2017.09.07

「甘ったれな自分と向き合う」【石井ゆかりの星の相談室】vol.61

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石井ゆかり 星の相談室

大人気ライター・石井ゆかりさんによる、女性の心に寄り添う個人占い。恋愛や人生の悩みにお答えします。


vol.61「甘ったれな自分と向き合う」

Juliaさん(22歳女性)


私は、おとなしいせいか年の割に大人びているとよく言われます。しかし、近頃、年の割にかなり子どもっぽく甘ったれた部分があると感じています。
あるとき「最近しんどいなあ」と思って友人に悩みを相談したら「え、そんなこと?もっと大人に割り切れる人だと思ってた。世の中そんな甘くないよ」と言われました。
就職活動を終え、少しは大人に近づいたかと思っていたのですが、自分より遥かに強(したた)かで自立して生きている友人を見ると、なんだか自分が情けなく思えてきます。そんな自分を受け入れ、一歩先に進むために何かアドバイスをいただけるとうれしいです。

Juliaさんへ

人からは大人びて見られるのに、いざ、悩みを相談したところ「子どもっぽい」と揶揄されて自信がなくなった、ということなのでしょうか。就職活動を終えて、ある程度の自信ができていたのに、お友達に意外な指摘を受けたことで動揺し、ショックを受けられたのかもしれませんね。

Juliaさんのご質問の中でとても特徴的だなと思えるのが「言われた」という表現です。「大人びていると言われる」「もっと大人だと思ったと言われた」というふうに、「人から自分がどう言われたか」ということが、このお悩みのひとつの軸となっているように思われます。
だれでも、若いときは特に、人から言われたことに強い印象を受けます。ちょっとした言葉を投げかけられただけでも深く傷つくこともあります。

ただ、聡明なJuliaさんなら良くおわかりだと思いますが、「人が何かを言う」とき、それは、別に絶対的に正しいわけではありません。人はごく適当に、いい加減なことを言いますし、その時々で言うことがコロコロ変わることもあります。

「あの人はこういう人だよね」「貴方はこういう人だよね」という評価は、ごくごく些細な、部分的な条件をあげつらったものでしかなく相手を深く理解し、真剣に考えた上で語られたはずのことすら間違いを多く含んでいます。

ですから、「人からどう言われたか」を「自分自身だ」と思ってしまうと非常に不安定な日々を過ごさなければならなくなってしまいます。

とはいえ、たしかに、人からネガティブなことを言われるととてもつらいものです。私も、この歳になっても、ちょっとした非難や批判で数日間嫌な気持ちで過ごすこともあります。誰に何を言われても気にしないなどということは、多くの人にとって、殆ど不可能でしょう。

ただし、それに振りまわされたり、Juliaさんのように、それが深い悩みになってしまう、ということは、たしかに、Juliaさんご自身が考えていらっしゃるとおり、乗り越えていかなければならない課題と言えるかもしれません。

Juliaさんのご質問の中に、すでに悩みの答えは表れています。「自分を受け入れ、一歩先に進む」ことが、Juliaさんが今、望んでいらっしゃることですよね。
「人からどう言われたか」と、「自分を受け入れる」ことは、 実は、ほとんど関係がありません。お友達から言われたことを受け入れることと、「自分を受け入れる」ことは、別々のことだと思います。

Juliaさんはまだ22歳です。たしかに、10代の頃の自分と今の自分を比べるととても大人になったような気がするでしょう。でも、人間は死ぬまでどんどん変わりますし、社会人としてはまだ「一番の若手」で、「子ども」です。甘ったれでいいし、子どもっぽくて当然です。

私も、自分の20代を思い出すと実に子どもっぽかったなあと思います。目いっぱい背伸びをして、それでも追い着かず、いつも不安で、傷つきながら、もがいていたなあと思います。
30代くらいまではものすごく子どもっぽかったですし、今40代になっても、やっぱり、子どものような失敗をしています(笑

たぶん、大人になれば全てちゃんとなる、というわけではないのです。もし機会があれば、身近な大人の人たちに「貴方にも子どもっぽい部分があると思いますか?」と聞いてみてください。
みんな、いくつの人でも「自分にも子どもっぽいところがたくさんある」と言うでしょう。

「自分はもう、子どもじゃない!」と主張するのは、実は、子どもだけなのです。大人になればなるほど、私たちは自分のなかの成長しない部分に気づかされます。Juliaさんがご自身の「子どもっぽさ、甘ったれなところ」を知っている、ということは実は、Juliaさんが今、まさに大人になりつつあることの証明です。

酔っぱらいほど「それほど酔っ払ってない」と言います。大人になればなるほど、自分の子どもらしさを認識しているものなのです。

子どもっぽい心のままで世の中にぶつかって行くと驚くことがたくさんありますし、ショックも受けるでしょう。でも、その驚きやショックこそが、財産です。
何にも反応しない鈍感な人たちはなんでも知っているような顔をして実は何も知らないのかもしれません。心が生き生きと反応し、ゆれ動く瞬間こそ、経験が知となる契機です。妙に大人びた心には、そうした衝撃は訪れません。

Juliaさんのホロスコープではコミュニケーションや人と相対すること、物事を客観的に観察したり考えたりすること、なにより「言葉」が、非常に強くなっているようです。
人から言われた「言葉」に強い影響を受けたり、 アイデンティティと人からの「言葉」がそのままつながってしまったりすることが多いのもムリもないことだと思います。

でも、Juliaさんの「言葉」「思考」「コミュニケーション」は、これから、どんどん成長していきます。そして、「人から言われたことを一つ一つ自分のアイデンティティの部品として集める」のではなく、もっと視野を広げ、経験を重ね、他者と自分というものを、強い知性で捉えることができるようになっていきます。

たぶん、来年以降数年間は、「自分は人からどう言われるだろう」と考える暇もないほど他者や外界に対して「この人はどんな人だろう」「この世界はどんな風にできているんだろう」と考えることが生活の軸となっていくでしょう。

多くを学び、外の世界を見渡し、そこで、知性を大いに鍛えてゆかれることでしょう。「人からどう言われるか」ということから離れて「自分は何をしているか・何ができたか」ということへの手応えを重ねていったとき、Juliaさんのセルフイメージ、アイデンティティは大きく変わり、「甘ったれな、子どもっぽいところだ」と思っていた部分が実は、人と人とが関わる時に最も大切なやさしさや愛情、誠実さの確かな土台となることがわかるでしょう。

私なんかがおこがましいことですが、もし、Juliaさんにアドバイスできることがあるとすれば「これからもずっと、勉強を続けてください」ということです。
Juliaさんは、勉強すればするほど強くなります。おそらく、学ぶことがJuliaさんの自信を強くし、アイデンティティを広やかで深いものにしてくれるでしょう。

視野を外側に広げ、自分自身に向かっている視線を「外の広い世界」に向けていくと、不思議と、「自分自身」のことがより深くわかってくるはずです。
「自分」に不安になったときは、試しに、「自分」を見つめる目を、いったんそらして、「他者」を観察してみてください。相手を深く理解しようと試みてください。

すると、不思議なことに「自分」のことがよりすんなりとわかるようになります。甘ったれな部分、子どもっぽい部分も、大切になさっていただきたいと思います。
人間は皆弱い存在で、他者の弱さを理解しようとするときは自分の弱さこそが、一番の武器になります。

以上、ご参考になれば幸いです!

石井ゆかり


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石井ゆかり(いしいゆかり)

独学で星占いを習得し、2000年よりWEBサイト「筋トレ」を主宰。年間・週間の12星座占いを情緒ある文体で掲載し、
のべ4000万アクセス(2012年現在)という異例のヒットを記録。雑誌や携帯コンテンツなどで占いを執筆するほか、
星占い以外の分野でも著作を発表している。第7回Webクリエーション・アウォードにて「Web人賞」受賞。『12星座』(WAVE出版)、
『星読み ホロスコープなしでわかるあなたの運勢』『愛する人に。』(幻冬舎コミックス)、『星占いのしくみ』(共著・平凡社新書)、
『禅語』『いつか、晴れる日』(共著・ピエブックス)、など著書多数。


 

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