数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。
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恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門45
彼と「いつか結婚しよう」と話をしたにもかかわらず、その後、彼は結婚に二の足を踏んでいる……彼はなぜ結婚に前向きではないのか? どうすればわりと近い将来、彼と結婚できるのか? について、今回は解説したいと思います。
男にもマリッジブルーがある? なくはないですが、そういう理由だけで彼がブルーになっているわけではないのですよ。
お金がないという現実
「俺、月収20万で貯金ないけど、結婚しようよ」このセリフを言えないがために、プロポーズを先延ばしにする男性が、じつは多いのです。
結婚となると、まずはお金! と、多くの男が思い込んでいるということです。結婚生活とは、男の稼ぎによって営むものであり、女性のお金を当てにするのはなんとなく間違っている、と考えているのでしょう。
とは言うものの、今の20代は、20年前の人より気軽に結婚しているように見えます。今の20代って、バブルを知らないから、わりと地味な生活で当たり前だし、お金がなくて当たり前、ないお金を男にタカろうとも思っていない人が多いからしょうか? お金がなかったらないところからふたりでやっていけばいい、という、超健全な考えを持っているからかもしれません。
対して、今40代の人は、若い頃、世の中にお金がそれなりに回っていました。山一証券が倒産しようと、北海道拓殖銀行がつぶれようと、局地的にはまだまだバブルでした。それに、キャリアウーマンに憧れている女性も多かったのです。
だから、男は「お金がないと結婚できない」と思い込み、女性は女性で「やっぱり高収入の男性と結婚したい」と考えていました。この世代は、就職氷河期だと言われているけれど、それだけが理由ではなく、「お金がないと結婚できない」と思い込んでいたから、晩婚化が進んだのではないでしょうか。
というのが、偏見も含む、僕の見立てです。つまり、お金がなかったらないところから、ふたりで始めようと思える人が増えると結婚する人が増えるし、お金は男が用立てるもの、と思っている人が増えると、どうしても結婚しない人や晩婚の人が増えてしまうのです。
そもそも結婚とは
そもそも結婚って、互助制度みたいなものだと、思想家の内田樹氏は言います。
つまり、お金がないふたりが寄り添い、助け合って生きていけるための制度が、本来の結婚制度だと、氏は説いています。
むかしの日本って貧しかったから、ホントに結婚って互助制度みたいな要素があったのでしょう。
結婚後の生活はぜんぶ男が面倒を見る――これって、男女差別の裏返しみたいな考え方だと僕は思うけど、女性がさかんに男女平等をうたうわりに、なぜ結婚後の生活費は男が面倒を見るという考え方はなくならないのか? ……などなど、語りたいことは山のようにありますが、そろそろまとめに入りましょう。
彼は、自分の稼ぎに不安を覚えているから、結婚に二の足を踏んでいます。それだけのことです。
なので、女性であるあなたが、「私も働いているのだから、ふたりの収入を合わせたら、月40万円くらいにはなるでしょ? そしたら郊外のマンションにふたりで暮らせるでしょ? 結婚式? お金が貯まってからやればいいじゃない」と彼に言ってあげると、彼は速攻であなたと結婚するはずです
それでも結婚に後ろ向きな彼の本音は…
もし速攻で結婚してくれないのなら、そういう彼氏は、収入と自分の生き様に対する自信が比例関係にあると思っています。「月収が増える=自分の生き様に対する自信が増える」と、彼は思っています。自分の生き様に対する自信がないと、彼女と結婚しても彼女を路頭に迷わせるかもしれない――彼は、こんなマジメなことを考えているいい男です。
そういう彼氏には「自信なんてあってもなくてもいいの。私と結婚したら私があなたに自信を持たせてあげるから」と言っておくといいです。
男って、ホント不思議なことに、結婚したら「不惑」になる場合もあるのだから、そう言っておくといいです。
お金がなくても結婚はできる
お金がない男とは結婚したくない。やっぱ結婚生活ってお金よね――女性のこんな言い草を(失礼!)さんざん聞いてきたバブル最後期の僕としては、「お金がなくても結婚できるよ?」と言う今の20代の女子が女神に見えるのです。
みなさん、先立つもののことなんか気にせず、サクッと結婚して、幸せになってください。お金って、後年、どうにでもなるのだから、ホントに。
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