【恋する薬膳~迷える女子へ贈る優しいレシピ39】
今回の主役はカボチャと秋鮭。カボチャはハロウィンのイメージから秋野菜と思われがちですが、実は夏野菜だったりします。
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スーパーの店頭でも秋のほうがカボチャを推しているし、イメージってすごいもの。そしてわたしも秋にカボチャを紹介しています…。
そんなカボチャとアンチエイジング食材の王様・鮭を使ったグラタンのレシピをどうぞ!
カボチャと鮭の薬膳の効能と栄養
【カボチャ】
五味調和の「甘味」に属するので胃と脾臓によいとされ、滋養強壮、緊張をゆるめて痛みを和らげる効果があると言われています。
体を温める作用もあるため、夏の疲れがドッと出やすいこの時期の、疲労感や便秘の改善にも効果を期待できます。
【鮭】
サーモンという名でも親しまれている鮭は、まさに今が旬。不飽和脂肪酸が豊富なので、アンチエイジング効果への期待は絶大。老化から来る体のたるみにも効果があるとされています。
身の赤い色にはアスタキサンチンがたっぷり。化粧品でもおなじみの美肌効果も。
カボチャと秋鮭のアンチエイジングラタン
≪材料≫約2~3人分
・カボチャ…8分の1個
・鮭…2尾
・玉ねぎ…2分の1個
・ニンニク…3つ
・パセリ(小さな房)…1本
・マカロニパスタ…100g
・ホワイトソース(市販のものでOK)…400g
・チーズ…適量(グラタンの表面が埋まるくらい)
・バター…200g
・塩コショウ…少々
・オリーブオイル…適量
・パン粉…お好みで
・カイエンヌペッパー…適量
≪作り方≫
[1] カボチャは3cmくらいの小さな扇形にカット、玉ねぎは薄めにスライス、ニンニクは厚さ3mmにスライス、パセリはみじん切りにする。
[2] フライパンでオリーブオイルを加熱し、温まったら鮭を焼いて塩をふる。両面がキツネ色になったら皿に取り出し、骨を取り除いて一口大にカット。
[3] 2のフライパンに再度オリーブオイルを入れ、カットしたカボチャ、ニンニク、玉ねぎを炒める。
[4] 火が通ったら3にホワイトソース、2の鮭を入れて混ぜる。味見をして塩コショウで味を整え、マカロニをそのまま入れて混ぜる。
[5] とろみがついたらグラタン用の皿に入れ、チーズ、バター、パン粉をまぶしてオーブンで約10分(焼き色がついたら焦げる前に、時間に関係なく取り出しましょう!)。
[6] 仕上げにみじん切りのパセリとカイエンヌペッパーをふりかけて完成!
寒い季節はクリーム系のご馳走を
寒くなってくると、どうしてもクリーム系のご馳走が恋しくなってくるもの。
グラタンやシチュー、クリームパスタにドリア…どこか懐かしくて、心までも温かくなるのがクリーム料理。心に余裕があるときに大好きな人や友人を招いて、一緒に食卓を囲めば必ず笑顔になるメニューですね。
毎日、頑張る自分とあの人に…
昔見たドラマに、女の子が手作りのシチューをお鍋ごと彼氏の家に届けるという、かわいらしいシーンがありました。
彼は留守だったようで、彼女は玄関のドアの前にお鍋とメッセージを残してその場を去ります。
確かしばらくして帰宅した彼がシチューを温めて食べ、ほっこりする…という内容だったのですが、当時、まだ子どもだったわたしは「これをやってみたい!」と切に思ったものです。
時を経て、その気持ちさえ忘れていたある日。お付き合いしていた彼が急な発熱に襲われ、助けを求める電話をかけてきました。
すぐ近くに住んでいたこともあり「憧れていた“お鍋ごとシチュー持参”ができる!」と喜び勇んで作ったのを覚えています。
それは、秋に実って春の訪れとともに終わりを告げた短い恋でしたが、その分、相手を深く知ることもなく、ドラマチックな思い出だけを残しました。
シンデレラな恋を夢見て
長く続くから“いい恋”というわけでもありません。短くも心に素敵な軌跡を残せたら、それは“いい恋”だったと確信できるような気もします。
シンデレラはカボチャの馬車で舞踏会に行き、王子様と出会って最高の一夜を過ごしました。そんな美しい恋に想いを馳せつつ、キッチンに立ってみるのもいいかもしれません。