2012.11.12

「誰と付き合ってもうまくいきません」第2回【小池龍之介の恋愛成就寺】お悩み4

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小池龍之介の恋愛成就寺

気鋭の僧侶でありベストセラー作家でもある小池龍之介さんが、悩める女性の悩みにお答えするコーナー「恋愛成就寺」。恋に振り回される女心を諭す的確すぎる回答は、腹落ち感をもたらした後、ボディブローのようにじわじわ効いてきます。

今回のお悩み「誰と付き合ってもうまくいきません」

(U・Y 徳島県 26才 接客)

付き合い出した頃はよくても時間が経つと気持ちが冷めてしまい、相手の欠点ばかりが目についてイライラしたり、見下すような気持ちになってしまいます。

そうすると他の男性に目移りをして新しい彼ができて別れるのですが、毎度同じ繰り返しです。前回の彼は相手から別れようと切り出され「お前とうまくいくやつはいない。みんな離れていく」と言われました。

この言葉が胸にささって、私は誰にも愛されないんじゃないかと不安です。今の若いうちはいいけど、もう少し年をとったら誰にも振りむいてもらえず、結婚もできないんじゃないかと不安です。

第1回 第2回

小池住職からのお返事

"努力もしないだめな自分を愛して欲しい"という病気の蔓延

右側からの小池龍之介

キーワードですね。「どうしてわかってくれないの」

それは昔女性が言うきめ台詞だったんですけど、最近は「お前本当に俺のことわかってない」とか「どうして僕のことわからないんだよ!」とかいう男の子が増えてきてるのは、本当にやっぱり病気が蔓延してるってことなんですけど。

どういう病気なんでしょうか?

そのままの自分を愛して欲しいっていうのは、努力もしないだめな自分を愛して欲しいということ。赤ちゃんが基本的に望んでることです。

トイレにちゃんと行きましょうね、っていうじゃないですか。でも赤ちゃんは、ちゃんと自分でトイレにいけなくて撒き散らしても、よしよしってしてもらいたいわけです。

ちゃんと座れるようになりましょうね、とかいわれても「こんなのできない、ありのままの僕をどうしてわかってくれないの!」って泣いたりするわけですよ(笑)。

プライドの高い男性が一番望むのはヒモになることです。

それと一緒で、できないままのだめな自分を見て欲しい、わかって欲しいというナルシシズムなんですね。それは以前取り上げた悩み相談と同じ問題で、プライドが高いほど実はだめなまま変わりたくない、そのまま愛されたいっていう。

なので、プライドの高い男性が一番望むのはヒモになることです。ヒモになってだらだらしてすごいだめな感じなのに愛してもらえるっていうのが一番いいんですね。女性の場合はだめな奥さんでだらだらして家事もちゃんとしないけど愛されたいとか。

プライドの高い男のヒモ願望、意外ですね。逆に「女性に養われるのなんて嫌だ!」って言ってる人は、実はそんなにプライドは高くないっていうことですか。

ヒモに比べたらそうですね。

だから夫と書く「主夫」が増えてるのも、ガラスのハート男子が増殖のせいですか。

そうですね。

こういうタイプの人って、よく見せる演技はしないんですか。

最初はします。付き合い始めは相手を釣りたいと思って餌をまきがち。でも釣れた直後にありのままの自分を受け入れさせようとして、今まで良く見せていたところを一気にやめていくんですね。それがものすごいスピードで変わるので相手はびっくりするかもしれない。

じゃあ、その演技もかなり計算尽くなんでしょうか。

本人も意識的にやってるわけじゃなくて、潜在意識に操られているんですね。ありのままの自分を受け入れさせたいとか意識的に思ってるわけではないので自分にもわからないと思うんですが。

この方の場合は相手を見下したりするのが本性です。

この女性の場合、付き合う前はすごくやさしかったのに、付き合い始めたら彼女の心が冷え込んで、相手のイヤな部分ばかり見えてしまうとかだとしたら、優しくできていたのは彼女の本性ではなくて冷たい方が彼女の本性。

そういう嫌な人間なんですよ。この方の場合は相手を見下したりするのが本性です。

本性を自覚していないということですか。

相手を好きだ!って思って付き合うまでに一時的に優しい自分を演出できたりするので、それで本人が自分は本当はこういう優しい人間なんじゃないかとか、本当は相手にちょっと気を遣ったりできる自分なんじゃないかなとか誤解してるのかもしれません。

それで付き合い始めるとそうできなくなるのをおかしいなと思ってるかもしれませんが、実際はそうじゃなくてそっちが例外状況で、彼女の本性はめちゃくちゃ冷たかったり、人の悪いところばかり見てけちをつけたりするような人間だったりするんですね。

冷たい言葉をかけられても、気づいていなかっただけ?!

左側からの小池龍之介

相談の文面からは、付き合う相手に困ってこなかったようですが。

いやはや顔とかがいいのかもしれませんし、付き合う前だけ、とても性格がいいように無理してふるまえば、好かれることも多いと思います。

いままではチヤホヤされてきたのに、前の彼に冷たいことを言われたということですよね。

こういう性格の人でそれまで冷たいことを言われたことがないっていうことはないと思いますよ。必ず軋轢があったはず。本人が気づいていなかったのかもしれませんね。

今回の彼の発言にダメージを受けてくしゃっとなって、最悪の事態を色々妄想する感じなのかもしれませんね。

ちなみに妄想癖がある人ほど現実の状況をいろいろ認知しなくなるので、多少何か言われても聞こえなかったり、自分に都合のいいように解釈してちゃんと認識しないとか、そういう性質が生じてしまう。

ですから、これまでは冷たい言葉をかけられてきていても気づいていなかったっていう可能性はありますよね。

合掌
正座する小池龍之介

小池龍之介(こいけりゅうのすけ)
1978年生まれ、山口県出身。正現寺住職、月読寺住職。東京大学教養学部卒。
2003年、ウェブサイト「家出空間」を立ち上げる。
2003年から2007年まで、お寺とカフェの機能を兼ね備えた「iede cafe」を展開。
それ以後、修行を続けながら月読寺や新宿朝日カルチャーセンターなどで一般向けに坐禅指導をすることに専念。
著書に『考えない練習』(小学館)、『自分から自由になる沈黙入門』『もう、怒らない』(ともに幻冬舎)、
『超訳ブッダの言葉』『煩悩リセット稽古帖』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
[書籍のご紹介]
恋愛成就寺『恋愛成就寺』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 

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