2月11日は獅子座で満月になります。また、今回の満月は(日本では見ることができませんが)半影月食になります。占星術上、次の月食(8月8日)まで影響が続く特別な満月です。
月食とは、地球の影(本影)が月にかかることで満月が欠けて見える現象です。今回の満月は地球の影(本影)のまわりにある半影にのみ入るため、月の一部分がわずかに暗くなる半影月食になります。いずれにしても占星術では、月食を「心の陰影を外側の世界に投影して見るタイミング」「(無意識下に)隠されていたことがあらわれるタイミング」と読み解きます。今回の月食を通じて、私たちは「言葉では表現できない深層心理や内的イメージ」「よく分かっているつもりだったけど、本当は全然分かっていなかったこと」「自分にとって思いもよらぬこと」をかいま見ることになりそうです。あるいは、この時期に印象深く見聞きすることのいくつかは、私たちの「内なるもの」とどこかしら関係している場合もあるでしょう。今、私が私であるためにクリアにしておきたい何かが心の片隅に置かれたままであるとしたら、この時期は、それらを内的に整理する機会になると思います。
月食図を見てみます。獅子座満月(水瓶座太陽と獅子座月が相対している星回り)に対して、天秤座木星と牡羊座天王星がそれぞれ調停的にサポートしています。その結果、長方形のような星回りができています。この星回りは昨年以来の配置が月食によって一時的にクローズアップしたものです。昨年11月以来、「次のステージ」「次の時代」あるいは「2017年」のグランドデザイン(全体構想)を新しく定義する流れが進んでいます。今回の満月では、今、私たちの世界や個々の人生において新しく定義されつつあるものを、心象風景的な何かを通じて見ることになるでしょう。あるいは、そういう全体構想的なイメージが自分の胸の内にあることに気がつくのかもしれません。
さらにお知らせします。満月図を見ると、牡羊座天王星と獅子座月、射手座土星で火の正三角形ができている上、水瓶座太陽が加わる形でカイトと呼ばれる形もできています。この時期、今後あなたの人生において主軸となる新しいものが見えてくるのかもしれません。それは思いがけないものであり、なおかつあなたがこれまで顧みてこなかったものでもあるのかもしれません。
今回の獅子座満月の影響を強く受けるのは、牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座です。ある印象深い出来事を通じて「新しい自分を知る」「私について思いがけない発見をする」かもしれません。「私って素晴らしい!」と感じたとき、「これからはこう生きたい」という思いも強くなるのかもしれません。牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座は、「新しい方へ思いがけず導かれている」と感じることがきっとあるでしょう。あわただしく過ごすのかもしれませんが、自分の世界が広がっている実感もあるでしょう。双子座、乙女座、射手座、魚座は、新鮮な感動や小さなチャンスを日々見いだせるときです。いつもと同じように過ごしていても「うまくいっている」「なんか楽しい」と感じやすく、実際に毎日充実しているでしょう。
次回は2月26日 魚座の新月(2月25日更新)
こちらもおすすめ