「日本一歌詞が暗い美人シンガー」としてバラエティ番組などでも話題の柴田淳さん。彼女の作る赤裸々な世界観の音楽は、「思わず号泣する」と同世代の女性たちの痛切な共感を呼んでいます。この連載コラムでは、そんな"しばじゅん"が「39歳独身」の飾らないありのままを綴っていきます。
第2回:『ノッティングヒルの恋人』に見る、自分の理想と重なる可愛い女性像。
第2回は、柴田淳が自分にとっての「理想の恋愛」を、とある映画を通じて考えます。そこにあるのは、恋をした時に思い出したい勇気。そして、語られる恋の苦さはきっと誰しも思い当たるところのある普遍的なもので…。
プロフィール
シンガーソングライター。幼少の頃よりピアノのレッスンを受け、20 才の頃より作詞作曲を始める。
2001年10月31日デビュー。
これまでに10枚のオリジナルアルバムをリリース。シンガーソングライターとしての活動の他にも、中島美嘉「声」などの楽曲提供、ナレーション、ラジオパーソナリティと幅広く活躍している。
こんにちは。まだ彼氏はいません、柴田淳です。
突然ですが、貴方にとって理想の恋愛像とかありますか?
私は、同じノリの人、同じタイム感の人と、けらけら笑いながら同士的な関係の恋愛が理想です。ノリツッコミが成立するというか、メールとかでふざけたやり取りが出来る人ね。
お互いに違うことをやってても側にいるだけで心地よくて、私の鼻歌やお喋りも許してくれて…。そんな人。
一緒に暮らしていたら、少しスパイスを効かせた生活を心掛けたり。
私が留守の間、私の存在を感じて貰いたくてイタズラを仕掛けて出張したりね(それがスパイスと言うのかは知らない(笑))。
お風呂に入ろうとしたら、お風呂の蓋が開かないとか、写真に落書きしてあるとか、インターフォンの受話器が取れないとか、鞄の中に何か入れちゃうとか(笑)。
はい!全部妄想です(笑)。それをクスッと笑ってくれるような余裕のある人がいたらなぁ。
男性に話したら、クスッとじゃなくて、イラッとするって言われました。
相手の年齢はどうでしょう。
ぶっちゃけ40目前にしてかなり年下の方とお付き合いとか、ちょっといくらなんでも恐ろしいです。先が見えないというか、現実的でないというかね…。ま、まず若い人には相手にされないので心配ないですけど(笑)。
なんにしろ年の差があるって結構リスキーかなって思いますね。というのは、人生経験の有無でモノの捉え方や感じ方が違ってくるのならば、隣に居て同じ景色を見ていても、違う景色に見えている可能性は大なわけで、漂う時の流れの速さも確実に違うはずで、それじゃあ全く次元の違う世界の生き物にしか思えないんじゃないかなって思うから。物事の優先順位もきっと違うだろうし、私が今考えなきゃいけないことが相手にはまだまだ急がなくてもいいことなんて沢山あるだろうしね。逆も然り。共感出来ないって一番辛いかも。
つまり超現実を生きるアラフォーにとって、年の差を越えて燃え上がる恋愛はギャンブルでしかなく、脳内エラーでしかなく、ぶっちゃけ時間の無駄かも。そこはアラフォー、冷静です。遊んでいる暇はございません!やっぱり!だから同年代が理想かな。
こうやって理想は挙げたらキリがないですよね。自分がその理想の人に似合う人間かどうかは別問題だし、いつだって身の丈に似合った人が現れるもの。マイペースにいきましょ♪
でも、理想の自分像というのは、、、あるんですよね。
『ノッティングヒルの恋人』という映画はご存知でしょうか。私は、この映画が理想であり、お手本であり、励みでもあるので大好きなんです。まだ観ていない方は観てから続きを読んで下さいね。