クリスマスは星の十字架を眺めてロマンチックな夜を【恋する乙女の暦のたしなみ】第19回

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恋する乙女の暦のたしなみ

星とお茶のコンシェルジュ・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?

クリスマスプレゼントは、夜空に輝く「星の十字架」でロマンチックに

星の十字架

12月22日(月)に冬至を迎え、今は一年のうちで昼間の時間が短い時季です。逆をいえば、夜が長く、星を眺められる時間も長いということ。キーンと冷えた冬の夜空には1等星と呼ばれる明るい星が多く、寒さをのぞけば星空を楽しむのに最適なシーズンといえます。また、22日は新月でしたから、しばらくは月明かりの影響を心配することもありません。

そこで今回は、暦から少し離れて、星空の話をしましょう。

今夜はクリスマス・イヴですね。日本でクリスマスといえば、リースやツリーを飾ったり、パーティーを開いたり、華やかなイベントの日として定着していますが、本来はイエス・キリストの降誕祭。キリスト教の象徴といえば十字架ですが、空に「星の十字架」が見られるのを知っていますか?

その正体は「はくちょう座」です。大きな十字のカタチをした星の並びは、翼を広げて天空を舞うはくちょうを容易に連想させます。そんな姿形から、南半球で見られる南十字星(みなみじゅうじ座)に対して、はくちょう座のことを「北十字星」と呼ぶほどです。

毎年クリスマスの頃、20時~21時くらいに北西の地平線上を見ると、はくちょう座が逆立ちしているような格好で輝いています。星と星を線でつないだカタチは、大地に立てかけられた十字架そのもの。星の十字架は、アクセサリーのそれよりも断然美しく、一見する価値は大いにあります。

クリスマスは大切な人と一緒に北西の地平線が見渡せる場所へ出かけ、星の十字架をプレゼントする、なんていうのもいいかも! 夜空に輝く星たちが、最高にロマンチックなひととときを演出してくれるはずです。


星の輝きとともに。静かで穏やかな新しい年の迎え方

来週の水曜日は、いよいよ新暦の大晦日。年を越すとき、ぜひ見てほしい星があります。それは、おおいぬ座の「シリウス」です。

シリウスという名には、「焼き焦がすもの」という意味があります。その通り、地球から眺められる星の中でもっとも明るい星として知られ、周囲を焼き焦がすかのような輝きは強烈です。

このシリウス、今年から来年へと日付が変わる頃に南中します。私は、大晦日の夜半近くになると上着を着込んでベランダに出て、南の空を見上げるのが恒例です。シリウスは全天で一番明るい星ですから、すぐに見つけられます。そして、遠くから聞こえてくる除夜の鐘の音を聞きながら、目に沁みるようなシリウスの輝きの真下で、今年を送って、新しい年を迎えるのです。

カウントダウンのイベントに参加したり、テレビ番組を見ながら年越しそばを食べたり、新年の迎え方は人それぞれですが、星とともに新しい年を迎える瞬間は静かで穏やか。なかなかいいものですよ。

いろんなことがめまぐるしく変わっていくのが当たり前の時代、変化や成長がよしとされる風潮の中で、何度新年を迎えても変わることなく、同じように輝く星たちを眺めていると、変わらずにいることも素敵なことだと思えてきます。

星の輝きが、すべての人の希望の光でありますように。それでは皆様、どうか良い新暦新年をお迎えください。

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景山えりか
景山えりか(かげやまえりか)
暦文化研究家、星のティーセラピー(R)レッスン倶楽部主宰
旧暦や月の文化に造詣が深く、星や月と親しむ生活を自ら実践。その経験から、自然のリズムに合わせてお茶を楽しむことで、養生やストレスマネジメントにつなげる「星のティーセラピー(R)」を考案。執筆活動やワークショップを通じて、星空とお茶を楽しむ暮らしを提案している。
著書:『自然とつながる暮らしかた 空の向こうは私のうちがわ』(講談社)。

ウェブサイト:http://www.cosmic-life.net
Facebook:自然とつながる暮らしかた


 

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