数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!
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恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門18
ここだけの話、恋愛相談を受けていたら、読んでいて楽しい相談メールと、全然楽しくないメールとがあるんですね。
相談の内容がテレビドラマをはるかに超えて壮大な不倫ものだから楽しいとか、そういうことではなくて、自分の言葉で書いてある相談メールは読んでいて楽しいです。
反対に、通り一遍の言葉で書いてあるメールは、その内容がどんなにぶっ飛んでいても、ちっとも楽しくないのです。
ソフレから本命になる?
たとえば、彼の家で、彼と一緒に寝ても彼が手を出してこず、わたしはどうすればいいのでしょうか? という相談の場合、「ソフレから本命になるにはどうすればいいですか?」と書かれても、相談者の人となりが立ち上がってこないんですよね。
反対に、「彼には本命の彼女がいるけど、彼はわたしを自分の家にあげて、一緒に同じベッドで寝ます。彼は『俺たちがこれからどうするかは君次第だから』とズルいことを言います。わたしは彼と添い寝している時が、一番淋しいです」と書かれてあったら、相談者の人となりが立ち上がってくるんですよね。
つまり、添い寝している状況を、自分の言葉でちゃんと書けない人と書ける人とがいて、ちゃんと書けている人の文章は、読んでいて楽しいのです。
一緒にいてもつまらない女
恋愛もそれとまったく同じで、自分の言葉で自分を語れない人の恋愛は、味気ないものです。
仮にも好きな相手に、自分の言葉で自分の正直な気持ちを語れないって、どういうことなのだろう? と思うのだけど、でも「彼の前だと緊張して自分を出せない」とか、そういう女性って、わりといるらしいです。
たとえば、彼に「夕飯、何を食べたい?」と聞かれて「何でもいい」と答える女性。あれほどお母さんに「何でもいいはナシ」と言われたはずなのに、何でもいいと言う女性!
もしかしたら彼女は、彼の前で軽く緊張しているのかもしれない。あるいは彼に「いい女」に見られたいので、奥ゆかしさを演出しようと思っているのかもしれない。
奥ゆかしさとは、それを提唱したとされる世阿弥さんが、精神的なものであると言っているので、日ごろから精神的に豊かな暮らしをせずして、彼の前だけで奥ゆかしさをちょっと演出しても無理です。そんなことをしたら「自分の言葉で自分の気持ちを伝えることが下手な、一緒にいてもつまらない女」だと彼に思われておしまいです。
自分の言葉で語る女は飽きられない
「何でもいい」「どっちでもいい」に代表される「自分の言葉で自分の気持ちを語れない」というのは、自分の気持ちに正直になっていないということを意味します。
自分が食べたいものを、彼に素直に伝える――たったこれだけのことだけど、そこには、自分の気持ちに正直に生きている人かどうか、というインフォメーションがもれなく含まれていて、男はそこを見逃さないんですよね。
だから、自分の言葉で自分を語れない女性は、男に飽きられるのです。
よく「トークが楽しい女性は、たとえルックスがいまいちでもモテる」と言われます。ルックスがいまいち、というのは、よくない言い方だけど、ほかに端的な言葉が思いつかないので、すみません。
トークが楽しいとお客さんは指名してくれるから、ルックスがいまいちでも売れっ子キャバ嬢になれます――これは夜の世界の定説です。
トークが楽しいとは、自分のことを自分の言葉で語れる、ということです。トークマニュアルのとおりに会話をしていてもいいのだけど、マニュアルを自分の側に引き寄せて、自分なりの解釈で喋る――こういうことができる女性は、男に飽きられることはありません。
飽きられる女性・飽きられない女性
多くの人が親しみを持てる例が浮かんでこないので、クラシック音楽を例に挙げます。ごめんなさい。
クラシック音楽は、どの指揮者も楽譜どおりに指揮します。それが大原則です。でも、「学校の音楽の授業みたいなつまらない演奏」と、「地球がひっくり返りそうなくらいぶっ飛んだ演奏」とに分かれます。なぜか?
楽譜を自分の側に引き寄せて、自分なりの解釈で指揮をしているから(演奏しているから)、つまり自分の気持ちに正直に演奏しているから、ぶっ飛んだ演奏になるのです。
そしてお客さんは、その指揮者の、楽譜に対する解釈の仕方や感じ方から、その人らしさを見に来ているのです。そこにお金を払っているのです。楽譜どおりに演奏しました、以上終わりです、では、暴動が起きるのです。
恋愛も同じです。男は、あなたに「あなたらしさ」を見たいと思っているし、それを見たいがために、デート代を払ったり、デートの時間をつくったりしているのです。それを見せないから、男は暴動を起こすのです、ではなく、飽きるのです。
自分の気持ちに正直に暮らしていると、男に飽きられることは、まずありません。
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