先日、10数年来の男友だち(30代前半)と飲んだとき「俺、最近、完全におじいちゃん化してるみだいだよ」とぼやかれました。
何事かと思って聞いてみると、職場の女子に相談があると言われてバーで失恋話を聞かされた後、その子が眠いと言うので2人でホテルに行ったのに、何もしないで(彼女が即効寝たからとはいえ…)朝までベッドの隣りのソファーでおとなしく横になっていたというのです。
学生時代、さんざんそいつの武勇伝を聞かされていただけに、このエピソードには本当にびっくりさせられました。落ち着いたのか枯れたのか、或いはそれが大人になったということなのか…。
相手が弱っているときに慰めるふりをして近づくハイエナ系男子より紳士的でいいとは思いますが、その女の子的には彼の態度をどう感じたんだろう? というのがかなり気になります。
で、まあ彼の場合は本人が言う通り“おじいちゃん化”したと考えていいのかもしれません。が、最近は10代とか20代前半の男子の中にも、脈ナシと感じた場合はもちろん、チャンスがあっても何もしない…ハングリー男子の真逆の人々が増えてきているのだそうです。
女子と友だちになっても恋愛には興味を示さない。彼女がいなくても人生を楽しめる…。肉食系でも草食系でもないこの新種の男子たちは、“絶食系男子”、“断食系男子”、“ラマダン系男子”などと呼ばれています。
これらの言葉は2012年頃から使われ始めたようで、その定義について明確なものはないらしいのですが、基本的には女子との交際を諦めていたり、それ以前に恋愛したいという欲求さえ持たない男子のことを意味すると言います。
“絶食系男子”にはいろいろなタイプがいます。例えば・・・
・女子と付き合えるけれど、男同士でつるんでいるほうが楽しいと感じる
・自分一人で楽しめる趣味などを持っている
・女子が嫌いなわけではないけれど恋愛に興味がない
・女子と体の関係を持つことに抵抗感がある
この他に、非モテのカモフラージュのために“絶食系”を装っている“ニセ絶食系男子”というのも存在するそうです。こちらは単に女子から相手にされないのに「恋愛に興味がない」フリをしている男子のこと。あ、そんな感じの男子、見たことある、と思った人もいるかもしれませんね。
そんな“ニセ絶食系男子”はさておき。
ここで、女子側がチャンスを作っても手を出さない“据え膳食わぬ男”たちの気持ちをご紹介します。
「泊めてほしいと言った女性を部屋に入れたけどHしなかった、という話を女友だちにしたら、『最低』『その子がかわいそう』『男としてそれはどうなの?』と非難されました。終電を逃して困ってたから、友だちとして泊めてあげただけなのに。それは悪いことなのでしょうか?」(29歳/会社員)
「基本、据え膳は食べない主義です。おいしそうに見えても毒が盛られてるかもしれないですからね。自分で選んだ食材を自分で料理して食べる。これに尽きます。」(34歳/公務員)
「女の子が帰れなくて困ってたりしたら部屋に泊めるけど、付き合ってなかったら手は出しません。好きじゃない子の場合、変に手を出して後から彼女面されると面倒だし。逆に気になってる子だったら、相手は友だちだと思ってたのに、こっちが手を出したせいで関係が壊れるかもしれないし。」(23歳/会社員)
紳士的な意見もあれば、リスクは負いたくないというお子様的な本音も出てきました。
それにしても、2012年に実施されたある結婚相談所の調査では、結婚適齢期の独身男性の3人に1人が、女性と交際した経験がなく、Hをした経験もないという結果が出たのだとか。確かに、童貞だと公言している芸人さんもいるし、20~30代で年齢=彼女いない歴というのははそれほど恥ずかしいことではなくなってきたのかも…。
でも、女子から見たらこれは大問題。この事態を打破するには、もはや、女子が頑張って“絶食系”の食欲をも刺激する超絶いい女になるか、もしくは、断食明けでも食べられるようなお粥系の女(ものすごくハードルが低くて食べやすいタイプ)を目指すか、どちらかを選ぶ以外に道はないのかもしれませんね…。
(文=Kawauso)
(※2013年02月24日 09:50 公開記事)
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