありません。相手に聞く耳を持ってもらいたいなら、相応のアプローチを心がけてくださいね。