恋愛、仕事、女としての自分をこじらせ、人生に行き詰まっては占いに駆け込む生活を続けてはや五年。自伝的エッセイ『女子をこじらせて』が話題の雨宮まみが、女子と占いの「ほど良い付き合い方」を考えます!
ちょっとお聞きしたいんですが、今、このページを読んでいるあなたの手首には、パワーストーンのブレスレットが何本巻かれていますか?
2本? 3本? 「巻いてないけどポーチに原石が……」「家に水晶が……」ハイハイハイ、もちろん持ってますよね! 女の味方「パワーストーン」。
私はもともと、天然石のアクセサリーが好きで、さらにそれに何らかのお守り効果とか開運効果とか引き寄せ効果とかがあるとか言われたら、そりゃあもう、買わずにはいられないわけです。ええ、持ってます、持ってますとも……。
しかし、これ、男の人にはすこぶる評判が悪いんです。「パワーストーンって迷信じゃん? そんなもん信じてるの?」と軽~くバカにするレベルから始まり、「なんかその“ガチで信じて身につけてる感じ”が怖い」「宗教っぽい」というドン引きレベルに達する人も多数存在します。
確かに、言われてみれば私も、仕事関係のけっこうお偉い男性が手首に虎目石(おもに金運)のデカい数珠のようなブレスレットを、しかも二重に着けてたりすると、けっこう引きます。なんか、こう、むしりとられそうな感じもあるし、「こんなブレスレットに頼ってるようで、この会社の経営大丈夫なのか!?」と不安にもなるし……。
パワーストーン自体は綺麗なものだし、ブレスレット自体も最近はかわいいデザインのも多い。純粋にアクセサリーとして「かわいいな~」と思えるものも多いです。
つけてる側の気持ちもよくわかります。別にそんな、本気で「これさえつけてれば運命の人が私の前に現われるはず!」とか「仕事運も金運も上がって勝間和代ばりにサクセスできるはず!」とか思ってるわけじゃない。軽~い「お守り」感覚で、「お守りだったらかわいいものがいいし、身につけていつも目に入るところにあると元気出るな~」っていう、ちょっとかわいいネイルアートする程度の感覚だと思います。ですよね!?
でも、異性はその「なんかよくわからない石を信じてる感じ」に、「ガチで信じてるんじゃねーの?」という疑問を持ち、サーッとドン引いていってしまう……。恋愛運とかの前に男が目の前から引き潮のようにいなくなってしまう可能性があります。
これらの実情を踏まえ、パワーストーンブレスを身につけるなら、隠れキリシタンのようになるべく「パワーストーンブレス」だと見破られにくいデザインのものを選ぶか、もしくはデート前には一応外しておくなどの対策を講じることを地味におすすめしておきたいと思います。
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