恋に効く!? 魅せるしぐさ vol.2【恋愛科学】

人は｢しぐさ｣や｢表情｣によって知らない間にメッセージを与えたり、受け取ったりしているそうです。日常的についやってしまうクセやリアクションの意味を科学的に読み解いていきましょう。

この人、口ではああ言っているけれど、本当はどう感じているんだろう？なんて気になること、ありますよね。そんな方に朗報！　心理学者の渋谷昌三先生に、しぐさや歩き方、服装から本音を見抜くポイントを伺いました。

手振り身振りに出る深層心理

■手の動きで本音が読める

【Yesのサイン】

・手のひらを見せる
　手を広げて机に置く心理的にリラックスしている状態。相手の話をよく聞いている
・あごをさする
　相手の話に同意したり、感心したりする時のポーズ
・2人の間にある書類、灰皿などを片付ける　
　障害物を取り除く行為。相手への親しみを示し、自分のテリトリーを開放したことを表す

【Noのサイン】

・体の前で握りこぶしを作る。
　拒絶のサイン。怒っていたり、不愉快に思っていたりする
・両手をももの上に置き、肘を張る
　話を聞きたくない時のしぐさ
・指やペンで机の上を小刻みにたたく
　無意識に話を妨害している行為。話を早く切り上げてほしいというサイン

■髪を触る理由

心理学では不安や緊張、心の葛藤、不満などを表す行動とされています。手で自分の顔や体を触ったりするしぐさも、同じ心理を表す行動です。このように、自分の手で自分の体に触ることを｢自己親密行動｣と言います。

話し相手が不自然に髪や体を触っていたら、緊張しているか、不満を持っていると考えられるので、話題を変えたり、相手がリラックスできるような姿勢をとったりするといいでしょう。

・髪を指に巻きつける

女性の中には、よく指を巻きつけたり、なでたりする人がいます。こういう人は自己中心的で甘えん坊タイプと言われています。

・髪を引っ張る

髪の毛を引っ張るのは自分に対する攻撃行動で、その深層心理は、自分や自分の行動を肯定的にとらえることができず、｢もっと頑張らなくちゃ｣と自身に罰を与えていると考えられます。

■腕組みするのは強い人？

基本的に腕組みは強さをアピールするポーズです。ただ、高い位置で腕を浅く組み、胸を張っている場合は威圧的な腕組みですが、低い位置で体にからめるように腕を組んでいる場合は、髪を触るのと同じ｢自己親密行動｣の一つと言えます。自己親密行動の腕組みには、二つのパターンがあります。

■貧乏ゆすりはイライラのサイン

貧乏ゆすりは、心理学的に言うとフラストレーションを解消しようとする体の動きです。細かく足をゆすると、小さな刺激が脳神経に伝えられ、精神的な緊張をやわらげる効果を生むのです。ですから、しょっちゅう貧乏ゆすりをしている人は、常に満たされない思いを抱いていると言えます。 

普段はあまり貧乏ゆすりをしない人が、会話中に始めたとしたら、苛立ちのサインと読み取れます。触れてほしくないことを聞かれて焦ったり、隠し事がバレるのではないかと不安に感じたりしているのかもしれません。

歩き方に人柄が表れる

歩く速度やリズムには、その人の心理や性格が出やすいと言われています。歩き方別に、人柄や性格を検証してみましょう。

■せかせか歩き

特に男性に多い歩き方。せっかちで、相手にも同じ速さで歩けと言ったり、遅いと文句を言ったり。その歩き方からは身勝手で攻撃的な性格がうかがえます。特に、女性と一緒にいる時にこのような歩き方をする男性は、相手に対してわがままを通そうとしているのでしょう。

■歩調を合わせる

相手の歩く速さに合わせる人は、周囲に気配りができる温和なタイプです。ただし、お人好しすぎる面や優柔不断な面もあり、細かいことにこだわったり、決断に時間がかかったりする可能性もあります。パートナーを大切にしてくれそうですが、女性によっては物足りなさを感じるかもしれません。

■リズムよく歩く

リズム感のある足どりで背筋を伸ばして歩く人は、自分が有能だということを自負していて、自信があります。仕事はできますが、異性に対する思いやりには欠けるところがある場合も。明朗活発で人が好く、誰にでも優しく接することができますが、落ち着きがない点が玉にキズ。

■ながら族

ipodなどで音楽を聞いたり、携帯でメールを打ちながら歩いたりする人は、常に何かしていないと気がすまないという、子どもっぽさを持っています。年齢を重ねても何かしながら歩いている場合は、小さな子どもと同じように自己中心的な傾向がうかがえます。

服装から読みとれる心理

■派手好きな人は内気な性格

一般的に、派手なファッションを好む人は自己顕示欲の強い目立ちたがり屋というイメージを持たれがちです。でも心理学では、｢もっと注目してほしい｣｢明るく、元気な人だと思われたい｣という願望がある人と考えます。

服や持ち物は性格を表現するものではなく、｢なりたい自分｣や｢見せたい自分｣を演出するための道具です。つまり、ファッションは本当の姿の裏返しであり、派手な格好を好む人は、実は内向的で対人関係に不安を感じているので、服装で｢にぎやかで社交的｣な理想の自分を見せているのです。

なお、普段は普通の服装の人が、急に派手な格好をする時は、いつもとは違う自分を演出しようとしていると推察できます。

■スーツでなりたい自分を演出

制服には、その職業が持つイメージを連想させる効果があります。看護士の白衣からは｢優しい人｣｢頼れる人｣というイメージ、警察官の制服からは｢規律正しい人｣｢頼れる人｣というイメージを連想するのではないでしょうか。

制服を着ている人もまた、そのイメージに合った行動をとろうとします。普段はギャルっぽい言葉で話す女子高生が、バイト先で制服を着て接客すると、笑顔で敬語を使えるようになったりするのも、制服の効果と言えるでしょう。

つまり、制服には本来の自分を隠し、イメージ通りに自分を演出する作用があるのです。サラリーマンが着ているスーツにも、制服と同じような力があります。カジュアルな格好がふさわしいシーンやプライベートタイムでも好んでスーツを着る人は、自分の力を誇示しようとする権威主義者ととらえることもできそうです。

腕組みをしたり、つい髪を触ったり。彼や自分自身のクセが持つ意味はわかりましたか？　デートの時はさりげなく相手の行動を見て、会話に飽きていないか、不満を持っていないかなどをチェックしてみてはいかがでしょう。

次回は手軽にできる、女子力アップにつながるしぐさをご紹介します。

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