数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。
恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門30
「今すぐにでも結婚したい!」と言う女性に対して「どうして?」と聞くと、「働くのもカッタルイし、恋愛するのもダルい。さっさと結婚して専業主婦になりたいから」と言うではありませんか!
男の中にも、外に出て働くのが苦手で、専業主夫になりたいと思っている人がいるけれど、その彼は「俺、はやく結婚して専業主夫になりたいわ」とは言いません。思っていても言いません。このへんの言う・言わないが、男女の大きな違いなのかもしれないですね。
さて、今回は、「彼女はただ結婚がしたいのか、俺と結婚したいのか」問題を男性はどう思うのか? ということについてお届けしたいと思います。
男から見た「女性のぶっ飛んだ発言」
彼女はただ結婚というものをしたいのだろうな、と、男は直感で感じます。
たとえば、過去にいろんな派手な恋愛をしてきた32歳の女性が、付き合って半年の彼氏に「わたしと結婚する気がないのなら別れようよ」と言う場合、彼は「ああ、彼女は俺と結婚したいとかそういうことではなく、相手が俺じゃなくてもいいから結婚というものをしてみたいんだろうな」と、勘でわかるのです。
子どもに関しても同じことが言えます。「あなたの子じゃなくてもいから、とにかく子どもというものが欲しい」ここまで赤裸々ではないにせよ、女性はときに「旦那はいらないけど子どもが欲しい」と口走ったりしますよね? 要するに「あなたの子どもじゃなくてもいいから、とにかく子どもというものが欲しい」と思っているってことでしょ?
女性の結婚観と男の結婚観の違い
女性って、結婚を、あれやこれやロマンをくっつけて捉えていますよね。結婚に「安定した収入」をくっつけて考えたり、「ラブラブな夫婦」という夢をくっつけて考えたり、楽できる専業主婦という概念をくっつけて考えたり(専業主婦が楽ということでは決してなくて!)、夫抜きの子どもだけが欲しいというありえないロマンをくっつけたり!
結婚をそういう風に捉えるのって、とても女性らしいことだろうと思うので、そう捉えるのが悪いとはべつに思わないです。
がしかし、一方で、男は、結婚を「病める時も貧しい時も」共に助け合って生きてゆくパートナーを得ること、としか考えていません。
女性が結婚にロマンをくっつけて考えるというのは、つまり、結婚と同時にわたしの人生のバージョンアップをはかりたい、と思っているということでしょ? たとえば、結婚を機に、愛の薄い実家暮らしを離れて、彼氏とラブラブな生活をしたい、とか。あるいは、派遣社員のひとり暮らしから、結婚を機に裕福な暮らしをしたいとか。
男はそうは思わないんですよね。まったくそうは思わない。
もちろん、たとえば、結婚相手の実家の「格」を値踏みしたり、少し前ならCA(キャビンアテンダント)に代表されていたように、奥さんとなる人の職業を値踏みしたりする男はいますよ。でも、値踏みしたところで、彼は結婚後、専業主夫にはなれないわけです。そんなことをしたらCAの奥さんに愛想を尽かされて即離婚になってしまうから。
だから、どのような男も、結局は、結婚にロマンをくっつけて考えられないんです。あくまでも「病める時も貧しい時も」という考え方をします。
女の打算も、男はお見通し
そのような、地に足のついた結婚観を持っている男は、「あなたとじゃなくてもいいから、とにかく結婚というものをしたい」と思っている女性の腹の中なんて、お見通しなんですよ。勘ですぐにわかっちゃう。
男は、今どんなにいい年収をとっていても、「将来、何らかの原因で勤務先の株価が暴落して、俺の給料が半分以下になる可能性」を見据えつつ、結婚を考えています。つまり、超リアリストなのです。対して女性はロマンティストです。
両者がガチで向き合えば、その勝負がどうなるかは明白でしょ? 打算があるほうが負けるのです。
打算にも、思いやりが必要です
最後に付言するなら、彼女が「相手が自分じゃなくてもよく、ただ結婚がしたい」と思っているのがわかった時、男は哀しみます。本当に哀しみます。この世にこれ以上の哀しみはないと思えるほど哀しみます。なぜなら彼は「彼女が付き合ってきたのは、俺ではなく<匿名X>としての俺だったんだな」と思うからです。
だから、「相手は彼じゃなくてもいいけど、とにかく結婚というものをしたい」と思っている女性は、嘘でもいいから、彼に「好き好き、あなたとじゃなきゃ結婚したくない」と言い張ることです。
打算にも思いやりが必要なのですよ。もっとも、打算に思いやりをうまくくっつけることのできる人を「本当の詐欺師」と呼ぶわけだけど。
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