タロット占いとは、「タロット」と呼ばれるカードを使った占いのこと。現在、占いに用いられているスタンダードなタロットカードの枚数は全部で78枚あり、その78枚のカードは22枚の「大アルカナ」と56枚の「小アルカナ」に分けられます。
タロットリーダー(タロット占いを行う人のこと)はカードをシャッフルし、直感的にめくったカードから質問の答えを導き出します。
タロットカードによる占いの結果は、一見「偶然」のように思えますが、必ず質問者に対してなんらかの意味を持つと考えられています。
大アルカナ
大アルカナは「0」から「21」までの連続する数を割り当てられたカード22枚からなります。
小アルカナ
小アルカナの構成は、トランプの「クラブ」「スペード」「ハート」「ダイヤ」に相当する「ワンド」「ソード」「カップ」「ペンタクル」という「スート(マーク)」の違いから、大きく4つのグループに分類されます。全部で56枚ある小アルカナは、各スート14枚ずつに分けられます。
各スートの14枚のカードは、さらに「コート・カード」と「ヌーメラル・カード」の2つに分けることができます。
コート・カード
トランプで言う「キング」「クイーン」「ジャック」といった人物が描かれたカードのこと。ただしタロットの場合は「キング」「クイーン」「ナイト」「ペイジ」の4種類あります。
ヌーメラル・カード
「エース」から「10」までの10枚のカードのことです。
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1 シャッフルする
テーブルの上にカードを伏せた状態で置き、両手でぐるぐるかき回す方法が一般的です。この方法は「プール」と呼ばれています。
十分に混ざったらシャッフルを終え、カードを一つの束に戻してください。
2 カードをスプレッドする
シャッフルが完了したら、束の一番上からカードを引いていき、スプレッド(レイアウト)していきます。
スプレッドの方法には様々な形がありますが、初心者ならば1枚引き、2枚引き、3枚引きなど、カードをめくってその意味を読み取るという占い方でもいいでしょう。
3 カードをリーディングする
レイアウトしたら、いよいよカードをリーディングしていきます。それぞれのポジションの意味とカードの意味を重ね合わせて、質問にふさわしい答えを導き出します。
現存する最も古いタロットカードは、15世紀前半にイタリアのミラノで制作されたもの。この時代のタロットは、占いというよりは、「ゲーム」のためのツールと考えられていました。タロットを使ったカードゲームは、15世紀末から16世紀にかけてイタリアからフランスへ、さらにドイツ、スイスといった中央ヨーロッパ各地へと広まっていったようです。
1700年代後半、フランスのパリで占い師によるタロット占いの本が出版されました。その後、タロットは19世紀後半のフランスのオカルティズムや秘教主義と結びつき、神秘的なイメージの存在へと昇華していきます。
1970~80年代頃、アメリカ、イギリスを中心とした「ニューエイジ」と呼ばれるスピリチュアル・ムーヴメントが起こる中で、タロットが注目されるようになりました。日本でもタロットの入門書が数多く出版され、現在では一般の人にもその名を知られる占いの一つとなりました。
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