2012.10.08

「彼の浮気が許せない」第3回【小池龍之介の恋愛成就寺】お悩み2

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小池龍之介の恋愛成就寺

気鋭の僧侶でありベストセラー作家でもある小池龍之介さんが、悩める女性の悩みにお答えするコーナー「恋愛成就寺」。恋に振り回される女心を諭す的確すぎる回答は、腹落ち感をもたらした後、ボディブローのようにじわじわ効いてきます。

今回のお悩み「彼の浮気が許せない」

(Y・M 茨城県・26才・販売員)

最近、彼の様子がおかしいのでケータイを見たら、あきらかに浮気している形跡があり、問い詰めたらその子と2回ほど寝たと白状しました。

別に好きなわけでもなく出来心だというので、許すことにしましたが、それ以来、彼が口にする他の女性の話や彼の言動に神経質になり、ちょっとしたことでネガティブな妄想をしてしまいます。時には妄想だけでは済まず、彼を激しく責めてしまうこともあり、冷静になったときに落ち込みます。

最初はただ謝るだけだった彼も、最近では「許すって言ったのに約束破るのか?」と逆切れする有様で関係がぎくしゃくしています。

もう二度と浮気する前のような関係には戻れないのでしょうか?

第1回 第2回 第3回

小池住職からのお返事

また浮気していいよって言ってるようなものなんですよ。

右側からの小池龍之介

悪いのは浮気した彼だけじゃない?

自分のことを少し反省したほうがいいですよね。彼に優しくしてなかったっていう。たぶん彼だけを責める気持ちになっているので怒りが鎮まらないんですよね。

この相談者のかたの関係が最悪にもつれてきてるのは、「なんで浮気したの?」ってしつこく責めるじゃないですか。相手はもうやめてるのに。それがまた、相手にダメージを与えることになっている。

もしくは、そんな言い方、付き合い始めたときはしなかったのに、そういう汚い自分を相手にぶつけるということによって彼の気持ちをよけいに離れさせることになる。これはまた浮気していいよって言ってるようなものなんですよ。墓穴を掘っているんです。

彼は浮気を繰り返すってことですか?

もうこの時点で、もっと怒らせるから隠しているけれど、また別の人とすでに浮気してるかもしれない。
というのも、この子とずっとお付き合いしていると息が詰まる。こんなに怒ってるってことは、浮気する前も何か別のことでも色々怒ってたんじゃないかなと思うんです。

付き合っていたいっていう気持ちはあるんですけど、一緒にいると息が詰まるから、別の子のところにいって息抜きして、栄養を補給して元気になったらまた戻ってきて、息が詰まる感じになってもがんばれるなっていう感じになっていったりきたりする。

浮気相手にとったらまさに利用されているというか、浮気相手の方こそかわいそうなんですね。栄養をすごいあげてるのに、彼のガス抜きになって元の彼女のところに戻るパワーをあげてるようなもので。

ですから、相手に有毒ガスを溜めるのはやめて自分を変えていくほうが解決に向かうかなという気がします。

浮気されるのは愛されている証拠?!

どうすれば怒りはおさまるのでしょうか?

浮気されても、傷ついたり責めたりする前に、あくまでも浮気であり、自分と別れて相手と付き合い始めてるわけではないので、とりあえず好きだっていう気持ちはここにあって、ふたりの間に圧迫感があるから、浮気モードになってるかもしれないけど、それはふたりの関係を継続させたいからこそ浮気してるんだ、とも見れるから、愛されてるんだっていうことは実感するようにしたほうがいいと思います。

なんせ、続けたくないんだったら浮気する前にとにかく別れますからね。

どうすれば彼の浮気を止められますか?

自分にも非があったんだ、私のことを嫌いだから浮気したんじゃなくて、好きだから浮気したんだ、と思ったうえで怒りを鎮めることが大事ということでしょうか。

彼が浮気したくなるような原因になっている、自分の放っている何かを点検していって、相手が今一緒にいるふたりの空間だと安らがない状態だと感じてるとしたら安らぐ状態、相手に栄養を与える状態をつくってあげるということですね。

浮気されるような人間であるという事実を受け入れるしかない。

左側からの小池龍之介

疑う気持ちが消える日が来るんですか?

今はすごく嫌かもしれませんけど、浮気されたことがなぜ嫌なのかというと、浮気をされてしまうような自分っていうのは価値が低いのではないかと感じる。

相手が好きだから別の人のところに行ってしまうのが悲しい、というよりは、自分の価値が下がるから嫌だというナルシズムの問題なんですね。

また別の角度から見てみれば、浮気をされてしまったり、全面的に愛情を注いでもらえないような現状の自分なんだということを認めたくないっていうこと。

本当はもっと愛されるはずだし、本当は浮気されるような人間じゃないのに、って怒ってるってことです。でも、あいにく真実は、浮気される状態が値するような自分を作り上げてきてしまった。 なので、その事実を受け入れるしかないんですね。

自分が変われば、相手を疑う必要がなくなる!

起こらないことは起こらないし、起こるべきことは起こる。そのような自分なんだよ、って認識したほうがいい。今はそうだけど、そうならないような自分に変えようと思ったら変わることができるんです。

あいにく多くの場合、自分はもっと愛されるはずなのに、なぜ愛されないのって相手を攻撃する。

そう考えてみると、あの時あんな目に合ったって嫌なことを思い出す代わりに、あんな目にあったのは必然だった、あんな目にあうような自分をつくりあげていた、あんな目にあうような空気を相手との間に作り上げてしまったんだな、だからもうその空気を消していこう、とがんばれば、結局自分が変われた時点で、相手との問題ももう解決したんだって思えるくらいになったら、もう疑う必要もなくなりますね。

魅力がないからじゃなくて、彼との関係のために変わるんです。

変われてないから疑うわけですよ。疑うというのは、自分が変わりたくない、こんなダメな人間のままでいいってことです。

変わろうと思えば、変われるのですか?

なぜ変わるのが嫌かと言えば、今の自分を否定されている、欠けてると言われている気がするからです。このままの自分でも魅力的なはずだ!って、言いたいわけです。

魅力がないからでも、価値が低いからでもなく、いま最悪な彼との関係をなんとかするために変わるんだ、ということをちゃんと理解することが必要ですね。

合掌
正座する小池龍之介

小池龍之介(こいけりゅうのすけ)
1978年生まれ、山口県出身。正現寺住職、月読寺住職。東京大学教養学部卒。
2003年、ウェブサイト家出空間 [iede cucan]を立ち上げる。
2003年から2007年まで、お寺とカフェの機能を兼ね備えた「iede cafe」を展開。
それ以後、修行を続けながら月読寺や新宿朝日カルチャーセンターなどで一般向けに坐禅指導をすることに専念。
著書に『考えない練習』(小学館)、『自分から自由になる沈黙入門』『もう、怒らない』(ともに幻冬舎)、
『超訳ブッダの言葉』『煩悩リセット稽古帖』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
[書籍のご紹介]
恋愛成就寺『恋愛成就寺』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 

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