マンガを原作としたドラマ『深夜のダメ恋図鑑』(テレビ朝日)がスタートしました。
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主人公は3人の女性。美人だけど元ヤンで口が悪い古賀円(馬場ふみかさん)、歴代の彼氏が全員ダメンズという千鳥佐和子(佐野ひなこさん)、白馬の王子様願望が強い福間千代(久松郁実さん)です。
彼女たちが織り成す恋愛模様は、20~30代女性の胸に突き刺さるエピソードが満載。どんな辛口ガールズトークが繰り出されるか、大注目のドラマです。
ダメ男の多くは無自覚ダメンズ
仲良し3人組は、夜な夜な集まって恋バナを展開。上から目線の男、図々しい既婚者、勘違いする男…などなど、ダメ男エピソード満載です。
お互いに仕事をしているのに家事を彼女に投げっぱなし、そのくせ何かと「ダルい」「めんどくさい」を連発する。そんな男性って、わりとよく見かけますよね。
佐和子の彼氏も例にもれず、自分は何もしないのに、彼女が自分に尽くすのは当たり前と考える「大きな子ども」です。
最初はかいがいしくお世話していたものの、佐和子はあるとき、
「あたしは仕事に家事にオマエの世話で疲れてるけど。仕事しかしてない人間がいったい何をしてそんなに疲れるの?」
と思わず本音がポロリ。彼氏の時間を止めてしまいます。
円の場合はもっと痛烈です。
「誰かに自分の飯を作ってもらいたい」「親に孫の顔を見せて親孝行したい」「嫁に親の介護をしてもらいたい」と、見合いの席で自分勝手な結婚ドリームを語る相手を「召使でも雇われたらいかがですか?」と(脳内で)ぶった斬ります。
不思議なのは、登場する男性に悪意があるわけではなく、みんなナチュラルだってこと。自分が心ない言動をしているなんて夢にも思っていません。
恋は(自分に)盲目
では、このように「自分が見えていない」のは、男性ばかりなのでしょうか。
いえいえ、そんなことはありません。
例えば「LINEを既読にしているのに、どうして返事しないの?読めたら返信できるでしょ?」と怒ったり「不安にさせないように、女友達と距離を置いて!」と要求したりする女性も根本は同じです。
相手が応えてくれて当たり前。自分を満たすのが恋人の役目であり、どんなときも安心させる義務がある。そんな「思い込み」にとらわれている女性も、よく見かけます。
彼女たちも、別に悪気なんてありません。息を吸うように自然に「自己都合」を相手に押し付けているのです。
愛情があればそこに思いやりや気遣いが生まれるはずなのに、どうして間違った方向に進んでしまうのでしょうか。
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すれ違いの心理学
自分を大切に思って愛する心理を「自己愛」、他人を大事に思って愛する心理を「対象愛」といいます。
本来カップルは、お互いに「対象愛」を育んでいくはずです。
ところが、人によっては「対象愛」と「自己愛」を混同し、無意識のうちに「自己愛」を増長してしまいます。
これは相手と自分とが同一であるかのように思い込み、無意識に「自己愛」と「対象愛」とを取り違えるからです。
自分に自信がない、あるいは自己評価が低い。または、常に自分の世話役を求めている。
そういう「自律心」や「自立心」が足りていない人は、他人に依存・寄生することで自己を保とうとするんですね。
相手を自分の「分身」のように感じ、思い通りになって「当たり前」と考えます。
しかし、実際は違う人間です。だからこそ衝突します。自己都合の押し付けが関係を磨耗させ、「すれ違い」が生まれてしまうのです。
まとめ
男女のすれ違いの心理学、ご理解いただけましたでしょうか。
相手を自分のように思って依存することを、「自己同一化」といいます。
恋人や伴侶は「他人」です。自覚しているようで、その境界線を見失っていませんか?
その点を意識して相対するよう心がけましょう。思いやりや気遣いは、相手を「特別な他人」と理解することから始まります。