数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。長年の経験から培った独自の恋愛論で男心を解説します! 出会い、交際、別れ、結婚…などにまつわる“男の本音”をこっそり教えましょう。
恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門29
毎月寄せられる恋愛相談を読んでいて思うのは、とにかく自分の思い通りの恋愛をしたい女性が内に秘めるパワーのすごさです。
彼はわたしとイチャイチャしてくれません、なんとしてもイチャイチャしたいのですが、どうすればいいのでしょうか? とか。あるいは、彼のセカンドから本命に絶対に昇格したいのですが、どうすればいいのでしょうか? とか。
男って、適当なところであきらめるんですよ。彼女がイチャイチャしてくれない、まあ仕方ないか、とか。俺はセカンドのままでもいいや、セカンドにはセカンドの良さがあるから、とか、ね。
さて、男の話はさておき、今回は、最初はセカンド扱いだった女性に、男が本気で惚れるのはどのような時なのかについて、お届けしましょう。
彼は何に不満を感じてる?
セカンドというポジションがラッキーなのは、「ファースト」と自分とを比較することで、恋の戦略が生まれてくるからです。
つまり彼がファーストに不満を感じているところを潰していくと、やがてセカンドからファーストに昇格する可能性が芽生える――理屈をいえばこういうことです。
要は、彼はファーストに何らかの不満があるから、セカンドを作ったわけです。
たとえば、ファーストは遠距離でなかなか会えないとか。あるいはエッチの相性がイマイチだとか。家庭的な雰囲気のデートができずお金ばかりかかるとか。彼は何かしらファーストに不満を持っています。そこをあなたが「すくってあげる」と、ファーストになれる道がひらけるかもしれない、ということが、理論上は言えます。
次第にかわいく見えてくるのが男です
がしかし、実際には、ファーストとの対比うんぬん以前に、頻繁に彼と会うことで、彼はファーストとセカンドを入れ替えようとします。ファーストと彼が週末にしか会わないのなら、セカンドであるあなたは週3回会うといいです。
男って、最初は「この子、セカンドでいいかな」と思っても、回数多く会っているうちに「この子、最初の印象と違ってかわいいなあ」と思えてくるから。これは男自身も不思議に思っていることだけど、頻繁に会う女性って、次第にかわいく見えてくるんですね。ホント不思議なことに!
なので、会社の行き帰りを一緒にするとか、30分だけでもお茶するとか、彼と何かを貸し借りするためにちょっと駅の改札で待ち合わせるとか、そうやってこまごまと彼と会うきっかけを作っていくと「おいしいこと」になったりします。男は、頻繁に「会ってくれる」女性のことがかわいく愛おしく思えてくるのです。遠くの親戚より近くの他人みたいなことです。
運気を上げよう!
あとは運です。ネットには手料理がおいしく作れるとセカンドから這い上がれるとか、ルックスや下着を彼好みにすればいいとか、いろんなテクが紹介されています。そしてそれらはどれも一理あるテクだと思うけど、でも最後は運ではないでしょうか。
漠然と運と書いても、釈然としない人もいると思うので、以下で、運について少し細かく説明しましょうか。
運というのは、たとえば、彼がどこまで自分の生き様を自分で肯定できているか? によって左右されます。20代~40代くらいまでの恋愛は、この自己肯定感から影響を受けがちではないかと思います。
自分の生き様を自分で肯定的に捉えられている男は、セカンドを持つときに、ちゃんと明確な理由を持っています。だから最初に「セカンドからファーストになることはない」と明言します。それでよければ付き合ってくださいと言います。
自分の生き様を肯定しきれない男、つまり、自分のことがあまり好きではない人や、「別の人間」になりたいと思っている人は、漠然とした淋しさを抱えています。漠然とした淋しさは言葉にできない思いなので、セカンドに自分が何を求めているのか、本人もよくわかっていません。
実際のところ、そういう男のセカンドからファーストに這い上がる方法は、理屈で明確にすることができない、要するに「ない」ということになります。だから、運次第でファーストになれる可能性もあるんです。
彼にとって1番の女になるには…
あなたにできることは、回数多く彼と会うこと! そして会うたびに、明るく元気でいること! いつも笑顔の人と週3で会っていたら、彼は自分の運気が上がってきているかのように思い、あなたの運気も上がっていき……やがて、あなたが彼にとって掛け替えのない存在になっていくのです。というのはきれいごとかもしれないけど、でも、そうやって運を自分でつくるって大事だよね。やっと春になったのだから。
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