不倫に伴うドロドロの恋愛模様をテーマとしたドラマが多い中、再構築に焦点をあてたドラマとして、『ホリデイラブ』(朝日テレビ系)が注目されています。
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仲里依紗さん演じる高森杏寿は、いわゆる「サレ妻」。ある日、夫の純平が顔にアザを作って帰ってきたことで、パート事務員との不倫が明るみになります。
今まで疑うことなく信じてきた杏寿はショックを受け、やり直したいという純平の言葉を受け入れられず…。
浮気する人としない人の違いは?
人はチャンスがあれば、誰でも不倫をするのでしょうか?
答えは簡単。する人はするし、しない人はしません。
では、する人としない人の違いは何でしょうか?
不倫や浮気といった裏切り行為をしない人は、「必要がない」からしないのです。
裏切り行為を通して得られるものがあまりに少なく、リスクが多すぎると思えたら、踏み込まずセーブするでしょう。
このようなリスク管理ができるようになるためには、磐石な「信頼関係」が築かれていないといけません。
今回は、そんな「信頼関係」を築く方法をお教えします。
欲求には階層がある
心理学上、欲求には階層があるんです。
第1段階が満たされて初めて第2段階に目が向き、第2段階が充足すると、第3段階へと気持ちが移行していきます。
大きく分けて5つある段階を、それぞれ見ていきましょう。
第1段階:食べる・寝るといった生物としての基本的な欲求
第2段階:雨風しのげる住まいがある、生活するだけの経済力がある、といった安心・安全に日々を送りたいという欲求
第3段階:社会や地域といったコミュニティに身の持ち場を築く、という居場所を確保したい欲求
第4段階:他者に自分を認めて受け入れてもらいたいという承認欲求
第5段階:自分の個性や能力を実現させたいという欲求
たいていの人は住む家があり、寝食ができていると思いますので、第1・第2段階は満たされていますよね。
結婚していたり特定のパートナーがいたりする場合、とりあえず「カップル」というコミュニティに属せているので第3段階もクリアとなります。
ただ、相互的な関わりが希薄だと、次の段階にあたる「承認欲求」が満たされません。
そのためカップルでいても孤独を感じたり、相手の心が見えず不安になったりしてしまう。結果、裏切り行為を呼び込むような「心の隙」が生まれるんですね。
逆の言い方をすれば、承認欲求が常に満たされ自己実現ができているなら、どんなに誘惑が訪れようとも現状に満足し「裏切りをする必要性がない」と思えるような、堅固な信頼で結ばれたカップルになれるのです。
承認と自己実現
「承認」にも、実は2種類あります。
ひとつは「他者からの承認」で、もうひとつは「自己存在に対する承認」です。
あなたがあなたらしくあることが、素晴らしく、且つ正しいと認めて受け入れてくれる。そうしてありのまま愛してくれる。
そういう情緒的承認が、カップルにおける「他者からの承認」です。
しかし、たとえパートナーが自分を受け入れてくれても、自分が自分の人格を認められないと、居場所を見失ってしまいます。
「私は私であり、今の自分のままここにいていいのだ」
と常に思えるよう、独力でアイデンティティを確立できることが、「自己存在に対する承認」です。
このような「承認」が相互に成されていると精神的に満たされ、相手のためにできることをしたいという「思いやり」や「配慮」が生み出されていきます。
自分の能力を発揮して、相手を幸せに導き、唯一無二のカップルとして成長していけるのです。
まとめ
信頼関係を築くコツ、ご理解いただけましたでしょうか。
どんな欲求が満たされず、どこで関係が停滞しているのか。再構築を希望するときは、現状を冷静に見つめなおしてみてくださいね。