大人気ライター・石井ゆかりさんによる、女性の心に寄り添う個人占い。恋愛や人生の悩みにお答えします。
茜さん(26歳女性)
私は、絵を描いて生活しています。
昔から絵を描くことが好きで、唯一続いていることでもあります。以前は、会社でデザインのお仕事をしていて、二年程前にフリーになりました。それから、売り込みをしたり、公募に出して、賞をいただいたりもしたのですが、未だに稼ぎは殆どありません。
二年間、ただ先だけを見て進んで来たのに、突然周りが真っ暗になりました。
今までのことは、無駄だったのかとも思ってしまいます。それと同時に、何処かに私のやりたいことと合う場所が見つかるのではないか、という直感もあります。
頭の中がぐちゃぐちゃです。何かお言葉をいただけないでしょうか。お願いします。
茜さん
茜さんのホロスコープを見ると、「天職・社会的立場」を示すMCというポイントが蠍座に位置していて、そこに冥王星と金星が入っています。
金星は芸術の星で、冥王星は魅力や人を引きつける力を象徴する星ですから、絵を描くお仕事を目指していらっしゃることはなるほどと納得ができます。
さらに、冥王星は「徹底的な変化、突然の変転」などを象徴する星でもあります。
「形にすること」を司る地の星座に4つの星を持ち、さらに重要なポイントもそこに揃っていますし、五感を使い、技術を用いて仕事をする「絵を描く」ことは、さらに、強調されている感じがします。
では、「就労」のところを見てみますと、これが双子座に位置しています。
双子座を支配する水星は、9室という所に入っています。
9室は「遠方、海外に関すること」などのほかに「出版・情報発信」も象徴する場所です。
このことからすると、出版関係とか、そう言う分野に一度根を下ろし、そこから徐々に働き方を変えていく、という手がひとつ、うかびます。
あるいは、自らの作品を積極的に発信(投稿や持ち込みではなく、ネットなどを介して自らおおやけの目に触れさせていくこと)する事を考えるというのも、アリではないかと思います。
高い創造性と優れた感性をお持ちで、経済的なことを象徴する場所も、魚座の木星があり、恵まれていらっしゃる方です。ただ、この魚座が「インターセプト」という状態になっていて、これは、「その星が示す事が実現するまでに少し時間がかかる」ことを意味しています。
向こう2年半ほどのなかで、茜さんは社会的に大きな責任を背負う期間を過ごされます。
これは、どちらかと言えばジミなことをコツコツ積み重ねたり、あるいは、「自分にはちょっと責任が大きすぎるかも」とか「自分の実力ではまだ、そこに届かないかも」と思えるような仕事を担う時期というイメージです。ですが、これをひきうけていくとき、最終的にはしっかりした「社会的立場」をかためることができる、という時期です。
また、今年から来年いっぱいくらいまで、「就労」の場所を木星が通り抜けていく、とても忙しい時期となっています。この間、中間的になんらかの職場を経て、その向こうに独立するようなことになるのかもしれない、とも思います。
夢を追いかけてなかなか結果が出ない辛さは、私もよくわかりますが、そんな中でももがいて道を探っているうちに、道が見つかる事もあります。
ずっと続けていることがある、というだけでも、大きな才能です。
山羊座や乙女座に星をお持ちの茜さんにとって、「かたち」はとても大切な要素だと思います。会社員なら会社員、フリーならフリー、というふうに、自分を無意識にある種の社会的な型にはめようとしてしまうところがおありかもしれませんが、茜さんの「仕事のやり方」は、かなり柔軟で、ちょっとかわった、型にはまらない様子になっています。冥王星という星は、既製服を嫌うのです。
「働き方」や「立場」については限りなく柔軟に捉え、自分の能力を生かせる場を、貪欲に探していって頂きたいと思いました。
石井ゆかり
こちらもおすすめ