2016.09.08

「心が硬い」【石井ゆかりの星の相談室】vol.49

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石井ゆかり 星の相談室

大人気ライター・石井ゆかりさんによる、女性の心に寄り添う個人占い。恋愛や人生の悩みにお答えします。


vol.49「心が硬い」

ころりさん(33歳女性)


以前から、自分の心の中にはどこか頑なに強張っている部分があるように思えていて、その塊が溶ければもっと楽にいろいろ自由に動けそうなのだけどなと思うのですが、私自身何にそんなにこだわっているのかがよくわからないのです。それが何なのか、わかるものでしょうか?

ころりさんへ
こちらのご質問は、非常に(!)興味深いと思いました。
ホロスコープを見て、思わず呻ってしまいました。
ころりさんの思っていらっしゃること、経験してこられたこと、自己分析など
ころりさんの物語をもっと知りたい、と思ったくらいです。

というのも、ころりさんのホロスコープでは、まさに
「心が硬い」という表現にぴったりの形があるのです。
ただ、この形が具体的に、ころりさんの人生で
どのような物語を作り出しているのかは、私にはわかりません。
ですので、以下は、
星占いの象徴の体系の中の言葉で解説することになります。

星占いの世界で「硬い」といえば、土星です。
土星は長い時間の中で保たれるもの、権威や堅牢さなどを扱う星です。
努力や積み重ね、古い城や寺院なども土星の管轄です。
土星は身体の部位で言うと「骨」を扱います。
土星が「硬い」星である、ということは、
このようなイメージから、おわかりいただけるかと思います。

この土星が支配する星座が2つあります。
山羊座と、水瓶座です。
山羊座は現実と権威、社会の仕組みなどをシビアな目で見つめる星座です。
水瓶座は非常に論理的で、物事を冷静かつ客観的に捉えようとする星座です。
どちらも、ルールを守ることに厳しく、
甘えや怠惰に対して冷たい目を向けます。
自立すること、自ら力を得ることを尊重し、
感情的になることを嫌います。
矛盾に満ちた人の「心」の部分を、隠したり、下位においたりする傾向があります。

ころりさんの月は、水瓶座に位置し、
アセンダントという、ホロスコープの規準となるポイントは
山羊座に置かれています。
月は土星とぴったりした角度を持ち、結びついてもいます。
すなわち、
ころりさんは、一般的な12星座占いでは「魚座の人」なのですが、
もっと詳しくホロスコープを見ますと、
とても「土星的な人」なのです。
特に、月は「心」を象徴します。
水瓶座の月がアセンダントの支配星でもある土星とぴったり90度(スクエア)を組み、
この月が1室に位置している、となれば
「心が硬い」ということがころりさんのキャラクターの中心にある、
その様子がまさに、ホロスコープに描かれている、と読めるわけです。

ころりさんの「心」、つまり月は、水瓶座にあります。
人間の心は、変わりやすくて揺れやすく、
傷つきやすく、たくさんの矛盾をはらんでいます。
人に甘えたい、愛されたいという気持ち、
人に守ってもらいたいという気持ち、構ってもらいたいという気持ちなどは
すべて月の中に詰まっています。
ですが、この月が水瓶座に位置していると、
そうしたじゃぶじゃぶした水のような「感情」に、
なぜか、鈍感になってしまいます。
たとえば、自分がさびしがっているとか、悲しんでいるとかいうことに
自分でも気づかなかったりするのです。
自分が傷ついたことについても
頭で「これは、傷つくようなことではない」と「考える」ことで、
心の傷を無視してしまったりするのです。
ころりさんにも、豊かでやわらかい、やさしい感情がたっぷりあるのですが
それが、「硬い容器」の中に閉じ込められているような、
そんなイメージがわきます。

一方、ころりさんの土星は、蠍座に位置しています。
土星は、その人が否定的に考えていることや、
密かに怖れていることなどを象徴します。
蠍座は深い感情の世界で、他者と融合を試みる世界でもあります。
ここに土星が位置すると、
人との感情的な交流や融合、肉体的な接触などを
どこか「こわい」「悪いこと」と考えてしまいがちになります。
誰の中にもある生き物としての最も熱い生命の衝動を、
「暴走したら怖ろしいから、閉じ込めておこう」
というふうに感じてしまうのです。
この配置を持つ人は、非常に潔癖であったり、
人との情緒的・身体的な接触を無意識に避けて、
きれいに「距離を置く」ことをする傾向があるようです。

ころりさんの太陽は魚座にあり、
もともと、人一倍感情の量が多い方なのだと思います。
魚座は、「硬い」どころか、「やわらかい」星座です。
ですが、他の星の多くが火の星座に位置していて
負けず嫌いで、誇り高く、素晴らしい理想を胸に抱き、
正々堂々と生きていたい、という思いが強い方でもあるだろうと思います。
思うに、ころりさんは、
強く正しく、しっかりと自立した人間でありたい、
という燃えるような思いを抱いていながら
その一方で、渦巻く水のような他者との融合への望みを
心の中の宝石箱に、閉じ込めているのではないかな、と想像しました。

人間は誰もが、貪欲で、無軌道で、ワガママ勝手なところを抱いています。
欲望や性的な衝動は、人間の生命力に直結しています。
それらをなんとか、自分で律しようとしながら生きているわけですが、
それでも律しきれずに、失敗して人を傷つけたりすることも多いのです。
ころりさんの魚座と蠍座に位置する3星は、そのことをよくわかっています。
でも、月と火の星座の星々は、
「清らかで正しく強くあること」を目指します。
やわらかなころりさんと、硬いころりさん、
その両方のころりさんが成長を遂げてきた結果、
いまのころりさんは
「自分の心の中にはどこか頑なに強張っているような部分があるように思えていて、
その塊が溶ければもっと楽にいろいろ自由に動けそうなのだけどなと思うのですが、
私自身何にそんなにこだわっているのかがよくわからないのです。」
という問いを胸に抱いている、ということなのではないかな、と思いました。
つまり、やわらかなころりさんと硬いころりさんのあいだに、
行き来できる橋が架かろうとしているのではないか、
ということを思ったのです。

星は、その人の中で成長を遂げると
互いに認識し合って、溶け合えるようになります。
たとえば、土星という「硬い」星も、
経験を積むに従って徐々にしなやかになり、
時間や権威といったものを、
自他を包み込み守る力として仕えるようになります。
たとえるなら、
幼い状態ではルールを振り回すだけの優等生だったのが
成長した状態では、人の話をじっくり聴いて真実を見極める指導者になる、
といったイメージです。
ころりさんの中にあった「心の硬さ」も、
成長するに従って、
じゃぶじゃぶと形を成さない人の心や気持ちを、
ちゃんと汲み取って扱えるようにする、美しく丈夫なガラス容器のような機能を持つ
ようになるわけです。
あるいは、誰もがその中で泳げるプールのような力を持つようになるのかもしれません。
感情という水は、いつも器を必要としています。
その器となるものはいろいろありますが、
ひろやかな論理(水瓶座)や地に足のついた慎重さ(山羊座-土星)も、その一つです。

どういうあたりから橋を架けていけるか、ということになりますと
もしかすると、
非常にベタな「日常生活」の中に、手掛かりがあるかもしれません。
衣食住、人の世話をすること、あるいは、
多くの人々がふだん口にする何気ない雑談などの中に、
学ぶべきものがあるのかもしれません。
「俗なるもの」「ベタなもの」「世の中であまり高い所には置かれないもの」
の中に、なにか聖なるものを見て取ったとき、
ころりさんのうちなる「硬さ」が、変容を始めるかもしれない、と思いました。

以上、はなはだ抽象的ですみません、ご参考になれば幸いです。

石井ゆかり


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石井ゆかり(いしいゆかり)
独学で星占いを習得し、2000年よりWEBサイト「筋トレ」を主宰。年間・週間の12星座占いを情緒ある文体で掲載し、のべ5000万アクセス(2013年現在)という異例のヒットを記録。雑誌や携帯コンテンツなどで占いを執筆するほか、星占い以外の分野でも著作を発表している。第7回Webクリエーション・アウォードにて「Web人賞」受賞。『12星座』(WAVE出版)、『星読み ホロスコープなしでわかるあなたの運勢』『愛する人に。』(幻冬舎コミックス)、『星占いのしくみ』(共著・平凡社新書)、『禅語』『いつか、晴れる日』(共著・ピエブックス)、など著書多数。
同サイトにて「石井ゆかりの週報」を展開中。

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