20代の時に行った婚活パーティーの話 その1【みんなのこんかつ 第13回】
31歳になってからのネット婚活についていろいろお話してきましたが
20代の時友達に誘われて1度だけ婚活パーティーに参加したことがあります。
当時の私は現在の私に輪をかけてさらに引きこもりだったため
恋人が欲しいとかロマンスの神様願いを叶えてとか
そのあたりの希望が微塵たりとも無かったのですが、
「一人だとつまらんから一緒に来てくれ。」
という友達[鈴木(仮)]の誘いと
婚活パーティーとはどんなもんぞやという興味もあり
重い引きこもりの腰を上げ
彼女にくっついて参加してみることにしました。
事前の登録などは友達がしておいてくれるとのことで、
当日それなりの身支度をし会場で待ち合わせしました。
さて、受付では名前を確認し、身分証明書を提示して
資料や名札がわりの番号バッジ、マッチングカードをもらうのですが
「え~~…、鈴木様と…」
「あ、ハイ。私です。」
「御手洗様ですね。身分証のご提示をお願いいたします。」
「!??」
お……………………おめえ鈴木…!
なんつうこっちゃ鈴木の奴
私をペンネームで登録しやがったのである…!(実話)
「あ…っ あの…!
ちょっと友達が違う名前で登録してしまったみたいなんですけど
本名はこちらになります。この名前が本名になります。
この免許証で良いでしょうか…!?」
身分証明をする時点であやしさ大爆発なのである鈴木このやろう…。
「!? ああ…ハイ。承知いたしました。
では御手洗様ではなく、こちらのお名前で登録ということで…。」
どういうことだと鈴木に詰め寄り問い詰めると
「ごめん。直子の本名知らなくて」とのこと。
そうなのだ。私達は出版物を通して知り合い、
普段はペンネームで呼び合っているためお互い本名を知らないのである。
いやしかしそんならメールでもなんでもしろよ
おまえ一体どういうことなんだ私も君の本名知らないけど…!
おかげで用意された資料に書いてある名前が全部「御手洗」と書いてある。
そしてそれを二重線で本名に修正されたのである。
もうこの時点でどう考えても紛れ混んでしまった不審者以外何者でもない。
相手の名前を知らないなどという怪しい二人組をやすやす登録してしまうあたり
この婚活パーティーの身元保証も怪しいものだ。
案の定私達の職業欄には鈴木が自己申告した「出版業」と書かれている。
(鈴木も私もBL漫画描き)
ウン、わかった。少なくともここは職業証明をしていない…。
バッジが番号で良かった。
コレがもし名前表示だったらコレに二重線で本名だ。
なんでしょっぱなからこんなハンデを背負わなきゃいけないんだ。
と思いつつの初めての婚活パーティープロローグなのでした。
(すみません。長いので続きます。)(つづく)