数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!
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【恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門6】
LINEの返信を寄こしてこないor返信が超遅い男性のことは、ネットによく出ているので、今さらここで話題にするまでもないかもしれません。ですが、先日聞いたある女性の話がなんとも切迫感あるものだったので、今回は「LINE×男性」についてお話したいと思います。
LINEしないけど「好きです」?
その女性は、ある男性と何回かデートを重ねたすえ、「再来週の週末、一緒に温泉に行こう」と約束したそうです。まだ出会って2ヵ月も経っていないけど、お互いにどことなく「いいかも」とか「いけるかも」と思ったのでしょう。
しかし、再来週の水曜になっても、彼から温泉旅行の詳細のLINEが飛んでこない。彼女からは何回か彼にLINEしたそうなのですが、彼からの返信がちっとも来ない。木曜になっても来ない。金曜の午後になっても来ない、ということで、彼女は金曜の夜に「ドタキャンするようで悪いけど、事前にちゃんと予定をLINEしてこない男性とはお付き合いできません」とLINEしたそうです。
そしたら、金曜の夜中、つまり日付が変わって土曜の未明に彼から「すみません、仕事が忙しくてLINEの返信ができませんでした。ぼくはあなたのことが好きなので、ぜひ 温泉に一緒に行きましょう」と返信が来たそうです。
「下」から見上げているのが男
この彼だけが「極端に返信の遅い男」ということでもないようで、一般化して言うなら、女性をやきもきさせるくらいLINEの返信が遅い男って、世の中には掃いて捨てるほどいます。作家の石田衣良さんは「男にLINEの早期返信を期待するのが間違っているのだから、そういう期待は捨てたほうがいいかも」とまで言っています。この言説には一理も二理もあると思うのだけれど、ではなぜ男たちはLINEの返信が超遅いのでしょうか?
思うに、「恋愛において心配しているのは自分のほうであって、彼女が何らかの心配をしているなんてつゆほども思わなかった」と男たちは考えているからです。
恋愛における男の心配って、まず「付き合ってもらえるかどうか」です。「付き合ってあげる」なんて思っている男っていないからね。「付き合ってくれるかどうか」つまり、下から見上げているのです。
LINEの返信をしない(or超遅い)男のホンネは?
その次の心配事は「エッチさせてくれるかどうか」です。彼女にヤラせてあげていると思っている男なんていないから。
そして運よく交際できてエッチできたら、彼はホッとするので、彼の心配事は恋愛を離れて日常に戻ります。そう、仕事のことを絶えず考えるようになるのです。
この一連の男的思考のどこに「もしかしたら彼女はおれの言動の何かを心配しているかもしれない」と、彼女を思いやる気持ちがあるというのでしょう。どこにもありゃしません。
彼は「自分のこと」でいっぱいいっぱいです。「もしかしたら、女性という生き物はLINEの即レスがないと哀しい思いをする生き物なのかもしれない」とか「彼女も彼女で、おれと付き合えるかどうかをすごく心配しているのかもしれない」などと思いをめぐらすことなんてないんですよね。
つまり男って、とても好意的に言えば不器用な生き物だし、ふつうに言うなら女性に対する配慮に欠けるヤバい生き物だし、悪く言うなら、何ら悪気のないノー天気で牧歌的な生き物なんですよね。
女の心配に気づかない男たち
ということで、 LINEの返信をしない(or超遅い)男のホンネとは「それでふつうだと思っていた」です。女性が心配し、やきもきしていることなんか、まったく知らないのです。
その昔、「自分が何も知らないということを知っているのが真の賢者だ」とソクラテスは言いました(無知の知)。彼の言説にならうなら、「女性が心配していることを知らない自分」を知らない現代の男たちは真の愚者ということになります。
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