大人気ライター・石井ゆかりさんによる、女性の心に寄り添う個人占い。恋愛や人生の悩みにお答えします。
なみさん（31歳女性）
最近になって国際援助に関心を持ち、人道支援をしたいと強く思うようになりました。ただ、今の職種は医療事務ですし、特別技術を持っているわけでもなく、外国語が話せるわけでもありません。
なので、看護師になって時間がかかっても、経験を積んで行きたいと思うのです。でも、夢が大き過ぎるような気がして自分でも怖じけづいてしまいます。
なみさんへ
なみさんのご相談内容を読んで、
それから、ホロスコープを見てみましたら、
思わず、うーん！と、
うなりました。
というのも、なみさんのホロスコープは、
一つの世界から全く別の世界へと
「ぴょんと飛び移る」という動きが
とても強調されているホロスコープだからです。
多くの星が、星座から星座へ飛び移る境目の前後に位置しています。
2つの世界の境目にいて、
思い切って片方から片方へとジャンプするような
そんなイメージのホロスコープなのです。
ですから、どんなに夢が大きくとも
現状との差が大きすぎるからできない
ということは、ないと思います。
むしろ、そうした飛躍を目指すことがテーマになっている方
と言えると思います。
水瓶座の太陽は「客観」を重んじます。
これは、知的な、優れた特徴でもあるのですが
「夢を描く」ことに関しては、
どうしても頭でっかちになってしまいがちです。
先回りしてあれこれ考えては
「どうせだめだ」というような結論に落ち着きやすいのです。
「普通に考えたらありえないよね」という心の声が強すぎて
なみさんは「怖じけづいて」しまうのでしょう。
でも、なみさんのホロスコープには
「普通に考えた」だけでは捉えきれないような
特徴的で面白い形がたくさんあります。
特に、社会的立場やキャリアを象徴する天頂近くに
魚座の金星と火星が位置しています。
この二星はいましも、牡羊座に飛び移ろうとしているのです。
二星が位置している魚座の最終度数は
この世で最も大きな悲しみを救いに行く、
救済と再生の扉のような場所と言えます。
この二星に、「社会的責任、権威、時間をかけて叶えたいこと、
保たれていく意志、自分への厳しさ」
を象徴する土星が調和の角度を結んでいます。
これは、なみさんが情熱と愛を燃やしたときには
その情熱や愛は責任感と結びついて、
ちゃんと持続していく、ということを意味します。
大きな夢を描いている人にとって、
土星はとても大事な星なのです。
なぜなら、土星は努力や訓練、時間をかけて何かに取り組む姿勢を象徴する星だからです。
例えばどんなに才能に恵まれた人でも、
この土星が弱いと、結局は意志を持続しきれずに、
怠けたり、甘えたりしてしまうことになります。
なみさんの場合は、情熱や意欲、愛や好きなことといったものが、
持続と自律の星・土星にしっかり支えられていて、
三日坊主になりにくいのです。
さらに、なみさんのホロスコープの支配星（アセンダントルーラー）である月は
12室にあります。12室も、無償の愛と救済を象徴する場所です。
なみさんはたぶん、この後すぐに、
語学や専門の勉強をスタートされることでしょう。
あるいはすでに着手されているかもしれません。
具体的に今後の計画を立て、
ごく現実的に、夢に向かって動き出されるのだろうなと思います。
31歳前後は、一つの世界から別の世界へと飛躍する、
その動きに強い追い風が吹く時期と言えますし、
33歳前後は、人生が大きく変わる時期に当たっています。
2020年頃には、
なみさんの生き方はもう、一変しているかもしれません。
なみさんが今後、
人生を真に充実したものと感じられるようになることを
心からお祈りしております！
石井ゆかり
石井ゆかり（いしいゆかり）
独学で星占いを習得し、2000年よりWEBサイト「筋トレ」を主宰。年間・週間の12星座占いを情緒ある文体で掲載し、のべ5000万アクセス（2013年現在）という異例のヒットを記録。雑誌や携帯コンテンツなどで占いを執筆するほか、星占い以外の分野でも著作を発表している。第7回Webクリエーション・アウォードにて「Web人賞」受賞。『12星座』（WAVE出版）、『星読み ホロスコープなしでわかるあなたの運勢』『愛する人に。』（幻冬舎コミックス）、『星占いのしくみ』（共著・平凡社新書）、『禅語』『いつか、晴れる日』（共著・ピエブックス）、など著書多数。
同サイトにて「石井ゆかりの週報」を展開中。
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