『パーフェクトクライム』(テレビ朝日系)の主人公・前島香織(トリンドル玲奈さん)は、上司と7年におよぶ不倫関係を続けてきました。
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「一番の存在」でありたいという願望を持ちつつも「二番手の女」の立場を受け入れ、完璧とは言い難い日々を送っていた香織。
そんな彼女の前に現れたのは、ニューヨーク支社帰りのデザイナー東雲遥斗(桜田通さん)。彼は香織に上司と別れるよう迫るのですが…。
男女の別れ方の違い
一般的に、男女の「別れ方」には違いがあります。特に、新しく心惹かれる相手がいる場合はその差が顕著です。
例えば、女性の多くは「今付き合っている男性に悪いから」という理由で、元カレの連絡先を消します。これは「過去と断絶」しないと、次に付き合う人が不安になるだろう、との配慮による行動です。
一方、男性は、自主的に消すことは滅多にありません。別に絶縁したいわけではないので、あえて削除する必要性がない、と考え、消すという行動に至らないのです。
別れたら、元カレとは心理的・物理的距離を取ろうとする女性。しかし、一生そのままというわけではありません。
あるタイミングで、むしろ元カレに近づこうとする心理が働きます。そのことが「元カレと今カレの間で心揺らぐ状態」を作り出すんですね。では、それはどんなときなのでしょうか?
心に隙が生まれるときが危険
仕事でうまくいかないのがつらくて、その気持ちを吐き出したい。そして慰めてもらいたい。頑張っているのに成果が出なくて落ち込んでいるから、抱きしめてほしい。
そんなとき、恋人のリアクションが微妙だったり、おざなりだったりするとガッカリしますよね。
こういったことが繰り返されると、果たして彼は自分と向き合う気があるのか、相手の気持ちに疑問を抱きます。このようなタイミングが、一番危険なときです。
満たされない想いを抱えて心に隙がある、そこに元カレが現れて優しくしてくれたら…と想像してみてください。
しかも、相手はひどい人間ではないことを知っています。元カレこそ、自分にふさわしい居場所なのかもしれない。そんな錯覚が生まれてしまうのではないでしょうか。
勘違いの心理学
しかし残念ながら、それは「錯覚」でしかありません。心が弱くなっているとき、自分を肯定してくれる存在が現れると「安堵感」と「承認欲求の充足」が起こります。
これは長い間会っていなかった友達と仲良く過ごし、過去の日々を愛するといった心情に近しく、いわゆる「久闊(きゅうかつ)を叙(じょ)する」という心理になります。
心に隙があるとき、これを恋愛感情だと勘違いしてしまうのです。
別れの原因は男女どちらにもあるもので、お互いに成長して原因を解消できていたら、セカンドステージで上手くいくかもしれません。
でも、別れの原因がきれいさっぱりなくなっているなんてことは稀。そういった事実を無視して、お付き合いの可能性を考えても意味がないと言えます。
けれど、満たされていない恋愛をしていると、渇望を癒したい気持ちで頭がいっぱいに…。結果、「勘違い」が深く強くなり、元カレと今カレの間で思い悩む状況を招くのです。
まとめ
元カレと今カレの間で揺れ動く心理、ご理解いただけましたでしょうか。
ちなみに、勘違いが起こるのは元カレだけではありません。琴線に触れるような男性だったら、たとえ初対面の人だとしても心惹かれてしまう可能性は大いにあります。
それは結局、「恋愛」ではなく「充足感」を求めているにすぎません。まずは、今の彼とちゃんと心通い合う関係を築けるよう努力しましょう。
目の前の男性と向き合えない人は、他の誰とだって向き合えるわけがないのですから。