2007年発売の『B型自分の説明書』(文芸社)。そして続くA型、AB型、O型の「自分の説明書」シリーズは当時、日本中にブームを巻き起こしましたよね。
それ以前も「〇型はこうだから…」などと言う人はいましたが、男性も含め、ここまで多くの人が“血液型別の性格”を認識するようになったのは、やはりあの本がきっかけだったのではないでしょうか。
「〇型じゃないみたい」と言われる理由
飲み会や合コンで血液型の話題が出ると、たいていの人が4つの血液型の基本性格を把握していて、「ああ、〇型っぽいよね。だと思った」なんて言われることも。
一方で、以下のような会話が交わされるケースもあるでしょう。
X子「Z子ってさ、時間を守らないし、何をやらせてもアバウトだよね」
Y子「本当だね」
X子「絶対、B型だと思わない?」
Y子「思う、思う」
そして後日、
X子「びっくりしたんだけど。Z子ってA型なんだって!」
Y子「えー、A型ってもっと几帳面かと思ってた!」
B型からしてみると、ディスられてるとしか思えない言い様ですが…。というのはさておき、なぜこういういったことが起こるのでしょうか?
モバイルサイト『血液型相性診断』を監修する心理占術研究家・天城映さんによると、そこにはこんな理由があるそうです。
差が出るのは構成因子の違い
A型を例に考えてみましょう。両親ともA型のケースもあれば、片方がA型でもう片方が別の血液型の場合もありますよね。
そうなると、同じA型でも構成因子が違ってくるのだとか。
しかも、しつけには、より深く育児に関わっている親の血液型の影響が強く出るので、例えばB型の親がA型の子をしつけたら、どうしてもB型っぽい考え方や行動体系が身に付きやすくなるのだと言います。
なお、中には「自分の血液型がイヤ」と思う人もいて、そういう人は、あえて本質とは違うキャラを演出しようとすることもあるみたいです。
A型は別のキャラを演じる?
天城さんいわく、それが多いのはA型。
「A型は几帳面でマジメだと言われてるし、自分でもそういうところがあると自覚しているけど、小心者に思われそうでイヤ」と、あえて破天荒な振る舞いに出る人も少なくないとのこと。
でも、その様子にどこか「一生懸命、破天荒にしてます」みたいな感じが漂ってしまうそうです。
もし破天荒ぶりが必死で空回りしてる感のある人がいたら、さりげなく血液型を聞いてみてはいかがでしょうか。
「10中8・9、A型」ということですから、もし本当にそうだったら、ちょっとした話のネタになるかもしれませんよ。
といっても、本人に「やっぱり」などとは言わないでくださいね。せっかく頑張っているのに傷ついたら、あまりにも気の毒なので。
監修者紹介
天城映(あまきえい)
心理占術研究家。占いと心理テストを専門に手がけ、雑誌やTV、携帯コンテンツやWEBなどで執筆中。
社団法人日本心理学会認定心理士および産業カウンセラーの資格を有し、西洋占星術をメインに、気学や透視なども取り入れた個人鑑定も行っている。クライアントの希望によってはヒーリングや、パワーストーンのアドバイス を行うことも可能。
主な著書に「恋の相性診断占い」(株式会社 学習研究社)「毎日使える誕生日・自在暦占い」(グラフ社)「366日幸運の女神が微笑む本」(果林舎)などがある。