全国で猛暑が続く今日この頃。ミディアムからロングヘアの人は、まとめ髪にするのが日課のようになっているのでは?
でもその髪型、大丈夫? テキトー且つイタいまとめ髪になっていませんか?
今回は女性の髪をたくさん見ている美容師さんに、夏の髪型にまつわるアドバイスを聞いてきました。
ひとつ結びの注意ポイント
誰でもできる、髪を後ろでひとつに結ぶだけのまとめ髪。まずはこの髪型をしたときに、イタく見えるポイントをご紹介します。
◆高さに気をつけて
「結う位置に注意しましょう。高すぎると元気な女子高生みたいになってしまいます。30代ぐらいの女性があまりキャピキャピした感じなのもアレなので……」
◆黒ゴムはNG
「黒いゴムで結うのはやめたほうがいいですね。色気も素っ気もなさすぎ。ラメ入りやシックな色合いなど、いろいろなのが出ているので、もう少し研究してほしいです」
◆シュシュは25歳まで?
「どちらかというと女子高生向け、10代の子に合うアイテムだと思います。25歳を過ぎたらやめたほうがいいんじゃないかな」
◆おくれ毛に注意
「サイドのおくれ毛を出しすぎると、生活に疲れた感が出てしまうことがあるので気をつけて」
“やってはいけないこと”がいろいろ飛び出しましたね。みなさん、心当たりはありませんか?
オシャレ感を出すには?
編みこみや難しいまとめ髪のテクニックは持っていない!という場合、オーソドックスなひとつ結びで、かわいさやオシャレ感を出すには、どうしたらいいのでしょう?
◆結う位置を工夫!
「大人の女性は、耳の上側のライン~下側にしたほうが素敵です」
◆ゴム選びに一工夫
「アクセサリー的なヘアゴムは、いろんなものが出ています。ガーリーやキュート系ではなく、シルバーやターコイズなどを使ったエスニック系で結ぶと、ちょっと垢抜けた感じになりますね」
◆バナナクリップがおすすめ
「シュシュやゴムではなく、大きめのバナナクリップでザックリと留めるのがいいと思います。シックなクリップを選べば、オシャレに仕上がります」
◆少しゆるめがポイント
「サイドのおくれ毛を出すよりも、トップをキッチリまとめすぎず、少しゆるめたほうが、外国人風の無造作なまとめ髪に見えますよ」
◆まとめる場所は?
「右・左どちらでもいいのですが、長さが多少あれば片側に寄せて結び、前側に下ろすとかわいいですよね。毛先に少しカールがついているとさらに女っぽくて素敵だなと」
確かにバナナクリップを使うと雰囲気が変わりますよね。ゴム派の人も、ちょっと大人っぽいものを選ぶなど、できることから変えてみてはいかがでしょうか。
覚えておきたい裏ワザ
さらにまとめ髪で重要なのは前髪~サイドの髪のつながりなのだとか。
◆美容室を上手に使って
「下ろした状態で決まる前髪と、結ったときに決まる前髪って違うんですよね。いつもの前髪のまま結うと、前髪とサイドの境目がパックリ割れてしまいます。なので夏場は美容室で、前髪~サイドがつながった前髪をオーダーするといいと思います」
また、結ぶには長さが足りない、というときはこんな手を使うこともできるそう。
◆ヘアピン使いで魅せる
「最近はヘアピンも進化して、ゴールドやシルバー、パステル系なども売られています。大きさもいろいろあって楽しいですよ。
黒いヘアピンだと隠す感じになるけど、カラーの場合はヘアピン使いで魅せることができます。サイドを複数のピンで留めると、大人のかわいさが出ますね。特に、ちょっと長めのボブの方にはおすすめです」
そして、番外編としてはこんな裏ワザも。
◆白いモノが混じったら
「グレイヘア(白髪)の問題もありますね。下ろしているときは問題なくても、結うと白いモノが気になる女性も多いのでは?
夏こそマメにカラーリングをしてほしいと思います。特に生え際はキッチリ染めましょう」
これは大事。頭の隅にメモっておかなきゃ!
簡単なまとめ髪も、ちょっと工夫するだけで、大人の色っぽさが出せるんですね。ぶきっちょさんでもできるまとめ髪のあれこれ、ぜひ試してみてくださいね!
(文=天野りり子)