人は誰しも、恋の別れを経験し、心に深みが出てくるもの。
ただし、それはきれいな別れ方をした場合。ひどい別れは古傷となり、しばらく苦しんだ後に笑い話に転化される傾向があるようです。
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世の中にはいろんなカタチの恋愛がありますが、「別れ方」というのは、その人の本質が出るものなのだなとつくづく思います。
浮気が恋の起爆剤
たった4ヶ月の恋でした。スピーディーに進む恋愛は終わるのも早いと誰かが言っていたけれど、本当にあっという間で、今となっては相手の名前すら思い出せないほど。
ある日突然、部屋に呼び出され、前の彼女とヨリを戻すことになったと告げられたのです。
よく小説に「こうなることはわかっていた」といった文章が書かれていますが、まさにその感じで、なんとなく長続きはしないだろうなと思いながら付き合っていました。
実は、前の彼女の話は聞いていました。わたしと出逢う半年前、同棲していたのに彼が浮気をしたことで別れに至ったとか。
彼女は鍵を持ったまま出て行き、なんとなく「返してくれ」とも言いづらくて、そのままになっていると彼。それっていかがなものかと思ってしまうけれど。
ちなみにその彼女は、浮気された悲しみを経験しているはずなのに、今度は自分が浮気相手となり、略奪に成功。
正直、それをするなら、当時の浮気相手にやり返しなさいよと思ったのは言うまでもありません。「歴史は繰り返される」じゃないけれど、なんだか、浮気の連鎖で成り立っている二人だなと思ったんですよね。
では、これでサヨナラと部屋を出ようとした時に、いきなりいろんなものが目に飛び込んできました。今までなかったはずの彼女の荷物が、あちらこちらに置かれていたのです。もう用意周到ですよね。
何気に動揺していたのでしょうか。部屋を出るまで、こんなに目立つものに一切気づかなかったのだから。それはさておき、アイプチが置いてあったのには思わず笑ってしまいました。
この二人は、浮気が恋の起爆剤になっているのかもしれません。わたしはいったい何だったのだろう?と思わせる恋でした。
THE・浮気目撃事件
ドラマにはよく、恋人が他の女性といるところを見てしまったシーンというのが登場しますよね。これって現実に起こるとヘビメタルのような怒りと絶望の叫びに苛まれます。
わたしの場合は、自分の両親と一緒に目撃してしまいました。はるばる上京してきた両親とカフェに入ろうとした瞬間、目の前に彼と他の女性が。
「こんなことってあるのか?あっていいのか?」とずっと心の中で叫んでいました。見るからにもう、ピンクな関係ですよ~という臭いがスメル。
すぐさま店を出て、両親にその旨を話すと「へ~、そうなんだ」と全く興味がない様子で、それがますます怒りの炎にガソリンを注ぎます。
一度その場を離れたものの、あまりに腹が立ち、一発お見舞いしてやろうとゴキブリのような早さでカフェへ戻りました。
しかし、もう二人はいなくて。怒りに燃えているわたしの鼻息は、フンガーフンガー止まりません。もう息というより声になってしまっていたので、他のお客さんが怯えた目で私を見ていました。
もちろん翌日は、彼と会って別れ話に。「あの女性とは、まだそういう関係になっていない」といらぬ報告を受け、ヘラヘラしながら「ダイエットがんばってね~」と言われたので、一発お見舞いしてやりました。
本当に失礼な人。こりゃ新しい女性とも長く続かないなと思ったら、少し気持ちが晴れました。
キレイな別れ方なんてない?
キレイな別れ方などというものは、そうそうないのかもしれません。
中には、自然消滅や友達関係に着地することをキレイな別れ方と呼ぶ人もいるでしょう。
でもそれってどうなの?一度でも本当に愛していたことがある人と、自然消滅になんかなります?別れこそ、きちんとするのではないでしょうか。
別れた後は友達関係になるという人も、最近はとても多いようです。お互いに新たな恋人ができた場合、その彼氏・彼女の気持ちを思うと、元恋人同士の友情は感じのいいものではないはずですが。
どんな恋のカタチであっても、時に「別れ」は必要なもの。そして「別れ」を重ねるからこそ、人の本質が磨かれていくのかもしれません。