「飽きっぽく長続きしない」【石井ゆかりの星の相談室】vol.51

田村さんへ

とても飽きっぽい、とのこと、
ホロスコープを見ると、確かにそうかもしれない、と
納得のゆく部分はあります。
射手座の新月にお生まれですが、
射手座は変化や刺激、スリルを求める星座であり、
冒険と挑戦の星座です。
同じことをじっくり続けるとか、ずっと似たような景色を見続けるとか
そういった環境に置かれると、すぐに退屈してしまうのです。
継続可能であるならば、いろいろな仕事を経巡ることも、
問題があるわけではないのでは、とも思います。
一つの場所でじっくり生きる人もいれば、
様々な場所を旅するような働き方をする人も、
いていいのではないでしょうか。
その場その場で得た経験やスキルは、無駄になることなく
他の場でも様々な形で応用し、活かすことができるはずです。

ただ、面白いことに、田村さんのホロスコープでは
「好きなこと」を象徴する金星、「意欲と情熱」を司る火星は
ともに、蠍座に位置しています。
これは、田村さんが
「じっくり時間をかけて掘り下げないと面白いと思えないような、
奥深いテーマ・分野」
に惹かれる心を持っていることを示しています。
つまり、行動パターンは飽きっぽくて展開が早いのですが、
「これが好きだな、いいな」と思えるものは
腰を据えて取り組まないと面白みがわからないもの、なのかもしれません。

田村さんのアイデンティティを象徴するポイントは山羊座にあり、
社会的な価値観も、そこに属しています。
田村さんが「自分にはこれが合っているだろう」と考えて選ぶものは、
社会的にしっかりした土台を持つものや、
現実的で確実なもの、自分をしっかり守れるような役柄ではないかと思います。
責任感が強く、確固たる社会的立場を建設したい、
という意志が、田村さんには人一倍備わっています。
ですから、変化に富んだ環境が好きな田村さんですが、
同時に、ずっと旅人のような働き方を続けることは
あまり、居心地が良くないのかもしれません。

「向いていることは何か」
というご質問なのですが、
いくつか条件を挙げてみますと、以下のようなことが言えます。

・どっぷり惚れ込めるもの、深く愛せるもの
・他者と深く真剣に関わることが必要な分野
・「美」「芸術」に関する世界
・変化に富み、競争や挑戦がある世界
・歴史がある世界
・あまり一般に知られていない部分がある世界
・一般に知られていないものを、世間に知らしめようとする役割
・過去のさまざまな経験を統合して役立てることができるような仕事

などです。
これらの要素が揃ったお仕事であれば、
おそらく、ワクワクしながらずっと続けていけるのでは、
と思います。
具体的にどんな仕事があり得るか、というと
たとえば、芸術や芸能に関すること、「美」に関する仕事、
あるいは、アーティストや表現者、創作家になるのもあり得るかもしれません。
また、変化の多い環境でのマネージャー、アドバイザーなど、
何らかの分野の研究家、NPO団体などの運営、
さらには、旅行や貿易に関する仕事などが挙げられます。
ブライダル関係、人と一対一で関わる仕事、
新規性の高い分野に関するコーディネーターなども考えられます。
上記は、特に向いている仕事だということではなく、
前述の「含まれているべき条件」を備えた仕事を
私の少ない知識の中で想像してみただけのことです。
どんな仕事・分野であっても、上記の箇条書きにした条件のいくつかが備わっていれば、
その仕事は田村さんにとっての「天職」となり得ると思います。
特に、仕事を変えることで変化を味わうのではなく
仕事そのものに変化や挑戦が組み込まれていれば、
その仕事は自然に長続きするのではないかな、と思います。

2016年後半から2017年秋は、田村さんにとって、
専門分野を拡げる時期となっています。
この間に勉強したり、資格を取ったりすることになる可能性もあると思います。
さらに2017年後半から2018年は、田村さんの「キャリア」に
大きな飛躍が見られる時期となっています。
もし、今現在、仕事に関して満足のできない状況に置かれているなら
その状況をドラマティックに変えていける転機と言えます。

以上、ご参考になれば幸いです。

石井ゆかり