明日5月15日は蠍座で満月となります。占星術では、満月を「満ちる。結実する」タイミングと考えます。また、私たちは4月29日に牡牛座新月(金環日食)という印象深い星回りを経験したばかりです(詳しくは前回のコラムをご覧下さい)。明日の蠍座満月を4月29日の牡牛座新月に続く節目ととらえた場合、約半月前に経験した内的プロセスが明日の蠍座満月以降、何らかの形で「満ちる。結実する」という展開をたどるかもしれません。牡牛座新月頃には(その意味があまりにも深すぎて)見えなかったことが、明日以降、「あのときのことはこういう意味だったのね」と見えてくるようになるでしょう。
さて、明日の満月図を改めて見てみます。明日の蠍座満月(牡牛座太陽と蠍座月)には蠍座土星が重なっています。また、蠍座土星は蟹座木星と調和的な角度を組んでいます。ある関係をよりプラスな関係性へと進展させるために、(特に感情的な)「結論」「けじめ」「約束」「確認」を形にする必要が生じるでしょう。
さらにもうひとつ、この満月図で印象的な星回りがあります。山羊座冥王星と牡羊座天王星、蟹座木星の直角三角形に牡羊座金星が重なっている配置です。この星回りは「それぞれがより自立的に、より自由になるための関係再編」といった意味合いを含んだ「関わり方の変化」「関係性の質的転換」「出会いや別れ、心の距離の変化などの縁の節目」を示唆していると思われます。
要するに、もしも今、あなたが「あの人にとって私はどういう存在なのだろう?」「この関係にはどういう意味があるのかしら?」「私はこの関係をこれからどうしたらいいのかな?」と感じる関係性を抱えているなら、明日の蠍座満月はその関係性と改めて向き合ってみるタイミングなのだろうと思います。その関係をこれからも続けるためにはどうしたらいいのか、お互いにプラスとなる関係性へと進展させるためには、どういう関わり方をしたらいいのかを再考するとよいでしょう。今回の星回りを見ると、「信頼しあっているから、お互いに自由でいられる」「ほどよい(感情的な)距離があるからこそうまくいっている」といった関わり方を宇宙は提案しているように感じます。
今回の蠍座満月の影響を特に強く受けるのは、牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座です。今、何かに迷っているなら、そのことはあなたが決めてしまってもいいのだと思います。生きることは「選択」の連続です。自分の人生の主導権はいつもあなたにあります。牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座は、出会いや別れ、心の距離の変化などの「縁の節目」があなたを次の段階へと導いてくれるでしょう。来るものは拒まず、去る者は追わず。いつもあなたらしく生きて下さい。双子座、乙女座、射手座、魚座は、今回の満月で今後目指したい方向性がハッキリ見えてくるのかも知れません。「これからはこれをがんばります。私のために」と気持ちが決まるでしょう。
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