突然ではありますが、筆者は韓国人の夫と結婚し、息子が一人います。つまり国際結婚なわけですが、周りにもそんな夫婦が増えてきたなと感じます。
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文化の違いや言葉の違いなど、いろいろなギャップを味わう国際結婚について、気になるポイントと実態を探ってみました。
文化の違いはどうする?
まずはこちら。同じ国の人同士だったら当たり前のことも、相手が外国人だとギャップを感じる場合もあるんですよね。
「イタリア人の夫はとにかくお母さんが大好き。ビデオ電話も週に2回は当たり前です。 “その口紅似合ってる”“髪型変えたの?素敵だね” など、恥ずかしがることもなくマンマのことをほめるほめる!私をほめるときよりも熱量があるような……?」(35歳・塾講師)
「困ったことがあってもつい“大丈夫、大丈夫”と言う私。あるとき“いつも君はにこにこしながら大丈夫と言うけど、本当にそうなの?”と、韓国人の夫に言われてハッとしました。韓国では思ったことは相手に伝えるのが基本。意外かもしれませんが、さらりと冷静に言葉にするので嫌な気持ちにはなりません。そんな夫からすると、私の態度は“何を考えているのかわからなかった”ようで、困らせてしまったみたいです」(30歳・主婦)
我が家も夫の実家からはよく電話がかかってきます。しばらく連絡できずにいると、“もっと連絡ちょうだい”と言われます。
はじめの頃は“そろそろ連絡しなきゃ”とプレッシャーにもなりましたが、慣れてしまえば、すっかり日常の一部に。離れたところにいるので元気な様子を見ると安心します。
言葉の壁はどう越える?
いざというときに、言いたいことが伝わらないと、一緒に暮らすうえで苦労したり、ストレスを覚えたりするかも。
「中国人の夫とはお互いの留学先で知り合ったので、コミュニケーションは英語。結婚してからも英語で話していますが、ケンカのときは母国語になってしまうことも。そのため、ケンカ中に使う単語ばかり覚えてしまいました」(33歳・医療事務)
「私は台湾人で夫が日本人。お互いの国の言葉はある程度、話せるのですが、どうしても単語や言い回しのニュアンスが合わないことが。そんなときは細かく説明して理解し合うようにしています。もどかしいときもあるけど、そうやって相手の気持ちをわかっていけるのがうれしくもありますね」(33歳・事務)
筆者は、結婚前はハングルが少しだけ読める程度だったので、結婚が決まったことを機に渡韓して語学学校に通い、韓国語を習得。
自分たちのコミュニケーションが深まるのはもちろん、相手の家族との会話が必要だったり、いつか相手の国で暮らす可能性を考えたりしたときに、パートナーの言語は学んでおきたいと思いました。
ロマンチックな関係でいられる?
結婚して時間が経っても、子どもができても、パパ・ママではなく男性と女性でい続けられるのって素敵ですよね。
「夫はイタリア人なので、それこそ日常的にアモーレとか言われると思っていたのに、まさかのシャイな性格。結局、個人の違いなのかなーと諦めました」(28歳・営業)
「アメリカ人の夫とは、子どもを預けて夫婦水入らずでよくデートをします。あえて子ども連れではとても入れない場所を選んで、いつもと違う時間を過ごすと、恋人時代が蘇って新鮮な気持ちに。夫も私を女性として大切にしてくれます」(32歳・通訳)
ロマンチックな関係……、うらやましいです。韓国の男性はロマンチックな演出が好きだとよく聞きますが、どうも夫はそういうタイプではなかったようです。
子どもが生まれてからも二人の時間をつくるのは本当に重要!もともとは二人から始まった関係なのですから、そこはお互いにずっと大切にできたらいいですよね。
“違う”ことから自分を知る
自分とはまったく違う環境で生まれ育ってきた相手と生活をともにするのは簡単ではないでしょう。それでも“違う”ということをポジティブに捉えると、きっとパートナーとの生活を楽しめるようになるはず。
あなた自身のアイデンティティも、より明確になっていきます。将来の選択肢に“国際結婚”も加えてみてはいかがでしょうか。