東野圭吾さん原作の映画『パラレルワールド・ラブストーリー』が劇場公開されましたね。
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研究者の崇史(玉森祐太さん)は麻由子(吉岡里帆さん)と付き合い、円満な関係を築いています。しかしある日目覚めたら、よく似た違う世界に入り込んでいました。
そこでは麻由子が、親友の智彦(染谷将太さん)の恋人で…。
親友の恋人を好きになる
崇史と智彦、そして智彦の恋人・麻由子は、バイテックという企業が運営している学校に入り、給料をもらいながら研究していました。
親友と恋人の姿を目の当たりにし、日々嫉妬を募らせる崇史。そんなある日、麻由子が自分と付き合っていて、智彦が存在しない世界に目覚めます。それから崇史は、2つの世界を行き来するのです。
いったいどちらの世界が本当なのか。ふたつの世界はやがてひとつになり…。
あなたは崇史のように、友達と同じ人を好きになった経験はありますか?もし好きになってしまったら、どうするでしょうか。
迫られる選択
素敵な異性に心惹かれるのは、自然な衝動です。友達の恋人として紹介された男性が魅力的だったら、ドキっとするくらいのことはあるでしょう。
ただ、その後、男女の関係への「一歩」を進めようとするでしょうか。あなたが、本当に友達を大切に思っていて、その友情を守りたいと考えているなら…万が一、友達の恋人と色っぽい空気になろうとも、きちんと「節度」を保てるはずです。
流されて、友達の恋人と一線を越えてしまった…。その場合、そもそも彼女は「友達ではない」のです。上っ面の「友達ごっこ」をしているにすぎなかったと言えるでしょう。
また、好きになった相手がたまたま友達の恋人だったと、後から知った場合。そうそう簡単に恋心を消せるわけではないので、恐らく大変苦しむことになるでしょう。
友情を大切にするため、恋心を捨てるか。恋愛を優先して友達をやめるか。どちらを大切にしたいかで、選択することになります。
友情と愛情は同じ感情
でもなぜ、友情も愛情もというわけにいかないのでしょうか。
例えばあなたに、真剣に恋愛している相手がいたとします。そんな状態で、違う男性を心から好きになるでしょうか?
おそらく、本当に彼を愛していたら余所見などしません。世の中には「好きな人が二人(以上)いる」という女性もいますが、それは単に「二人に恋していると思っている自分」が好きなだけ。
真剣に交際したいと思っているなら、一人とだけ向き合うものです。実はこれは、友情においても同じことが言えます。
心理学的に、友情と愛情は同じ感情です。ふたつを分かつのは、障害があるかないか。障害とは、同性である、既婚者である、年の差があるといった、気持ちにブレーキをかける要素です。
障害を感じていなければ恋愛が、障害が存在し続ける限り友情が成立します。
友達への想いも、好きな人への愛情も、根は同じ感情です。友達の恋人に心惹かれているのは、二人の男性に心惹かれているのと同じ状態になります。
たまたま、友達に対して障害があるから「友情」となっているだけ。どっちをより愛しているのか、そして愛したいのか。それによって、友情を諦めて恋を叶えるか、友情を大切にして恋を諦めるかが決まるのです。
まとめ
友情と愛情の心理学、ご理解いただけましたでしょうか。
ときどき「本当に友達だったら、好きになってしまった気持ちを理解してもらえるはず」と言っている女性を見かけますが、これは誤りです。
本当に友達だと思っているなら、むしろ彼女の恋を尊重できるはず。尊重できない時点で、所詮は「その程度の仲」だったにすぎません。
友達の恋人を好きになったら…あなたなら、どうしますか?