大人気ライター・石井ゆかりさんによる、女性の心に寄り添う個人占い。恋愛や人生の悩みにお答えします。
vol.45「結婚できるのでしょうか?」
さやさん(34歳女性)
ここ数年、結婚したくて、彼氏に迫って別れたり、一年婚活しても全然上手くいかず、また誕生日を迎えて年をとるのに、彼氏もいません。悲しくて涙が出てきます。
うちは両親や家族、親戚も仲良く、みんな私に早く結婚してほしいと願っています。焦りが余計な悪さをするのかな?とか自分の悪いとこを見つめてみたり、笑顔でいよう、周りが助かるように良い行動をしようと仕事なども努力したりしましたが、結婚にはご縁は無く、心まで疲れそうです。何か良いアドバイスもらえたらうれしいです。
さやさんへ
さやさんは、ホロスコープの基準となるアセンダントという場所が
天秤座に位置しており、
そこに、火星・土星・冥王星が重なっています。
天秤座は「関係」、特に、婚姻のような社会的パートナーシップを扱う星座です。
メッセージを拝読すると、
「結婚」ということが、自分のアイデンティティや誇りに関わっており、
結婚することを責任や義務、人生の目標のようにも感じていらっしゃるようですが、
そのお気持ちがホロスコープにも、よく顕れている感じがします。
「両親や家族・親戚も仲良く、みんな私に早く結婚してほしいと願っている」
という一文がありますが、
「家・実家」を扱うポイント(IC)は山羊座にあって、
この場所を支配する土星は天秤座一室、
「家」の意向が「自分」に深く刻み込まれていることが伝わってきますし、
「家」を扱う四室という場所に、愛を象徴する金星、
関係者を象徴する水星が入っていることからも、
「周囲の意向と、結婚と、アイデンティティ」が強く結びついている、
ということがわかります。
天秤座の三星、そして水瓶座の水星と月は、
さやさんが物事をごく知的に、論理的に、客観的に考えようとする方である、
ということを示しています。
また、この配置は同時に、
周囲の人々や「社会」の無言の期待に対して、
非常にビビッドに受け止め、期待に応えることを自分の任務のように感じる
ということにも繋がっていると思います。
一般に、結婚というテーマは、人によって本当に考え方・感じ方が違います。
結婚をしたことがない人であっても、
「結婚とはこうあるはずだ・べきだ」という理想や前提を
当たり前のように持っていることが多いのは、
大変興味深いことです。
おそらく、一番身近な結婚の形態である「両親の姿」を
無意識に想定して、そこからそれぞれに理想を描いていくからなのかもしれません。
さやさんは、結婚ということを、
ご自身のアイデンティティと深く関わる問題として捉え、
かつ、周囲の人々に果たすべき責任のようにも思っていらっしゃいますが、
他の人たちにとっては、
たとえば、ごく個人的な愛情の世界にだけ関すること、と思えていたり、
あるいは、自分の住む世界を持つ、という、
一種の独立のように捉える人もいます。
つまり、さやさんの結婚への感じ方は、
決して普遍的なものではなく、
さやさんの、ごく個人的な思いである、と言えると思います。
さやさんが結婚に関して強い意志を持ち、責任を感じ、
焦っていらっしゃるお気持ちは、
ひしひしと感じられます。
でも、それほど結婚を「重大視」しなくてもいいと考える人も
世の中にはたくさんいます。
ですから、必要以上に「結婚」というテーマに関して
自分を追い詰めなくてもいいのでは、と思います。
結婚できるかどうか、ということについて言えば、
私は、できるだろうと思います。
ただ、もし、お見合いなどを試みていても、
なかなかお相手が見つからないとするなら、
それは、さやさんの中にある
「厳しさ」「見切りの早さ」がカベになっている可能性はあるかもしれない、と思います。
さやさんは、責任感が非常に強く、
その責任感が、行動力にも繋がっている方です。
いわゆる「婚活」をしてこられたのも、
「行動せずに黙って待っていても何も始まらない」
という現実を直視されたためと思います。
それは、大変正しいことだと思います。
さらに、
「焦りが余計な悪さをするのかな?とか自分の悪いとこを見つめてみたり、
笑顔でいよう、周りが助かるように良い行動をしようと仕事なども努力したり」
と書かれているように、
大変真面目で、ご自身に対して厳しい方でいらっしゃると思います。
責任感が強く、自分に厳しく、
おそらく、判断が非常に速いところがおありだと思います。
人の良いところよりは、欠点が先にどんどん見えてしまうような、
知的な鋭い目をお持ちでしょう。
ゆえに、いいところが見える前に、
悪いところだけで「この人は違う」「ご縁ではない」というふうに
「切る」ことを、かなり早い段階でしてしまったのではないか、
という感じがします。
「自他に厳しい」ところが、
「ご縁」を遠ざけているとするなら、
まずご自身の悪いところや弱さを許すところから始めると
いいのかもしれません。
あるいは、結婚のご縁かどうかは別として、
身の回りにいる、ちょっと困った人や、苛立ちを感じる相手に対し
「こういう面を持った人もいるし、
いていいのだ」
というふうに、
周りの人を許すことから始めてみられては、と思います。
天秤座の火星・土星・冥王星の重なりは、
幼い段階ではなんでも強引に「断罪して」しまいます。
「裁いて」しまうのです。
でも、これらの星の示すところは、成長すると、
だんだんに「人への積極的な関わり」「理解することへの強い意志」
「人を捉え、理解し、許す強さ」へと変わっていきます。
若い裁判官と、経験を積んで老成し成熟した裁判官の両者を思い浮かべて頂きたいのです。
若い裁判官だったために上手くいかなかった出会いも、
老成した裁判官なら、上手くいくこともあるのではないでしょうか。
さらに、社会的な目標を持つことも
さやさんの人生には、大きな意味を持っています。
充実した「身の回りの世界」から外に出たとき、
なにかが変わる可能性があります。
恋愛や結婚、出産など、愛に関する動きが在りそうな時期は、
34歳前後(現在ですね!)さらに、37歳から39歳です。
22歳前後にも何か大切な経験があったかもしれませんね。
出会いがありそうな場は、
地域コミュニティに関係する活動の場や、
子どもと関わるような場、
趣味や遊びの場などに縁が見つかりそうな感じがあります。
紹介やお見合いのような形もアリだと思いますが、
遠い場所との間に結ばれるような感じではなく、
なにか地域的な、あるいは、バックグラウンド的な共通点がありそうです。
年の差のある結婚をされる方にも見られる形があります。
パートナーとなる方は、
社交的ではあるのですが、かなりユニークな方ではないかなと思います。
また、電撃結婚に繋がるような形もあります。
以上、ご参考になれば幸いです!
石井ゆかり
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石井ゆかり(いしいゆかり)
独学で星占いを習得し、2000年よりWEBサイト「筋トレ」を主宰。年間・週間の12星座占いを情緒ある文体で掲載し、のべ5000万アクセス(2013年現在)という異例のヒットを記録。雑誌や携帯コンテンツなどで占いを執筆するほか、星占い以外の分野でも著作を発表している。第7回Webクリエーション・アウォードにて「Web人賞」受賞。『12星座』(WAVE出版)、『星読み ホロスコープなしでわかるあなたの運勢』『愛する人に。』(幻冬舎コミックス)、『星占いのしくみ』(共著・平凡社新書)、『禅語』『いつか、晴れる日』(共著・ピエブックス)、など著書多数。
同サイトにて「石井ゆかりの週報」を展開中。
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