Twitterで20万人以上のフォロワー数を誇る「ラブホスタッフ上野さん」が、数あるアニメ・漫画の女性キャラクターたちから学び取れる、現実世界でも通用する"モテの極意"を解説します。参考になる点も、反面教師にしたい部分も、上野さんならではの冷静な目線でズバズバ切り取ります。オタクにモテるだけじゃない、普遍的なモテの真髄がそこにあるはず…!?
とは言え「てか、アニメのキャラって可愛すぎじゃん、あんな顔だったらテクニックとか関係ないでしょ?」というご意見もあることでしょうから、このコラムでは「顔」に関しては一切の考慮を行わない、全てのキャラクターが偏差値50くらいの顔をしているという設定で考察させて頂きます。
平凡な顔をしているアニメキャラは現実ではモテるのかモテないのか、ぜひお楽しみ下さいませ。
第2回「東京タラレバ娘」
一言でモテると言っても、それが「恋人」としてモテるのか、それとも「奥さん」としてモテるのかでは全く意味が異なります。
今回は「モテない女」をテーマにした大人気漫画『東京タラレバ娘』の三人娘が現実ではモテるのか、それとも漫画の通りモテないのかを、彼女たちの名言から考えてみましょう。
彼女としてならモテる名言
(倫子がKEYとセックスをしたことに対して)
香「でも・・・何も無いよりはマシじゃない?!」
小雪「えっ やだ あたし 男にやり逃げされるくらいなら何もない方が全然マシ」
これは2巻に収録されている第5話『戦線離脱女』のセリフ。KEYこと鍵谷と倫子がセックスをしたことに対しての友人2人のセリフで御座います。
この時点で小雪と香のスタンスは完全に逆。
何もないよりは何かあった方がマシというスタンスの香と、しょうもない恋愛ならない方がマシという小雪で御座いますが、皆様はどちらの女性のスタンスに共感されるでしょうか?
おそらくこのコラムをお読みの方は「小雪派」の方が多いことと思いますが、もしも「恋人として」モテたいのであれば、圧倒的に香の方がモテるのは間違い御座いません。
別に私は、誰かれ構わずポンポンセックスをしろ、と言いたい訳では御座いませんが、この三人娘の中では香だけが「失敗に対して肯定的」なところがあるのです。それはズバリそのまま「積極性」にも大きく影響を与えていると言えるでしょう。
例えば1巻で倫子の弟子のマミちゃんが早坂さんと付き合うことになったシーンでは、倫子の消極性が描かれています。
10年前に「指輪がダサい」などの理由で全面的にシャットダウンしてしまった倫子と、「おっさん嫌い」と言っていたのに、いざ告白されたら「とりあえず付き合ってみることにしてみましら」と積極的なマミちゃん。
タラレバ娘に登場する女子は
■積極派
マミちゃん
香
■消極派
小雪
倫子
と分けることができるでしょう。
もちろん、今回私が言っている”積極性”は「結婚」という意味でモテるかというのとはまた違う話で御座いますが、少なくとも「恋人」ということに関していえば、積極的な方がモテるのは”極めて”間違い御座いません。
ですので「恋人」という意味においては、香はモテる。そんなことがこのセリフからは読み取ることが出来るでしょう。
彼女としても結婚相手としても、モテない名言
小雪「はしゃいじゃ駄目 あくまでも冷静に 淡々と 私のことをきちんと好きになってくれるまでは カラッとドライにいかないと」
比較的、失敗に対して積極的な香に対して、失敗を極端に嫌う女性が、居酒屋の一人娘の小雪で御座います。
先ほどの「何もない方がまし」という言葉でもだいぶその傾向は読み取れましたが、私の中で「小雪は”彼女”としても”奥さん”としても絶対にモテない」と決定付けられたセリフがこちら。
「はしゃいじゃ駄目 あくまでも冷静に 淡々と 私のことをきちんと好きになってくれるまでは カラッとドライにいかないと」
これは2巻に収録されている第7話『〆鯖女』で居酒屋に偶然現れた「丸井」に一目惚れをした時に登場したセリフですが、このセリフを”物凄く具体的に”意訳すると、私が「小雪は絶対にモテない」と言ったことがお判り頂けることと思います。
「私はあの人のこと好きだけど、あっちが行動するまでは何もしない。というかあっちが好きになったから付き合うという体裁を保ちたいから、むしろこっちは興味がないフリをしておこう。ようするにリスクは全部男に持たせる」
小雪はこのセリフに続いて「これが大人の女の必勝パターン」なんて言っていますが、これは「中学生の女の子の妄想パターン」に他なりません。
大人の女に限った話では御座いませんが、恋の必勝パターンなんていうものが”もし”あるとするのならば、それは「お互いがお互いに少しずつ好きになっていく」というパターンこそが必勝パターンであると思っています。
そもそも最初に抱く好意なんてものは、男女問わず、吹けば飛ぶような小さなものに過ぎません。その好意を受けた時、関係を進めたいなら自分も少なからず相手に好意を示さなくてはいけないのです。
結婚力高めな名言
香「そしたら、その中で一番年収が高い男を選ぶのに」
2巻 第6話『回転寿司女』で登場したこのセリフ。
おそらく皆様はこのセリフを聞いた時「なんて嫌な女なんだ」とお思いになったことでしょう。
ですが、このセリフ”忠実に実行できるなら”実は結構、結婚力が高いセリフなんじゃないか、と私は思います。
その理由は「基準が明確に自分の中で出来ているから」。
このセリフを言った香は”年収”こそを最優先にするという基準で結婚相手を選んでいるようですが、もし本当に年収だけで判断していれば決して止まらず迷いません。もちろん”年収で相手を選ぶ”というのはあまり男性から良い顔をされないのは間違い御座いませんが、それでも基準が決まっているというのは強力な武器。
結婚直前までいったところで「本当にこの人なの?」とフラフラしませんし、明確に基準があると自分を追い込むことが出来、強力な積極性になります。基準はなんでもいいのですが、何か基準がある、というのは武器なので、もしも明確な基準が持てるのであればぜひお試し下さいませ。
ただし、現実的な話をすれば基準を決めることは簡単ですが、その基準をしっかりと守るのは至難の技。実際、香なんて全然年収を気にしているそぶりがありませんし…。
やってはいけない名言
倫子
「仕事してます自立してます」
「知的な大人の女です」
「男を欲していません」
…この三点アピールのベージュのトレンチコート
第2話の『タラレバ女と金髪男』で登場した倫子のこのセリフ。
このセリフは結婚をする気がない女性が言う分にはまったく問題ないものの、「結婚したい」とお考えの女性がこんなことを言うのは絶対にNG。
と言うのも、まず大前提として、今の日本の男性は
・女にも稼いで欲しいと思っているものの、基本的には頼ってくる女が好き
・自分よりバカに見える女が好き(実際の知能はどうでもいい)
・「あなたに興味はありません」と言う人を好きになる人はいない
と考えている方の方が多いと言わざるを得ません。
男性の多くはこのように考えると言うことに”まったく気がついていない”という女性はそうそういらっしゃらないかと思いますが、もし倫子が”まったく気がついていない”のであれば、まだ救いは御座います。
ですが、男性はこのようなことを考えるということを知っていて、それでもなおベージュのトレンチコートを着ているのであれば、これはもうモテる要素が御座いません。
極めて根本的にものの考え方が間違っているのです。
女性の社会進出が叫ばれる今日「男を頼るぶりっ子な女性がモテる」ということに不服がある方もいらっしゃるでしょう。女を見下したような「バカな女が好き」という価値観にも文句があるかもしれません。
ですが、”男性と結婚をしたいと考えるなら”それは男性に嫌われるようなことをしているのはどう考えても間違っているのです。男性と結婚をしたいと考えていながら、男性の好みについて考えないというのは、もはや子供の理論。社会のルールに従わず、自分のルールが正しいと主張しているに過ぎません。
タラレバ娘のモテ度
この3人の「彼氏を作る能力」を比較すると、比較的積極的で彼氏の好みに合わせることもできる香が圧倒的1位であると言えます。
しかし、そんな香も結婚能力という面で言えば、かなり疑問。彼女の積極性は「彼氏を作る」という意味では優れているのですが、同時に「彼氏以外の男性とも恋愛ができる」という積極性にもなってしまっています。とは言え、他の2人の結婚能力があまりにも低いので結婚能力の面でも香が一番であると考えます。
さて、この文章をお読みの方の中には「私もタラレバ娘になっちゃってる…」とお悩みの方も少なくないはず。そんな方のために倫子タイプ、香タイプ、小雪タイプのそれぞれに”結婚するための”アドバイスをお伝えさせて頂きます。
このアドバイスはあくまでも”結婚を望むなら”という条件が付きますので、結婚に関心のない方はお気を悪くなされないようお願いいたします。
【~自立している女性 倫子タイプ~】
自立しているのは立派なのですが、それが立派でも正しくても、男性は自分を頼る女性が好きなので人を頼るようにしましょう。もし”男に頼るのは嫌”ということでしたら、申し訳ないのですが”ヒモ男”を養うような結婚をするか、結婚を諦めるしかありません。
【~積極性はあるものの…香タイプ~】
このタイプの女性で結婚が出来ていない場合、極めて高い確率で”男選び”を間違えていると言わざるを得ません。
多少失敗しても前に進める強さを持っているので、相手さえ間違えなければすぐに結婚できることと思います。
【~失敗することを恐れ過ぎている女性 小雪タイプ~】
相手が自分のことを好きになってから行動していては、永遠に恋はできません。
相手が好意を示した時、こちらも好意を返しましょう。