「孤独感が消えない」【石井ゆかりの星の相談室】vol.30

くうたんさんへ

くうたんさんは、人と関わることについて、むしろ、
非常に「惹かれている」方なのだろうと思います。
人と関わりたい、結びつきたい、わかりあいたい、
という思いが人一倍大きな方です。
ゆえに、孤独感が人よりも強い、のだろうと思います。
たとえば、食いしん坊で大食らいの人ほど、
「はらぺこ」になりますよね。
でも、周囲から見れば、その人は
「人よりたくさん食べる人」です。
もしかすると、くうたんさんが自覚しているよりずっと、
周囲から見たくうたんさんは、
社交的な人なのではないかなと想像しました。
くうたんさんの孤独感やさびしさ、一人でいる事への恐怖心は、
「人と関わり、交わり、結びつく力が人一倍大きい」
ということの裏返しなのではないかと思うのです。

少なくとも、ホロスコープには、
くうたんさんが人と語り合いたい、結びつきたい、わかりあいたい、
と強烈に願い、願うだけでなく、
そのための才能に豊かに恵まれている方であることが示されています。
くうたんさんの「人生の目標」は、
人と話し合い、世界を理解し、人と一対一で結びつくこと、
となっています。
決して孤独なホロスコープではありません。
明るい知性と優しさ、パワフルな個性、
そして、奥行きのある魂をお持ちの方だと思います。

くうたんさんの中には、おそらく
完璧さや強さ、絶対に守られているという確信が欲しい
という強烈な願いがあるように思われます。
自分についても、他人についても
「許せないこと」が多いのではないかと思うのです。
これほどのコミュニケーション能力や知性、魅力に恵まれているのに、
なぜ友達ができにくく、恋人もできにくいか、というと、
おそらく、くうたんさんが、
鎧や防具のようなものをびっしりとまとったような心の状態になっている、
ということがあるんじゃないかと思います。
負けず嫌いで、正しさを重んじる、緊張感に溢れる精神状態が
人にも伝わってしまっているのかな、と思いました。
また、密かに強い自信を持っているにもかかわらず、
深い自信のなさを抱えている、という、二面性も感じられます。
自分の力への信頼と、自分自身への疑いとが、
他人との関わりに投影されてしまい、
人の反応に極度に敏感になってしまうような面がおありなのではないかと思いました。

人は誰しも、カンペキではありませんし
ずるいところも、弱いところもあります。
くうたんさん自身、「しっかりした人」と思われることが多そうですが、
思い込みが強かったり、寂しがり屋だったりする、
弱くて可愛らしいところをたくさん持っていらっしゃるはずです。
人から「強いね」と言われたとき、そんなにも悲しくなるというのは、
「自分は弱い、守られたい、助けて欲しい」という気持ちがあるということです。
そういう依頼心（誰にでもあります）の強さを、
ご自身であまり受け入れられずにいる部分もあるのではないかと思いました。

人と関わるとき、私たちはとても傷つきやすくなります。
傷つけられるリスクを負いながら、人と関わるしかない、
というのが、人間関係の真実です。
傷つくのが嫌なら、人と関わらなければ良い
というのも、一つの考え方なのですが、
傷つかないために選んだはずの孤独なのに
そこでさらに、孤独に傷つけられてしまう、という
不思議なことも、人間にはよく、起こります。
自分や他人に対する「厳しさ」を緩め、
人と関わったときに負うかもしれない傷を敢えて受け入れたとき、
くうたんさんの優しさやかわいらしさが
もっと自然に、人に伝わっていくと思います。

人との結び付きについては、
くうたんさんは不思議な「縁」のようなものに恵まれているところがおありです。
過去二年ほどは孤独感が強かったかもしれませんが、
そろそろ、賑やかさが出てくるのではないかと思います。
まだ26歳でいらっしゃいますし、
キャラクターや考え方、価値観、人としてのあり方全体は、
まだまだ成長途上にあります。
27歳前後、33歳前後に大きな愛に恵まれる時期が巡ってくるでしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。

石井ゆかり