私は子どもの頃から結婚願望が人一倍強いのですが、いつも結婚の段階まで行きそうになると、トラブル(身内の死や本人の病気等)が起きたり、相手が実は既婚者だったりと、結婚に辿りつきません。
みささんへ
結婚願望がお強い、ということは、たしかにホロスコープによく表れている気がします。
結婚の部屋である7室に太陽・金星・水星、そして月もギリギリひっかかっており、結婚に対して大きな価値を置き、あるいは憧れていらっしゃることが、強く伝わってきます。
「いつも結婚の段階まで行きそうになると」と書かれているということは、おつきあいの機会もたくさんあったということですね。
「星が集まっている」ということは「その分野に関するドラマが多い」ということですので、これも頷けるところです。
みささんはとても個性的で強い魅力の持ち主でいらして、特に「自立した、強い人」という印象を持たれやすい方だろうと思います。
第一室に火星をお持ちで、獅子座の太陽が木星とスクエアで、楽観的な明るい、負けず嫌いの雰囲気を身に纏っていらっしゃるでしょう。この「強さ」が、結婚を考えたときにどのように作用しただろうかということは、ひとつ、気になった所ではあります。
さらに、結婚とは「家庭を作る」ということにつながる場合がほとんどですが、みささんの「家庭」を象徴する場所には土星が位置しています。みささんは、おつきあいをしてパートナーを得ることには強い憧れをお持ちですが、「居場所・家・住処・家族を作る」ということに関しては、どうなのかな、と思います。
もしかすると、そのことを密かに、怖れていらっしゃったり、自信が持てずにいらっしゃるかもしれません。
あるいは、ご実家のご家族から、なんらかのかたちで心理的な「縛り」を受けていらっしゃる可能性もあるかも、と思いました。
さらに、とても強く大胆な印象を持たれやすいみささんですが、月と水星は乙女座に位置していて、非常に繊細な神経と、シャープな知性、細かいことまでよく考えようとするマインドをお持ちです。
結婚は「勢いでする」と良く言われますが、みささんの中に、いざとなると「勢い」が失われるという部分もあるのかもしれないなと思いました。
また、金星と太陽の重なり、それへの木星と海王星の結び付きは、結婚というものへの憧れや理想が限りなく高くなることを示しています。
現実と理想の乖離が大きすぎて、いざとなると、なぜか結婚に踏み出せない、または結婚相手の候補となる方に、理想の幻影のようなものを見てしまい、病気やご家族の死といった、ある意味ベタベタの「現実」が重なった時、その幻影がかき消されていく、というような心の動きも、もしかしたら、あるのかもしれないと思いました。
みささんは、非常に魅力的で、人間的な広がりがゆたかで、ユニークな個性に恵まれた、とてもタフな方であろうと思います。
また、なぜか「ほうっておけない」と人に思わせるような不思議な愛らしさ、愛嬌に恵まれた人にも見られる配置です。
ですが、その一方で、なぜかものごとを自分自身のこととして受け取れなかったり、なんとなく大事な事を後回しにしてしまったり、いざとなると妙に「詰めが甘くなる」「人に任せたくなってしまう」ようなことがあるかもしれません。
金星と木星は、古来、非常に幸運な星とされているのですが、その一方で、放縦さ、甘さ、茫洋とした状態、肥大、過剰な肯定、なども意味するとされています。
みささんのホロスコープでは吉星がパートナーシップに強く作用しているのですが、肝心なところで一歩を踏み込めない、踏み出せない、背負えない、という現象が過去にあったとするなら、今後、状況を変えていける可能性は、十分にあるように思います。
つまり、吉星の「つかいかた」を変えることを模索できるわけです。
高い理想を「愛」に変えていくという観点が、そのカギです。
金星は愛の星ですし、木星は慈愛や救済の星です。この2星は、幼い状態では、ワガママや無責任さにもつながりますが、経験を積んで成熟すると、人の弱さや醜さを理解し包み込もうとする力に変わります。
人間が愛し合うのは、お互いに孤独で、弱いからだろうと思います。愛は決して「人の良いところ」に作用するわけではありません。成熟した金星や木星が見つめるのは、孤独や弱さ、欠点、死や病気です。人間は、孤独や弱さ、欠点、死や病気に直面したときこそ、愛を必要とするものではないでしょうか。
今後、みささんがまた結婚を考えるような場面で、どのようなことが起こるかわかりませんが、これまで諦めてきたプロセスの中で本当は諦めなくてもいいものがあったとするなら、どうすればそれを諦めないでいられたかというようなことを考えてみると、何らかの打開策が見えてくるかもしれません。
また、「家族をもち、生活を営む」ということに軸足を置いて、ごく現実的な観点から結婚を見つめるようにすると、意外と簡単に結婚されることになるのではないか、と思いました。
金星・木星をきりっと引き締めてくれるのは、土星です。土星は、恐怖心や苦手意識につながりますが、実はそれは、誠実さや責任感の裏返しです。人生の早い段階では、重荷や自分を縛る鎖、制限のようになることもありますが、年齢をかさね、経験を積むと、土星はむしろ、頼もしい味方となってくれます。
土星の位置する場所のテーマは、年齢をかさねてからのほうが、勢いや自由度が増すのです。幼い頃は怖くていやだったことが大人になったらまったく平気になる、ということは、だれにでもある経験だと思います。
みささんのホロスコープで「居場所・家庭」を司る場所に位置している真面目で誠実な、永続性を意味する土星は、きっと、みささんの新しい愛の世界の、丈夫な「柱」となってくれるはずです。
今後、愛に関する動きが起こりそうだなと思える、目立つ時期は、2019年後半、2021年などです。木星がMCを通過する2018年後半も、人生を変えるような出会いがあっておかしくない時期です。
ちょうど46歳も、電撃的な出会いがあるかもしれない年齢です。
以上、ピンとこなかったら申し訳ありません、ご参考になれば幸いです!
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石井ゆかり(いしいゆかり)
独学で星占いを習得し、2000年よりWEBサイト「筋トレ」を主宰。年間・週間の12星座占いを情緒ある文体で掲載し、
のべ4000万アクセス(2012年現在)という異例のヒットを記録。雑誌や携帯コンテンツなどで占いを執筆するほか、
星占い以外の分野でも著作を発表している。第7回Webクリエーション・アウォードにて「Web人賞」受賞。『12星座』(WAVE出版)、
『星読み ホロスコープなしでわかるあなたの運勢』『愛する人に。』(幻冬舎コミックス)、『星占いのしくみ』(共著・平凡社新書)、
『禅語』『いつか、晴れる日』(共著・ピエブックス)、など著書多数。