8月22日は獅子座で新月になります。
今回の新月は皆既日食です。占星術上、次の日食(2018年2月16日)まで影響が続く特別な新月です。
日食は、地球から見ると月が太陽を覆い隠すように通過する現象です。地上世界から光が突然消滅し、その後、光の回復と共に太陽があらわれる現象をいにしえの人々は「天の異変」「神のお告げ」と畏れ、神話という形で象徴的に語り継いできました。占星術では、太陽を「(人生の主人公である)私」になぞらえます。
また太陽が復活する日食現象を、これまでの「私」が滅び、新しい「私」がよみがえるプロセスと読み解きます。つまり占星術における日食は「私が新しく生まれ変わる」タイミングと言えるのです。この時期、私たちは天地(あめつち)と共に何らかの「生まれ変わり」を経験するでしょう。
獅子座新月(獅子座太陽と月)と獅子座火星、射手座土星、牡羊座天王星による大きな三角形がゆるやかに作られています。この三角形に天秤座木星が加わる形で、カイト(凧)という配置もできています。
この時期、世界や他者との関わり合いを通じて「私とは何者か」「私が生きている意味」について、何らかの気づきを得るのかもしれません。セルフイメージが大きく変わったり、「この地上で私として生きること」にまつわる強い思いも生まれるでしょう。
「私たちは、自分が何者なのかを知るために生まれてきた」と私は思っています。そういう意味で「私であること」「私を生きること」は、生まれる前からの約束であると、私には思えるのです。今回の新月図からは、大いなる「約束」「誓約」のようなイメージも感じられます。
「私であること」を受け入れ、「私を生きる」と心を決めたとき、いつかどこかで交わした「約束」「誓約」を思い出したような心地になり、あなたの内外で「生まれ変わり」のような切り替わりが起こるかもしれません。
さらにお知らせします。蟹座金星と牡羊座天王星が相克的な配置を作っています。この時期、環境や人間関係の変化などもあるかもしれませんが、その結果、あなたや誰かのすばらしさ(存在価値)がさらに際立っていくでしょう。
今回の獅子座新月の影響を強く受けるのは、牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座です。ある出来事を通じて、宇宙から「大丈夫。好きに生きていいんだよ」と言われた心地になるでしょう。今まで見送ってきた選択肢が改めて提示されるかもしれません。
牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座は、あなたという存在を「お披露目」するチャンスがやって来るでしょう。そういう機会を自己プロデュースする場合もあるし、誰かがお膳立てしてくれる場合もあるようです。
双子座、乙女座、射手座、魚座は、ちょうどよいタイミングで、ちょうどよい展開が進んでいくでしょう。表面的にはうまくいくこと、そうではないことがあるのかもしれませんが、その全てが「天の采配」だと思います。
次回は9月6日 魚座の満月(9月5日更新)
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