2014.10.15 10:15

変わりやすい秋の空は、男心?女心?【恋する乙女の暦のたしなみ】第9回

Loading
恋する乙女の暦のたしなみ

星とお茶のコンシェルジュ・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?

変わりやすい秋の空は、男心か女心か?

先週の特別な満月の日(10月8日)に、二十四節気の「寒露」を迎えました。寒露とは、朝晩が一段と冷え込むようになり、草や葉に宿った露に触れると冷たさを感じる頃です。

この時季は、大陸から移動してくる高気圧が澄んだ空気をはこんでくるため、快晴の日が多いのが特徴。抜けるような空がすっかり晴れ渡った天気を「秋晴れ」といったり、「天高く馬肥ゆる秋」と表現したりします。

一方で、秋の移動性高気圧の動きは速いため、気持ちのよい天気は数日しか続きません。このような変わりやすさをたとえたのが、「男心と秋の空」という言葉。

「男心じゃなくて、女心じゃないの?」と思った人もいるのでは? 実はどっちも正解。辞書を引くと、両方ともちゃんとあります。ですが、古くは「男心と秋の空」といったのです! 時代の流れとともに表現がかわり、今では女心の方が定着しているようです。しかし、言葉の成り立ちを考えると、そもそも心変わりしやすいのは、女性ではなく男性の方だったのかもしれませんね。


人恋しい夜は「夜明けのハーブティー」でほっこりと

マロウブルー

移り気になりやすいのは男女のどちらか、という話題はさておき、秋の夜長をひとりで過ごしていると人恋しくなるもの。ちょっぴり寂しい気分のときは、あたたかいハーブティーで体の内側からほっこりしましょう。空気の乾燥がすすむこの時季は、うるおい効果が期待できる「マロウブルー」がオススメです。

マロウブルーは、水分をキープする粘液質を多く含むため、皮膚や粘膜を保護して、うるおいを与える働きがあるといわれています。空気の乾燥によって引き起こされる肌のカサつきや、のどの痛み、目の疲れが気になるときに飲むと、しっとりと癒されますよ。ほのかに花の香りがしますが、味わいはまったくクセがなく、いたってシンプル。ハーブティーが苦手な人も、白湯を飲む感覚で気軽に楽しめるのが魅力です。

ティーに使うのは花の部分で、お湯を注ぐと名前の通りブルーに。そのまま置いておくと淡いグレーに変化します。また、レモン果汁を加えるとピンクに色が変わることから、マロウブルーのことを「夜明けのハーブティー」と呼びます。暗い色から明るい色へと変化する様子を眺めていると、心までパッと明るくなって、前向きな気持ちになれるから不思議です。移り気な男性も女性もマロウブルーでひと息入れれば、体も心もうるおいで満たされ、自分の本当の気持ちに気がつけるかもしれません。

恋する乙女の暦のたしなみ 目次ページへ >>

景山えりか
景山えりか(かげやまえりか)
暦文化研究家、星のティーセラピー(R)レッスン倶楽部主宰
旧暦や月の文化に造詣が深く、星や月と親しむ生活を自ら実践。その経験から、自然のリズムに合わせてお茶を楽しむことで、養生やストレスマネジメントにつなげる「星のティーセラピー(R)」を考案。執筆活動やワークショップを通じて、星空とお茶を楽しむ暮らしを提案している。
著書:『自然とつながる暮らしかた 空の向こうは私のうちがわ』(講談社)。

ウェブサイト:http://www.cosmic-life.net
Facebook:自然とつながる暮らしかた

 

この記事の関連キーワード

今日の恋愛予報 12星座ランキング

ランキング

  • 鈴木砂羽&鏡リュウジ タロット美術館
  • 石井ゆかりの幸福論
  • 真木あかりの惑星カレンダー
  • 加藤まや 新月満月の占い
  • カレー沢薫「アクマの辞典」
  • 辛酸なめ子の なめココロ
  • 描き子のモヤモヤ解剖ノート
  • 【ラブスペル~恋を叶える魔法のフレーズ~】連載一覧
  • 恋愛酒場“泣きっ面にヒロシ”
  • ラブホスタッフ上野さんのダメ男子図鑑
  • 栗原類×濱口善幸のタロット見習い 連載一覧
  • 向理来×Hoshi「禁断♡男の本音トーク」
  • 雨宮まみの相談コーナー
  • 文月悠光 12星座の恋愛詩

人気のキーワード

  • 誕生日占いパレット
  • 相性占い特集