数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。
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恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門37
結婚したくて、でもなかなか結婚相手に恵まれない女性の中には、「自分には結婚するためのどういう要素が欠けているのだろう?」と考える人がいますよね。
そういう人は、「男が結婚したい女性の条件」というものが複数あると思っていて、その複数の条件と自分とを照らし合わせているはずです。
たとえば「手料理? わたしはうまい」とか「癒し系のルックス? わたしにはない」などと考えていたりするでしょう?
でもじつは、男は「こういう条件を持っている女性とじゃないと結婚したくない」とは考えない生き物なんですよね。もちろん例外はあるけれど、一般的には、男はそういう「条件」で結婚相手を選ばないと言っていいでしょう。
だから、出会った瞬間に「俺、この子と結婚するかも」と直感し、実際に結婚する男がいるのです。
では、どんなときに、男は「俺、この子と結婚するかも」と思うのでしょうか?
「次に付き合った人と結婚したい」
たとえば、何人もの女性と交際してきた男の中には「次に付き合った人と結婚したい」と渇望している人がいます。渇望する理由はたくさんあるけれど、たとえば「これ以上、人のことを傷つけたくないから」です。
別れるとどうしても、多かれ少なかれ、相手の女性が傷つくでしょう? 「もうそういうことをしたくない。穏やかな家庭的な雰囲気の中で暮らしたい」こう思って、「次に付き合った人と結婚しよう」と切実に思う男がいます。
出会った瞬間に直感する男もいる
ちょっと話が脱線するように感じられるかもしれませんが、この項の本質にはやく入りたいので、別の事例をご紹介します。
スナックでバイトしている女性と、そこにお客さんとして来ていた男(建築現場の作業員)の話です。
彼はある日、同僚たちと「2軒目」にスナックに立ち寄ったそうです。カウンターに座った彼の目の前に彼女が立った瞬間、彼は「俺、この子と結婚するかも」と直感したそうです。そして、実際にその翌年、ふたりは結婚しました。
出会った瞬間になぜそう直感したのか、自分でもよくわからないそうです。彼女の表情というか全身から、なにかを感じたらしいのですが、何を感じたのか、自分でもよくわからないとのことです。
偶然性と奇跡性について
テレビでも芸能人が、交際0日で結婚しましたとか、交際1週間で結婚しましたなどと言っていたりしますよね。今すぐにでも誰かと結婚したいと思っている女性は、そういう芸能人のことを羨ましく思うかもしれないですね。
でもこういうのって、たとえば「なぜかわからないけど、ピアノコンクールで優勝しました」というのと同じです。本人が謙虚に言ったほうが得策だと意図して「なぜかわからないけど優勝しました」と言っているケースもあるのかもしれないけれど、本当に本人にも優勝した理由がわからないときだってあるわけで!
人生の3つの坂の話は知っていますよね? ネットで「名言」が流行ったとき、よく出ていました。つまり「上り坂」「下り坂」「まさか」の3つです。
誰の人生にも「まさか」と思える瞬間が訪れます。男女に関係なく訪れます。
だから「自分の人生にも、偶然にも、奇跡的にも、なんらかの素晴らしいことが起こるにちがいない。起こってほしい」こう願うところからしか、「まさか」は生まれないと思うんですが、あなたはどう思いますか?
男はある日突然、心を奪われる生き物
冒頭に書いたように、少なくとも男は「こういう条件を持っている女性じゃなければ結婚したくない」とは、あまり考えない生き物です。
村上春樹さんの短編小説に、『四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』というのがあります。この短編が好きな「男」は大勢いると見えて、もう30年ほど前の小説ですが、今でも人気だそうです(何人かの「男」が映画化している)。
男はある日、本当に、出会い頭に、理不尽なまでに相手に心を奪われる生き物です。心を奪われるというのが「恋」なのか「愛」なのか「結婚」なのか、それはさまざまでしょう。
でもそんな「精神分析」より何より、まずは「今すぐ結婚したい」と思って、外に出て、誰かと会ってみてはいかがでしょうか。
人生の偶然性と奇跡性とは、全身で感じるものであって、頭で考えるものではないからです。
※毎週木曜日更新