性人類学者のキム・ミョンガンと漫画家の槇村さとる。人生のパートナーとして共に歩むお2人が、恋愛にまつわる女性のお悩みにお答します。
相談者:あん(26歳)
別れて3ヶ月の彼氏が忘れられないです。早く忘れて前に進みたいし、このままずっと忘れられないのはつらいです。
私は、これまでの恋愛で、誰かと付き合って別れるたび恋に臆病になり、素直じゃなくなっている気がします。
どうしたらいいのでしょうか?
自然に忘れられるまで、くよくよしてればよいのでしょうか?
今までで一番好きな人だったのでつらいです。
アドバイスをお願いします。
現実には恋愛の実体は終わっちゃってもう無くなってても、心はね…。そんな器用に対応しませんよ~。
かと言って失恋に特効薬はナシ・・・苦ぴーです!
そんなときは、貯金をおろして休みをとり、海外旅行をしなさい。イタリアかギリシャあたりがベスト!
日常を変えない限り、出るのは後悔とため息ばかり。
似た男や、一緒に行った店を見る度に残像はよみがえります。
世界を変えない限り、過去も変化ナシ!
はあ!?イタリア、ギリシャ!?(笑)
確かに、それらの国では、日本女性はモテそうですけど~。そういう意味じゃないか。
自分を取り巻く世界を変えるってコトだよね。エイッ!って。自分で。
新しい、行ったコトない世界。そこでおどろいたり、ワクワクしたりする心を取り戻す。
上手に忘れられるよう努力と工夫をすること。キレイな想い出にすることが大切です。
自然に上手に忘れるには、昨日と同じ日常では厳しいよ。
一歩。頑張って、自分の意志で前へ踏み出してみる「勇気」が必要かも。
そして「あ、今日は彼のコトを考えなかった」という日が来ます。
そのとき、彼との想い出は、キレイに結晶するんだよね。ドロドロしてるとずっと苦しいまま…。
とにかく、休みをとって旅行へ行け!!
そうだ、一人で行こう!行ける!大丈夫!!
性人類学者。
1950年、神戸生まれ。
75年から89年まで、京都精華大学にて文化人類学と韓国語の講師を務める傍ら、性について独自の研究を重ね、「性人類学」という独自の分野を開拓する。
90年より、『週刊ビッグコミックスピリッツ』『ポパイ』などで、愛と性に関する問題について執筆を開始。若者を中心に圧倒的な支持を集める。
99年、性に関する教育と相談を行う、「相談所 せい」を設立。男女年齢を問わず、さまざまな性の問題に悩む人々の相談に応じている。その過程で、セックスレスや不感症などに悩む女性たちの心を、いかにして癒すかを探り、性生活や人生相談、セックスのボランティアを行う『せい奉仕隊』を結成。日本よりもむしろアメリカのCAテレビ局や、オランダの国営放送など、海外メディアに取り上げられ、大きな反響を呼ぶ。
生物学、動物行動学、文化人類学、社会学と、あらゆる分野にまたがり、“性”という人類最大の秘密を解き明かす手法には定評がある。また、理論のみならず、実践的なセックスも研究し、心身のつながりを重視したセックスを提唱している。さらに、大人の性だけでなく、児童・生徒への性教育についても積極的に取り組んでいる。
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