大人気ライター・石井ゆかりさんによる、女性の心に寄り添う個人占い。恋愛や人生の悩みにお答えします。
メープルさん(32歳女性)
石井さんへ
家庭や親の柵、依存から耐えられず去年、家を出て知り合いの方と暮らしています。
子供は親の所有物でいて当たり前という父親の下で、これまで仕事や友人、付き合う人まで父親の意見を突きつけられ、反抗すれば怒鳴られたりし、私は私に関する選択をとても悩むようになっています。
家を出た今も自分が本当に何をしたいかが見つけられそうで、よく見えません。
現在は派遣社員ですが期間限定なので新しい仕事を探さなければなりません。
これまで事務職を転々としていますが、真に貢献したいと言えるか何かに違和感も感じてたりします。
交際歴は8年ほどなく、生活の根底から働くことに意欲的です。
適職探しのヒントを教えていただきたいと思います。
メープルさんへ
なるほど、親御さんとの関係に悩まれて、家を出られたのですね。
それはとても良いことだったと思います。
確かに、月と土星が出生図においてぴったり重なっていて、「子供である」ということに辛さや悩みがあったんだろうなと思えますし、社会的に独り立ちすることによって、今まで経験した制限を自分の力にすこしずつ変えていける、という形が見られます。
お父様からの圧力からまず離れ、自分の足で立とうとしていらっしゃることはとても正しく、よいことだったのではないかと思えます。
今、メープルさんは「自分の手に職をつける」ということに向かおうとしているのでは、と思われます。
なにかしら技術や専門知識を持って活動する方に見られる配置があり、さらに、そこには何らかの「感覚(五感、手を使うことなど)」が伴っているのではないかという気がします。
たとえば、このホロスコープで、商業デザインなどをされている、と言われたら「なるほど!」という感じがします。
これは、「この職業が向いています」ということではなくあくまで、メープルさんのホロスコープにある、働くときに必要な要素のようなものを考えたとき連想して出てきたものです。
その「働くときに必要な要素」とは、
・人と関わること(接客とか、コーディネートとか。マネジメントにも向く)
・五感を使うこと、物理的な「かたち」があること
・クリエイティブな才能が求められること
・特殊な専門知識を必要とすること(勉強、または弟子入りして身につけるような)
ということです。
あと、人を育てる力も強いと思います。
あるいは、少し変わった職業に就かれる可能性もあります。
というのも、その人の社会的な立場を象徴する場所の近くに、冥王星という星が位置しているからです。
20代から何かを身につけるのは自然な事と思えても30代になると、「これから何かを始めるなんて…」と躊躇する人も少なくありません。
でも、メープルさんは、そうした世間的な年齢の概念を超えて、一度「やってみよう」と意志したなら、その道を徹底して進む事ができます。
「努力」ということが、メープルさんをまもってくれるのです。
投げ出さない力をお持ちだと思います。
自分が興味を持てること、いつもどうも気になってしまうこと、などから自分に向いている活動をさがしてみられてはいかがでしょうか。
幾度か失敗しても大丈夫です。
仕事をいろいろ変わるのは、パズルのピースを集めるのに似ている場合があります。
あれとこれを体験したからこそ、今これができる、というポジションもけっこうあるのです。
メープルさんのキャリアには、「動き」と「再生」の雰囲気がありますから、そうした「欠片を集めて、自分の仕事をデザインする」ということが出来ていくのかもしれない、とも思います。
心から打ち込める仕事にたどり着かれることを祈っています!
石井ゆかり
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