彼がなかなか本音を見せてくれない…そんなふうに思ったことはないでしょうか。
男性は特に、つらい、苦しい、悲しいといったネガティブな感情を表に出そうとしません。
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それは、女性と比べて弱い部分を他人に見せることに抵抗があり、本当に心を許した相手にしか吐露しない、という傾向が強いからです。
今回は、そんな男性に対してやってはいけないこと、特に「同調」と「同情」の切り分けについて書いていきますね。
同調と同情はどう違うの?
「同調」と「同情」って、似て非なるものです。でも具体的にその違いは何か?と問われると、答えるのが難しいですよね。
まずは「同調」と「同情」の違いから説明していこうと思います。
「同調」は、つまりは「共感」とほぼ同義ですね。同じ目線でものごとを見て把握しよう、という意識が根底にあります。
「愚痴を聞くときにアドバイスはいらない」と言われる通り、個人が考える指示や意見は必要ありません。
ただただ相手の自尊心や自立心を尊重しながら、傾聴する。同調する側とされる側は、常に対等な関係です。
たとえ相手が何かつらい状況や苦しい立場に置かれていたとしても、「この人ならば解決できるはず」という信頼感を持って相手と向き合っているのが「同調」です。
一方「同情」はというと、実はする側とされる側は対等ではありません。それどころか、「支配」と「依存」が生まれやすい関係といえるのです。
自分よりも不遇な環境にいる相手に対して、「かわいそう」と感情移入するのが「同情」ですから、「哀れみ」を向けていることになります。
そうすると、同情された側は「自分は不幸な人間なのだ」という想いが強くなり、自尊心が低くなってしまうんですね。
反対に同情する側は、悲しい状況にいる相手を見て、自分のほうが恵まれているという安心感を得られます。
同情する側はこういった自己満足により、優位な立場で相手に「同情」し、それを受ける側は自立心が低くなっていきます。これが行きすぎると、「支配」と「依存」の関係へとつながっていくのです。
男女ですれ違いが生まれる理由
一般的に女性は、傾聴し共感することで「私はあなたを心から受け入れていますよ」という肯定的受容を示そうとする傾向があります。
その一環で「悲しみの共有」を行うため、「同調」と「同情」の境目がわかりにくいんですね。
一方、男性は日頃から「共感的理解」をそれほど求めていません。
むしろ、自分が劣位にいると思いたくない、そういった「見栄」や「プライド」を重視して生活しています。そのため、「同情」は多くの男性においてNG行為なのです。
例えば女性は「かわいそう」といわれても「共感してくれてありがとう」と捉える方が多いでしょう。
これが男性だと「問題解決もできないバカだと思ってる?」と感じ、そんなつもりはないのにプライドを傷つけてしまいます。
女性が「悲しみの共有」を通して「同調」したつもりでも、言い方に気をつけないと、男性は「優位な立場」からの「同情」と思って、不快な気持ちになってしまうのです。
女性からしたら「神経質」だと感じるかもしれませんが、男性はそれだけ自意識や自立心に対して機微な感受性を持っています。
そして、こういった違いが多くのケースですれ違いを生んでいるのです。
まとめ
同調と同情の違い、ご理解いただけましたか?
なかなか本音を見せない男性に対して、
・悩み、そのものに対して関心を持つ
・問題解決ができると信じる
・自分に理解できない状況でも否定しない
といったことを注意して傾聴するようにしましょう。
適切な「共感」の実績を積んでいけば、相手は心を開き、あなただけにしか見せない本音を教えてくれるかもしれませんよ。