性人類学者のキム・ミョンガンと漫画家の槇村さとる。人生のパートナーとして共に歩むお2人が、恋愛にまつわる女性のお悩みにお答します。
相談者:あち(28歳)
こんにちは。交際5年目の彼氏のことで悩んでいます。
付き合って3年経ったくらいから、髪の色を変えても新しい服を着ても、何も言ってくれなくなりました。 女として見てもらえなくなった気がします。
彼氏のためにきれいになろうって頑張ってても気づかれないのはつらいです。
それに、5年付き合ってても彼氏からは結婚の話も一切してきません。このまま付き合っていっていいのかわからなくなってきました。
どうしたらいいでしょうか。お返事お待ちしてます。
5年とは!…長いスね。
もう「恋愛の大サービス期間」は終わってる。現実はSEXアリの男友達。情も移って苦しいんだよね。
でも彼との関係というか、相性は「友達」止まりかもしれない…と。
アキるのは人間の優れた特性のひとつです。
アキる→ガマンする→耐えられない→工夫し努力する→進歩前進する、です。
人生は努力とアキラメです。下等動物にはこれがありません、何百万年と同じことを繰り返しています。
やはり、一度離れること ですよ。
一度距離を置いて、そうなったときにお互いがどう感じるか、考える時間は必要かもね。
彼がいる悩みと、いなくなる孤独と、どちらが重いか軽いかを考えてみて。
腐れ縁カップルの見本にはならないでくださいね。
付き合いが長いから結婚、ではなく、縁のある人と結婚しましょう!
性人類学者。
1950年、神戸生まれ。
75年から89年まで、京都精華大学にて文化人類学と韓国語の講師を務める傍ら、性について独自の研究を重ね、「性人類学」という独自の分野を開拓する。
90年より、『週刊ビッグコミックスピリッツ』『ポパイ』などで、愛と性に関する問題について執筆を開始。若者を中心に圧倒的な支持を集める。
99年、性に関する教育と相談を行う、「相談所 せい」を設立。男女年齢を問わず、さまざまな性の問題に悩む人々の相談に応じている。その過程で、セックスレスや不感症などに悩む女性たちの心を、いかにして癒すかを探り、性生活や人生相談、セックスのボランティアを行う『せい奉仕隊』を結成。日本よりもむしろアメリカのCAテレビ局や、オランダの国営放送など、海外メディアに取り上げられ、大きな反響を呼ぶ。
生物学、動物行動学、文化人類学、社会学と、あらゆる分野にまたがり、“性”という人類最大の秘密を解き明かす手法には定評がある。また、理論のみならず、実践的なセックスも研究し、心身のつながりを重視したセックスを提唱している。さらに、大人の性だけでなく、児童・生徒への性教育についても積極的に取り組んでいる。
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