記念日へのこだわりは、人それぞれ。毎月付き合った日に二人きりでお祝いをしたい人もいれば、記念日に無頓着な人もいます。
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こだわり具合がお互いに同じくらいなら問題ないのですが、片方がこだわり、もう片方はまったく興味がないとなると、どうしてもすり合わせが必要になってくるでしょう。
このすり合わせがなかなか上手くいかず、記念日への温度感の違いが理由で別れる、なんてことも。
歩み寄れない理由
自分が大切にしたいと強く思っているものを、恋人に理解してもらえないと、それだけを理由に別れるとまで思わなくても、やっぱりガッカリしちゃいますよね。
一方、自分にとってまったく興味ないものを「とにかく大切にしてくれ」とばかりに一方的に押しつけられたら、気分のいいものじゃありません。
「お願い」されるなら、まだいいのですが、「記念日を大切にして当たり前でしょ?」という態度で「要求」されたら…大切にしようという気すら、萎えちゃうんじゃないでしょうか。
では、記念日を大切にしたがる女性と記念日に興味ない男性は歩み寄れないのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません。ポイントを押さえて認識を深めれば、ちゃんと歩み寄ることができるのです。
今回はその方法を伝授しちゃいます。
感情志向を止める
自分の感情や想いを、相手に「わかってもらいたい」「理解してもらいたい」と思うのは当たり前のこと。
それが家族や恋人といった身近な人であればあるほど、理解への欲求が深まるでしょう。
ただ、どれだけ身近な存在であっても、相手は「あなた」ではありません。違う人間である以上、価値観や認識が異なっているものです。
しかし愛情のフィルターがかかると、なぜかこの事実を忘れてしまいがち。自分にとっての当たり前=相手にとっても当たり前と錯覚して「彼女が重要と思っているものなら、もれなく彼氏は重要視すべき」という態度をとってしまうんですね。
それでは、我を通したくて騒ぐ子どもと同じです。
このように、感情が求めるままに突き進むことを「感情志向」と言います。「感情志向」そのものは悪いことではないのですが、自分のわがままを押しつけるような態度は大人として避けるべきでしょう。
目的志向をする
ではそもそも、なぜ記念日をお祝いしたいのでしょうか。
私は以前、SNSを通して年間二千人以上の恋愛相談を承っていましたが、そこで質問した際、一番多かった回答は「記念日を大切にすることで、愛情を確かめ合えるから」でした。
では、なぜ記念日というかたちで愛情を感じたいのか、と重ねて質問したところ「わかりやすいし、覚えやすい」という回答が多数でした。
確かに記念日を祝うことは愛情を確認する手段のひとつかもしれませんが、本来の目的は「記念日を大切にすること」ではなく「愛情を認識すること」なんですよね。
ということは、愛情を何度も何度もハッキリと確認できるような方法が他にあるならば、別に記念日というカタチにこだわる必要はないわけです。
例えば「記念日を大切にしてほしい」というお願いをなかなか理解してくれない男性でも、「愛している、という言葉をお互い毎日言い合うようにしよう」ならば受け入れてくれるかもしれません。
あなたが「記念日」にこだわる理由はなんでしょう?その理由によっては、違う方法で目的や願望を達成できるかもしれません。
このように広い視野を持ち、改めて目的を見定めることを「目的志向」と言います。本質的な願望を満たすために自分自身と相手に対して行う「交渉」が「すり合わせ」なのです。
まとめ
歩み寄りのやり方、ご理解いただけましたでしょうか。
「交渉」が自分都合であれば「お願い」をして、良好な関係を築くために必要なことならば「提案」をしましょう。
誰の都合なのかによって態度を切り分ける、それが「気遣い」というものです。
(※2017年12月02日 10:45 公開記事)