今年のゴールデンウィークは10連休。海外旅行の予定がある人も多いのでは? でも「仕事の都合でどこにも行けない!」もしくは「ノープランです……」という女性もいるはず。
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そんなみなさんは旅がテーマのエッセイを読んで、雰囲気だけでも味わってみてはいかがでしょう? 今回は女子旅のエッセイをご紹介しますね。
ドキドキ!三十路女子のおひとり様旅
1冊目は、おひとり様の旅。マルチタレントであり、ブログの女王として名を馳せた眞鍋かをりさんの旅エッセイ『世界をひとりで歩いてみた 女30にして旅に目覚める』(祥伝社)です。
今でこそ結婚してお子さんもいますが、当時は才色兼備なのに喪女キャラだった眞鍋さん。10代の頃から仕事をしていたので、旅は誰かにセッティングやアテンドをしてもらうのが当たり前だったそうです。
でも30歳を過ぎて一念発起し、スマホ片手にノープランでおひとり様旅を敢行! そんな眞鍋さんのエッセイを読んだ筆者は、実は人見知りだということを知ってびっくり。SNSを駆使し、トークも面白い彼女は社交上手なタレントさんかと思っていました。
気になる内容は、トラブルに見舞われたエピソード含めリアリティがあって、タレントさんというより、旅好きな女友達の体験談を聞いているみたい。一緒に旅をしているような臨場感もあり楽しめます。
訪れた場所はパリ、ベトナム、アムステルダムなど。文章も読みやすく、さすが眞鍋さん! って感じ。読むとかなりリフレッシュできますよ。
旅に出たい! という気持ちでいっぱいになったら、みなさんも次の休みに思い切ってひとり旅をしてみてはいかがでしょうか。恋愛や結婚への考え方が変わったり、眞鍋さんのように憧れの人と結婚! なんてことになったりするかもしれません。
女子ふたりの面白ゆるゆるスキマ旅
お次は女子ふたり旅。『来ちゃった』(小学館)は、『負け犬の遠吠え』(講談社)や『女子と鉄道』(光文社)でお馴染みの酒井順子さんと『きょうの猫村さん』(マガジンハウス)が人気のほしよりこさんの旅の模様を綴った1冊です。
ただ、女子旅とはいえ、一筋縄ではいかない個性派のエッセイストと漫画家。ふたりが選んだ目的地が「出生率1位の地」「寅さんが最後に行った地」「こけし工人(職人)がいる温泉」など、ニッチすぎて爆笑のオンパレードなんです。
ラインナップは国内35ヶ所、海外2ヶ所、そして文庫版の書き下ろしの舞台はインド! 大事件が起こるわけでもなく、ゆるくて渋い旅ばかり…。普通の観光地に行くのは飽きた、という女子におすすめのスキマ旅の記録になっています。
到着したら、つい「来ちゃった…」と呟いてしまうような場所で、気の合う女友達ととことん話し合う時間って最高に楽しそう! また、もしかしたら旅先で趣味趣向が似た男性と出会えたりもするかもしれません。そんな期待を込めて、ふたり旅をするのはいかがですか?
気分転換したくなったら本の世界へ
恋人との旅行もいいけれど、やっぱり女子旅って魅力的。ひとり旅も、フィーリングの合う友達とのふたり旅もいいですよね。
旅の楽しさが存分に伝わる2冊のエッセイは、どちらも本当におすすめです。特に気分転換したいときに読むとよさそう。
ただし、旅への欲求が強まりすぎて、仕事も家事も手につかない! なんてことにならないように気をつけて。