「なんでわかってくれないの?」「なんで連絡をくれないの?」…。
本当は分かり合いたいのに、なぜかいつもすれ違ってしまう男女の気持ち。そこには「脳」の違いという、大きな溝がありました。今回は「男子脳」と「女子脳」の違いを探りながら、男性と女性がうまく付き合っていく方法を考えていきます。
ここでは、男性脳と女性脳の違いがよく表れた例をいくつかご紹介します。男性からすると当たり前のことでも、女性からすると思いもつかないことだったりするのです…。
男性は、目の前の女性が美人かどうかを「空間」で認識しています。たたずまいが美しいかどうか、姿勢がよいかどうか…。俯瞰の視点を持ち、三次元曲線に刺激されるようにできている男性脳は、女性の形状に感動します。つまり、整形で二重まぶたにするよりは、美しいデコルテを演出するほうが、男性脳には断然効果があるということ。
「つやのある髪」「ふっくらとした唇」「すっきりした歩き方」。これらに当てはまれば、たいていの場合、大変な美人に見えてしまうのだとか。
それに対し、女性脳はモノを二元的に見るのが得意なので、目の前にいる女性であっても、まるで写真を見るように認識します。そのため、「目が大きい」「肌がきれい」「鼻が高い」「ネイルが美しい」といった細部に意識が集中しがち。男性が見ている、全体のバランスや姿勢の美しさなどは、女性が考える「美人の条件」には入りにくいようです。
ただし、サプライズそのものが嫌いなのではなく、準備する時間をもらえないことを嫌います。
たとえば、誕生日にいきなり高級レストランに連れて行ってもらった場合。あなたはよろこぶフリをしても、本心では少しがっかりしているのでは? なぜなら、高級レストランにいくなら、それなりのファッションで出かけたいし、場合によっては、ワンピースを買ったり、美容院にも行ったりしたかったかもしれないですよね。3週間前に予告してもらえれば、当日までの期間を楽しみに過ごし、3週間分のうれしい気持ちをためられるのが、女性脳なのです。
ベストなサプライズとしては、高級レストランに行くことは伝えつつ、当日プレゼントをサプライズとして渡す、といった+αの演出がいいかもしれませんね。
では、どういう点を踏まえておけば、すれ違いやケンカを減らすことができるのでしょうか?
5つのポイントにわけてご紹介します。恋人やご主人はもちろんのこと、片思いの相手や、男性の上司、男友達との関係においてもきっと参考になるはずです!
「男性脳が見ている世界と、女性脳が見ている世界はまったく異なる」。まずはこのことを前提にして男性と向き合いましょう。それだけでイライラしたり傷ついたりすることは格段に減ります。
女性は言葉や文脈、表情から相手の気持ちを読み取って共感することが得意ですが、男性は、言葉や表情に捉われない「空間認識能力」を使い、モノに対して共感するのが得意です。たとえば、車好きの彼は、助手席の彼女がドアを乱暴に開け閉めすることが非常に気になるはず。これは、「車=自分」だから自分が乱暴に扱われているようで腹が立つのです。
反対に、女性脳には「モノ=自分」という考え方はありませんから、洋服やバッグをいくらほめられても、うれしい反面、「それよりこの服を選んだ私のセンスをほめてよ!」と思ってしまうのです。 こうした考え方の違いを前提にしておけば、「男性のお気に入りのモノは男性自身だと思ってていねいに扱う」「おカド違いなほめられ方をしても『最大限にほめてくれているんだな』と受け止める」と対処方法が分かってくるので、イライラせずにお付き合いできるはずです。
女性脳は長い文脈をキープできるので、延々と続くおしゃべりも得意ですが、男性脳は一般的に長い文脈に弱いため、まずは端的な言葉で話しましょう。
また、あるできごとに対して話すときは、原因から結果まで順を追って説明するのではなく、まず結果を話し、そこから原因を話します。原因を話す際は、「○○になったのは3つ理由があってね」などと、数字を盛り込むのがポイント。男性脳は具体的な目標を立てて達成するのが好きなので、数字は話を理解してもらうための足がかりになるでしょう。
前ページでも触れましたが、男性が「キレイだな」「美人だな」と思うのは、目が大きいとか鼻筋が通っているといった、パーツではありません。男性脳のキーワードは「空間」。そのため、女性のことも存在空間の中での佇まいの美しさによって「美人だ」と判断しているのです。その場にすっきりとおさまり、たたずまいを美しくし、適度な会話量を心がける女性。そうした男性の空間美学を壊さない女性が美人の条件。ですので、男性に「きれいな人だな」と思わせるには、入念にアイメイクしたり、ネイルに凝ったりする必要はありません。まずは立ち居振る舞いを美しくするだけで、男性は目を奪われるでしょう。
◎「仕事と私どっちが大事?」
◎「私のこと好き?」
◎「この髪型どう思う?」
こんな質問を男性にしたことはありませんか?五感で感じることが苦手な男性脳は、自分の気持ちにもとても鈍感。ですから、突然そんな質問をされても、女性のように「今の気持ち」を語ることはできませんし、面倒に思ってしまうのです。
ただし、自分の気持ちをあまり認識しないぶん、男性は傍らにいる恋人や家族がうれしそうなら、そのうれしさにつられて、自分もうれしくなるといわれています。それなら、いっそそんな質問は飲みこんで、機嫌よさそうに傍らで微笑んでいるほうがいいと思いませんか?
男性脳と女性脳には大きな違いがあると踏まえたうえで、いちばん大切なのが「気にしない」ことです。 「メールをくれない」「かまってくれない」「プレゼントをくれない」「すねても相手にしてくれない」…。そうした恋人の怠惰に怒ったり悲しんだりすることもあるでしょう。でもそれは男性脳からすると、彼女に飽きたのでもなければ、ほかに好きな人ができたのでもありません。
恋愛初期の盛り上がり期間を過ぎると、男性脳は信頼で結ばれ友情を育むモードに入ってしまいます。ですから、恋人の態度が以前と変わってしまった場合は、「私に安心したんだな」と捉えましょう。もし「浮気しているのかも?」と不安に思っても、気にせずいつも機嫌よさそうに彼の傍らにいることです。
そういう存在を裏切ることができず、ちゃんと帰ってくるのが男性脳ですから。
どちらの脳が優れているというわけではなく、それぞれに特性があります。また、脳の違いを知っていれば、分かり合える部分はたくさんあります。それらを踏まえて目の前の相手に接することができれば、今まで気付いていなかった相手の長所や優しさが見えてくるのではないでしょうか。
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